自分の書いた作品を否定しないで

書き手の悲しいつぶやきを見ました。
要約すると、
「今Webで掲載している連載小説がつまらない」
とのことです。
書き直したい、っていう気持ちはわかります。
私も、途中からキャラが動き出すと、当初組んでいたプロットとはまったく違う流れになって、「最初のここ直さないと話の辻褄が合わなくなる！」とかありますから。
でも、「自分の書いている作品がつまらない」を、掲載した後で、誰かが読んでいる可能性がある中で言われることについて読者目線から言わせてもらうと……
悲しい。
ただただ悲しい。
今まで読み続けた読者の中には、この作品に心救われた、と思っている人がいるかもしれない。
なのによりによって作者がそれをつまらないと否定したら、その作品を心の拠り所にしていたファンの気持ちが地に叩きつけられるとは思わないのか？

私は、自分の書く作品がつまらないと思っても、誰か一人でも読んだり買ったりしてくれる人がいるのなら、感想やいいねがなくても、つまらない、と公言してはいけないなって、思います。
自分の作品を「めっちゃ面白いのにこの魅力が誰にもわかってもらえない〜！」と絶対思えというわけではないけれど、誰が見ているかわからないsnsや、読んでくれた知人、関係者の前では言わないでほしい。

少なくとも私は、公式がその作品に対して愛情や育てる気が伝わってこない対応をする作品を過去好きになってしまいました。
作者自身がその作品を頑張りたいと思っている気持ちは伝わってきますが、編集のその作品を推す気持ちが感じられなくて、やるせなくなって離れました。

作品が良くても、関係者がそういうことをすると、そのあと作品を読んでも「悲しい」気持ちしか湧いて来ないんです。
一度嫌いという感情で冷めた気持ちって、どうしてもまた沸き上がるのが難しいのが、感情ってやつだと思ってます。

だから、創作者は迂闊なことを言うべきではないんです。(私も肝に銘じますが)

誰かの萌えは誰かの萎えではありますが、逆を言えば誰かの萎えは誰かの萌えなんです。

長々と、偉そうなことを言いまして、失礼いたしました。