絶望名言を読んでのつぶやき
以前、NHKラジオ深夜便で放送されていた(今もあってたらごめんなさい💧)
ものを活字にした本。
その名も《絶望名言》
カフカ、太宰治、芥川龍之介など名だたる作家の作品より絶望感しかない名言を考察していく。
その中で一番印象的だったのはこれ。
“明けない夜もある”
The night is long that never finds the day.
これはシェイクスピアのマクベスという作品で、マクベスに大切な人を殺されたばかりの男が打ちひしがれているところに別の男が来てその男に放つ台詞。
一般的には“明けない夜はない”と訳されることが多いのだけど、このシーン、男は大切な人を亡くしたばかり。そこで“明けない夜はない”って言うのは早いよね?ってラジオでは語られていて。
だから、マクベスを倒さない限り俺たちに朝は来ないぞっていう覚悟の台詞っていう考察に納得してしまう。
一方で、大切な人を失った悲しみって時間が経っても癒えないこともある。
という気持ちからの“明けない夜もある”という内容は頷ける。
ただ、今どん底にいる人に“明けない夜もある”って声かけたくはないなと思っちゃう。
時間が経てば薄れゆく悲しみは(日にち薬ともいうし)朝を待つしかないのかもしれないけれど、絶望から自分で暗いトンネルを這い出て朝の光を見つけることができるとも思う。
どっちを選ぶかは自分次第。
自分の決めた方向にベクトルは向かう。
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