2025年、ネット物販はこう変わる――生成AIで先手を打つ“ビジネスの種”
はじめに
eBay輸入の世界では、長らく「同一商品リサーチ」が常識とされてきました。中古品やアンティークなど一点物のアイテムを、シリアルナンバーや傷の位置まで完全一致させて仕入れ先と販売先を結び付けることで、リスクを下げ、実績の見えやすい商品だけを扱う——そんなやり方が当然と考えられていたのです。
しかし、2025年の今、物販のスタンダードは大きく変わりつつあります。理由のひとつが、ChatGPTをはじめとする“生成AI”の急速な進化です。これまでのように「誰かの成功事例を追う」やり方ではなく、AIと対話を重ねながら新たな市場や商品アイデアを導き出すことが容易になってきました。そこで本記事では、私自身が「同一商品リサーチ」をやめるまでの経緯、そして生成AIを活用する新しいeBay輸入の常識について掘り下げていきます。
「自分も同業者と同じ商品ばかり扱っている」「最近、eBay輸入がうまくいかなくなってきた」という方こそ、これからご紹介する考え方をぜひ参考にしてみてください。きっと、これまでとはまったく違う視点からeBay輸入をとらえ直し、新たな可能性を感じ取れるはずです。さあ、新しい時代の扉を一緒に開いていきましょう。
第1章:ネット物販リサーチの常識と、その壁
かつて、多くの海外輸入ビジネスを始めとするネット物販では、“同一商品”をいかに早く見つけられるかが勝負どころでした。
同一商品:仕入先で売られていた中古品やアンティークなどと、販売先で流通している商品が「シリアルナンバー」や「傷・汚れの位置」などまで一致している、まさに「一点物」と呼べるレベルで同じアイテムのこと。
この同一商品を見つけられれば、需要や販売実績が推測しやすく、転売のリスクを下げられる――。それが、2010年前後からeBay輸入をしてきた人々にとっての“正攻法”でした。
特に、当時の情報発信やコンサルでは「できるだけ無難に利益を出したい」「先人が成功した商品を参考にしたい」というニーズが強く、他人が出品している“当たり商品”をコピー(パクる)する流れがあたりまえ。
しかし、そのやり方には大きな落とし穴がありました。
第2章:「同一商品」探しがもたらした停滞
当時のeBay輸入ビジネスにおいて、中古やビンテージ・アンティークなど希少性の高い商品を扱うのは非常に有効でした。なぜなら、ほかの新品商材と違って一点ごとの特徴が際立ちやすいからです。傷や汚れの位置、付属品の有無、シリアルナンバーなどが確認しやすく、「これは絶対に同じものだ」と判別できれば、仕入れ値と販売価格の差や売れ行きの推移など、ビジネスの青写真が見えやすかったのです。
ところが、この“同一商品”という考え方自体が、“新しいチャレンジ”や“自分だけの発想”を阻む原因にもなっていました。ここが非常に重要な点です。
例:あるレアな中古商品があったとして、それを「36人の顧客が日本にいるだろう」と仮定する。もし、この商品をeBayで仕入れて国内のオークション(たとえばヤフオク)で売る人が増えると、すぐにその36人に行き渡ってしまう。すると、それ以上は売れなくなる。
しかも、その商品を見つけた人、あるいはその人をマネした人たちが同時に参入すれば、わずか数回転で需要が尽きてしまう。
つまり、同じ商品を何度も誰かがパクって出品することで、寿命が短い市場を使いまわし続けることになるのです。この構図では「先人をマネする」→「競合が増える」→「需要が飽和する」→「価格が下がる」という悪循環が起こり、儲かりにくくなっていきます。
eBay輸入で苦戦する人が増えてきた背景には、こうした「同一商品をひたすら探して、出品の真似をするだけ」のやり方が、ビジネスの拡張性を奪ってしまうという不都合な現実があったのです。
第3章:生成AIによる“ネット物販リサーチ”の新局面
時は流れ、2025年も始まってまだ日が浅いこの時期に、私たちは「生成AIを使ったネット物販リサーチ」という新たなステージへと移行しつつあります。
冒頭で触れられていた構想では、画像の読み取り機能を活用して「同じ商品を探しにいく」ことが想定されていました。これは旧来の「同一商品を探す」という路線を踏襲しているようにも見えます。しかし、いざ実装・運用していくと、生成AIの本質的な強みは別のところにあると気づくのです。
3-1.生成AIの強みは“仮想見込み客との対話”
当初の計画:
画像読み取り → AIがそれと同じ商品を検索 → eBayや他サイトでの在庫・価格を確認
完成した計画:
画像読み取り → 仮想見込み客との対話 → そこから派生し、新たな商品アイデアや関連キーワードを探索
一見すると、単に「画像を読み込む」という点は共通していますが、アプローチの根本的な違いは明らかです。生成AIは“仮想見込み客”として、「どのような要素に魅力を感じるか」や「代替となるジャンルやブランドはないか」といった発想の広がりを提案してくれます。
言い換えれば、「同一商品」から解放されたリサーチが可能になるわけです。
旧来のリサーチ:ひたすら同じ商品を探し、仕入れ・転売する
生成AIリサーチ:ある商品から関連する需要や趣向を対話的に洗い出し、新たな市場ニーズを掘り起こす
後者の方法では、同じ商品が飽和しても、派生したジャンルや関連アイテムへと自然にシフトできるため、需要の枯渇リスクを大幅に下げられるのです。
第4章:eBay輸入が陥った停滞と、“怠惰”の果て
なぜ、こんなにも長い間「同一商品」の考えに囚われていたのか――。
