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『Q&Aで数十万円!?』 高額ネット物販コンサルの実態と経営コンサル業154件倒産の衝撃

「コンサルって、ぶっちゃけ何なんだ!?」
——こう問いかけられると、ちょっとドキッとしませんか? ネットビジネス界隈や物販ビジネスの世界でも、やたらと“コンサル”という言葉を耳にします。ところが、本来の“コンサル”と彼らが言う“コンサル”って、どうも雰囲気が違うような……。ここから先を読んでいただくと、その“違い”がクリアになるかもしれません。


コンサルはQ&Aサービス?

私が初めて“コンサル”という言葉を耳にしたのは、アフィリエイト業界でのことでした。いわゆる「コンサルを受けると成功に近づく!」みたいな文言ですね。そこで提示されていたコンサルの定義は、「質問があったら答えてあげます」という、いわばQ&Aサポート的なもの。ですが、その金額設定にはびっくり。数十万円なんて当たり前! それでもみんな普通に支払っていたのですから、なおさら驚きです。

それ、本当に“コンサル”なの?

私のなかで「コンサル」と聞くと、たとえばデロイト トーマツといった大手コンサルファームやプライスウォーターハウスクーパースのような大手監査法人がまず頭に浮かびます。(私の顧問税理士・公認会計士の前職がPwC Japanだったそうです。)

つまり、企業の経営戦略や業務改善を立案し、具体的なプランを提示し、クライアント企業を導く——そういう“狭義”のコンサルティングです。ところがネットや物販業界では「質問に答えます=コンサル」という図式になりがち。ここには大きなギャップがあります。

“狭義”vs“広義” どっちのコンサル?

よく言われるように、「コンサル」という単語自体は“狭義”と“広義”の二つの顔を持っています。狭義であれば上述の大手コンサルファームを連想するでしょうし、広義であれば「マンツーマンで何か教えてくれるサービス」程度でも“コンサル”と呼ばれることがあります。文脈によっては、これらが混在して使われることがあるため、「ええと…あなたの言うコンサルって、どっちの話?」と確認したくなるときがあるわけです。

とはいえ、私自身は“恥ずかしい”というか、“大手コンサル”の領域のすごさを知っているので、自分のことを「コンサルやってます!」とはどうしても言いづらい。「あの大手と同じ言葉を使っていいのか……?」って、ちょっと気が引けるんですよね。ああ、恥ずかしい。

最近のニュース:経営コンサルの倒産が過去最大?

ここにきて、最近のニュースで「経営コンサルの倒産が過去最大になった」という記事を目にしました。ぱっと見、「あれ、大手コンサルファームが大量に倒産してるの!?」と勘違いする人もいるかもしれません。しかし恐らくここで指しているのは“広義”のコンサル、つまり大小さまざまなコンサルサービスをまとめたデータでしょう。もちろんビジネス環境の変化で大手がしんどい状況に陥ることもあるのでしょうが、そのニュースが表すのは“大手”だけではないと思われます。

結論:コンサルに振り回されないために

まとめると、“コンサル”と一言で言っても、そこには「大手ファームによる企業戦略支援(狭義)」と「個人コンサルやQ&Aサポート(広義)」という全然別の文脈が混在しています。だからこそ、「あなたが求めているのはどちらなのか?」をハッキリさせることが重要。もしQ&A的サービスを探しているのに、大手ファーム級の高額コンサルを想定してたらビビり倒すでしょうし、その逆だと対価に見合わないと感じてしまうかもしれません。

さて、「コンサルといえばデロイト トーマツとかの超一流企業でしょ!」という方も、「いえいえ、Q&Aでもガッポリ高いお金をとるのが当たり前なんですよ」という方も、いろんな価値観があることでしょう。

最後にちょっとだけ救い(?)のお知らせを。安心してください、私は“コンサル”って言われるとまだ緊張しちゃうタイプですから。 これからも自分のサービスを“コンサル”なんて言わないように気をつけて生きていこうと思います。——そう、大手さんとごっちゃにされると、腰が抜けるほど恐縮しちゃいますからね。なんだ、これオチがねえな…。


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