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ロイヤルヴィエナの絢爛たる手彩色:少女の肖像が彩るアンティークケーキプレート【モーカルナビPlus・輸入編】

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1. はじめに

ヨーロッパの陶磁器史を彩る名窯の中でも、オーストリア・ウィーンの王立窯(Imperial and Royal Porcelain Manufactory of Vienna)にルーツをもつ「ロイヤルヴィエナ(Royal Vienna)」は、きわめて華麗な装飾と高い芸術性で知られます。ロココやバロックの要素をまとったデザインや、精緻な手描きの人物画は、王侯貴族のサロンを飾り立て、多くの愛好家を魅了し続けました。
今回は、そうしたロイヤルヴィエナ様式の中でも特に優雅な「少女の肖像」を中央に配したケーキプレートに注目します。深い色彩の地と金彩で縁取りながら、可憐な少女の姿が幻想的に浮かび上がるデザインは、19世紀ヨーロッパの貴族文化を端的に物語るものです。本稿では、ロイヤルヴィエナの歴史や作風、アンティーク市場での扱い方、さらには輸入販売の際の注意点までを網羅し、この「絢爛たる手彩色プレート」がいかに特別な存在であるかを解説していきます。

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2. ロイヤルヴィエナとは何か

2-1. ウィーン王立窯の起源と栄光

オーストリア・ウィーンの王立窯が誕生したのは、マリア・テレジアの治世とも密接に関わる18世紀中頃。既にドイツ・マイセンやフランス・セーヴルなどがヨーロッパにおける磁器生産のリーダーとして頭角を現していましたが、ウィーンもまた後を追う形で国営の窯を育成しようとしたのです。このウィーン窯は、初期こそ試行錯誤を重ねましたが、やがて独自の配色や意匠を確立し、ヨーロッパの宮廷文化において不可欠な磁器ブランドへと成長しました。
ところが1864年頃には王立窯が廃窯されます。余波として、本来のウィーン窯が持っていた権威を模倣した「ウィーンスタイル」「ロイヤルヴィエナ風」と呼ばれる製品をサードパーティ企業が数多く生産し始め、今日において流通するロイヤルヴィエナ様式の多くは、そうした後継会社や民間工房の手になると言われます。

2-2. ウィーンスタイルと本物の区別

真の王立ウィーン窯製品はごく少量が現存するのみで、コレクター市場では高額で取引されます。王立窯廃止後、多くの工房が「シールドマーク(ウィーンの紋章)」や「二重頭の鷲」などの類似マークを使用するようになり、そのため「ロイヤルヴィエナ」を名乗る品が大量に出回りました。実際には「オールドヴィエナ(本当に18〜19世紀に王立窯で作られたもの)」と「ニュー/サードパーティによるウィーンスタイル」とを厳密に区別するのは専門家でも困難です。
とはいえ、サードパーティ製であっても、描かれる絵柄や仕上げのレベルが非常に高いものが多々あるため、必ずしも“偽物”というわけではありません。むしろ、ロイヤルヴィエナ様式と総称できる「華やかな人物画+金彩+独特の色地」の美がしっかり込められていれば、アンティーク市場で一定の評価を得るのです。

2-3. ロイヤルヴィエナを支えた背景

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