『妻のトリセツ』はどうやら妻に売れたらしい。
『妻のトリセツ』は2019年1月に出版されたようです。そのときはタイトルを見た程度で読もうとまで思わなかったのですが、先日読みました、という話を昨日投稿しました。
コメントをいろいろいただいて、なんとなく混乱してしまってね。笑。もしやわりと微妙なラインなことを書いちゃったのかなって思って動揺気味です。
それで自分なりにその動揺を収めるべく、世のご意見も覗きつつ、もう少しまとめたいと思った次第です。これを公開した結果、余計に動揺してしまう気もしないでもないですがどうかな。
まずタイトルに引っかかる人が多いですよね。うちの子供にこのタイトルをどう思うかと尋ねると「女性をモノ扱いしているようで失礼に感じる」と言っていました。でも失礼に感じるその本を妻のほうが読んでいるようです。ネットにこんな記述がありました。
実際のところ「妻のトリセツ」を読んでいるのが妻本人であり、書いている内容に「そう、わかる、わかる。」と共感し、読んでほしい男性陣はなかなか手に取ってもらえていないのが現実のようです。
なるほど、どの層の読者に売れたのかと思って疑問でしたが妻たちが読んだんですね。私もその一人。ほかにもこんなご意見↓
子育てを始めてからコントロールのできないイライラにたびたび困ってますが、イライラの正体がわかってスッキリしました。
イライラの正体を知っておくのは自分にとって有効ですよね。
私は『妻のトリセツ』と『夫のトリセツ』の2冊が並んでいたから両方に興味を示しました。同じ事柄が両方の視点で書かれてるはずで、その違いに興味が湧いたんです。たまたま友人が妻側のを貸してくれたのでそっちをすぐに読み終えました。
私が興味を引いた文章を少しだけ抜粋します。
そもそも妻の怒りの理由は、「今、目の前で起きたこと」だけではない。過去の関連記憶の総決算として起こるものなのである。
女性は、感情に伴う記憶を長期にわたって保存し、しかも「みずみずしく取り出す」ことが得意な脳の持ち主だ。
女性脳は、自らの身を守らないと子どもが無事に育てられないため、危険回避のためのネガティブトリガー(トリガー=体験記憶を数珠つなぎで引き出すきっかけになるもの)のほうが発動しやすい傾向にある。
女性脳は、自分と自分が大切に思う人のことを最重要視し、愛情と時間を注ぎたい、究極のえこひいき脳なのだ。だから、いつもどんなときも相手を思うことを、愛の行動だと信じている。残念ながら男性脳が向かっているのは、自分よりも、世界や宇宙。「自分の気持ち」に関心がないから、自分の身内=妻にも関心が向かない。
夫に向けてこうしたら妻のご機嫌は良くなりますよ、ああしなさい、こうしなさいと書かれていることをピックアップしているまとめ記事をたくさん見かけました。この本にはそういう指南書の要素も多分にあります。
でも私が読んだ感じでは女性としての自分の傾向、良い面悪い面どちらも認識しつつ、一方で男性に求めても無理な部分を知るという指南書でもあると感じました。
それプラス、私のようについ自分を責めてしまう思考パターンの人には部分的に救いになる感じもありましたよ。脳のせいにできるから。笑。
『トリセツ』といえば、えっと・・・と思っていたら仲良しさんがコメント欄で教えてくれたので、西野カナさんのヒット曲『トリセツ』の歌詞を調べました。そちらからもちょっと抜粋します。
急に不機嫌になることがあります。理由を聞いても答えないくせに放っとくと怒ります。いつもごめんね。でもそんな時は懲りずにとことん付き合ってあげましょう。
定期的に褒めると長持ちします。爪がキレイとか小さな変化にも気づいてあげましょう。ちゃんと見ていて。
これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね。ずっと大切にしてね。永久保証の私だから。
見事に『妻のトリセツ』に書かれている内容をかわいく言い換えた歌詞です。一緒やん、同じこと書いてる・・・とびっくりしました。伝え方が違うだけです。
夫に「私にこんなふうにしてよね」って言うのか、「ごめんね、私はこんなだけどこんなふうにしてね」って言うのかで未来は変わるんでしょうね。愛があるうちならかわいく言えるはず。
『妻のトリセツ』は、どちらかというと結婚前の人が読むほうが将来の傾向と対策になるなぁと思います。男女ともにね。
脳の思考パターンみたいな書き方がされていて、でもその科学的根拠がどこまであるのか分からないなどの意見も見かけましたが別にそういうのはどっちでもいいのです。
こうした思考パターンを「わかるー」とうなずく女性が多いのであれば、それはそういうものなので、知識としてそのパターンを知っておけば理不尽に思える嫌な言葉にイラッとしたとしても、諦められるんじゃないかと思います。
そうやって考えると、やっぱり『夫のトリセツ』も比べながら読んだほうが理解が深まると思います。違いを知って諦めることってうまく生活していく上では大事なんでしょうね。あくまでも一般論ですけどね。