ひとつには、人間の“怠惰”があります。誰かがすでに成果を出している商品を見つけ、それを真似して少しだけ手を加えれば、自分で1から商品リサーチする手間が省けます。結果がある程度読めるので、リスクも少なく感じられる。
しかし、その怠惰が広がれば広がるほど、「競合増加 → 市場飽和 → 利益低下」のサイクルを生み出すのは必然でした。
円高か円安かといった為替の影響ももちろん無視できない要素ですが、どれだけ為替レートが好都合になっても、同じやり方で横並びの商品を出し続けるだけではすぐに行き詰まるのは明白です。
実際、多くの人が「同業者の商品を参考にして、さらにパクり合う」状態に陥っていたのです。
このメッセージには、こうした“怠惰”なリサーチから脱却し、自分なりに“派生”を重ねる姿勢を身につけようという強い意図が込められています。そこにこそ、未来への鍵があるのです。
第5章:謝罪と決意 〜過去の方針からの脱却〜
今回の記事は、「スキも共有もいらない」という気持ちで書きました。私自身がかつて「同一商品を探す方針」で指導をしてきたことに対する謝罪を述べさせていただきます。本当に申し訳ございませんでした。
確かに、当時はそのやり方がセオリーとされ、多くの人が中古やビンテージアイテムを効率よく見つけ出し、利益を出してきました。しかし、先に挙げたように、そのやり方が普及すればするほど、すぐに真似され、利益も先細りしてしまう。それが、結果的に多くのプレイヤーを苦しめてきたのです。
今では状況が大きく変わり、生成AIという新ツールが登場しています。これによって、「一度だけ売れて終わり」の商品探しをするのではなく、仮想のお客様と会話しながら、新しい需要を切り開くやり方が可能になりました。私が長年向き合ってきた「同一商品へのこだわり」から脱却し、改めてeBay輸入のあり方を探求し始めた今、かつての指導方法に対して謝罪の気持ちを伝えなければならないと思い、真剣に書きました。
第6章:AGI(汎用人工知能)がもたらす未来と“空いた時間”の使い道
さらに、2025年という年は「AGI(汎用人工知能)が実現するのではないか」とも言われているターニングポイントとされています。仮に、それが本当に実現したとしたら、商品探しや仕入れ、決済、販売ページの作成や在庫管理まで、ほぼすべてのプロセスをAIが担ってくれる可能性が出てきます。
すると、ビジネスオーナーや物販プレイヤーには、これまでとまったく違う時間の使い方が求められるでしょう。システム構築やAGIへの指示出しを最適化したり、別の事業を立ち上げたり、もしくはまったく関係ない新しい学びに時間を割くことも考えられます。
つまり、「空いた時間で何をするか」という問いこそが、これからのeBay輸入や物販ビジネスのみならず、多くの仕事において重要なテーマになるはずです。すでに私も“何をするか”について動き始めています。読者のあなたも、「生成AIを取り入れて何をしたいのか」を真剣に考えてみるタイミングが来ているのではないでしょうか。
第7章:これからのeBay輸入界隈 〜派生こそが未来を拓く〜
ここまでを踏まえると、これからのeBay輸入界隈には以下のような大きな流れが見えてきます。
同一商品探しの終焉
「同業者の真似」「同じ傷や汚れのアイテムを探す」だけでは行き詰まる。中古・ビンテージ市場における一点物の価値を理解しつつも、そこに固執しない。生成AIを活用した“派生”リサーチ
画像やキーワードから関連需要を探り、仮想見込み客との対話を通じて「これも好きそう」「あのジャンルにも需要があるかも」という発想を広げる。
これにより、希少性が高いが飽和しづらい商品や、新規層を開拓できるアイテムが見つかりやすくなる。AGI登場への備え
仕入れ〜販売までが自動化される可能性を見据え、空いた時間で何をするかを考える。ビジネス拡大はもちろん、人生そのもののアップデートを視野に入れる。
この一連の動きを俯瞰すると、eBay輸入だけに留まらず、幅広いネット物販や副業の世界で、新しい価値創出のチャンスが訪れていることがわかります。ワクワクしますね!
第8章:結論 〜まずは生成AIに触れてみよう!〜
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
長年eBay輸入を中心にビジネスを展開してきた人にとっては、「同一商品こそが鉄板」という常識が根深く残っているかもしれません。しかし、今まさに生成AIが普及してきたことで、全く新しいリサーチの世界が開けようとしています。
謝罪の言葉:かつての指導や情報提供が、結果として“同一商品の焼き増し”を助長し、稼ぎにくい環境を生んでしまったこと
新たな提案:「同一商品」から派生したリサーチ方法を生成AIで加速し、“仮想見込み客”との対話を通じて斬新なアイデアを引き出すこと
未来への希望:AGIが普及すれば、より包括的に物販の業務を自動化でき、私たちは“空いた時間”を活用して別の価値を創造できるかもしれない
これこそが、2025年初頭のeBay輸入界隈で注目を集める新トレンドだといえるでしょう。怠惰なままでいるのは簡単ですが、それでは手にできる未来も限られたものになってしまいます。
逆に、少し勇気を出して生成AIに触れてみるだけで、今まで見えなかった可能性が次々と浮上するはずです。ビジネスがより楽しく、かつ戦略的になっていくのを実感できるでしょう。
最後に、もう一度この言葉を改めてお伝えします。
eBay輸入を経験したことがある人、かつて諦めたことがある人、そしてこれから参入しようと考えている人へ届きますように――。
「まずは生成AIを使って、派生のリサーチにチャレンジしてみよう!」
これが今の物販の世界を動かし、未来を変える一歩になると信じています。