青と金が奏でる至高の交響曲：マイセンのコバルト×ゴールド・二級品を徹底解剖【モーカルナビPlus・輸入編】
1. はじめに
ヨーロッパ陶磁の王者といえば、真っ先に挙がるブランドがマイセン（Meissen）。18世紀初頭にヨーロッパ初の硬質磁器の生産に成功して以来、ドイツ・マイセンの地で作り続けられるその逸品たちは、王侯貴族のみならず、世界中の陶磁器愛好家の憧れを集めています。
なかでもコバルトブルー（濃紺）と金彩が織り成す“青×金”の組み合わせは、マイセンの豪華シリーズにおいて一目置かれる存在。本稿では、二級品（Zweite Wahl） でありながら美しさを保ち、なおかつ高いコレクション価値を誇るコバルト&ゴールドの三点ティーセットを取り上げます。花柄のハンドペイントがまばゆい白磁と交錯して奏でる様は、まさに至高の“交響曲”ともいえるでしょう。ここでは、マイセン二級品の位置づけやコバルト×ゴールドの特徴、さらに輸入ビジネス視点での注目点を解説します。
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2. マイセンの"二級品"とは
2-1. ホールマークと検品
マイセン磁器の底部には、ふたつの交差する剣（クロスソード）のマークが描かれているのが特徴的。ただし、作業工程で僅かな傷や色むらを見つけると、製品自体は使える水準でも“二級品（Zweite Wahl）”として分類し、マークに小さな傷をつけて区別します。
この厳格な検品基準こそ、マイセンが高い品質とブランド価値を維持してきた大きな要因。しかし二級品でも見た目にはほとんど差がわからない場合もあり、リーズナブルかつ本物のマイセンを手に入れたいコレクターにはむしろ魅力的かもしれません。
2-2. 剣マークの傷や追加印
二級品の場合、クロスソードの剣先や柄に傷（研磨で消した跡）があったり、星印や複数の切れ込みが入っていることが多いです。新品生産時に意図的にマークを削ったり、ペイントの上から線を引いたりといった形で判別できるように処理します。
古い年代のものだと、削りや追加記号が微妙に異なるのでいつ頃の二級品かを推定する際の手がかりになります。
3. コバルトブルー＆ゴールドの魅力
3-1. 濃紺が際立たせる白磁と金彩
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