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【志望理由書】日本大学理工学部まちづくり工学科<総合型選抜>大学入学希望理由書の書き方

大学理工学部まちづくり工学科を総合型選抜で受験する方の参考となるよう、志望理由書(大学入学希望理由書)の書き方のアドバイスをしていきたいと思います。

今回の情報は主に令和5年度入試について書いています。

日本大学理工学部まちづくり工学科について

基本情報

総合型選抜について

入試データ

倍率
2022(令4)1.0
2021(令3)1.3

※倍率は受験者数÷合格者数です。

出願資格

・大学入学資格を有し、第一希望である者

・まちづくり工学科エントリーし,志望学科での勉学に強い意欲を持ち,本学部の教育と研究環境を活用して目標を実現する学力の3要素を有する者

・次の(a)または(b)のいずれかに該当する者

(a)地域社会で積極的に活動している
(地元等におけるまちづくり活動,ボランティア活動,被災地支援 等)

(b)まちづくり工学に関する勉強・情報収集・研究活動等に取り組んでいる
(新聞記事のスクラップ、街並みのスケッチの蓄積、クラブ活動やサークル活動、興味あるまちへの訪問と観察記録、まちづくりにかかわる研究 等)

入試日程※2024年度入試

■エントリー期間:6/1~9/11

■出願情報登録期間:8/1~9/11

■出願期間:9/1~9/11

■試験日:10/22

■合格発表:11/1

■手続き期間:11/1~11/16(※2023年度入試)

提出書類

  • 出願確認票(Webで作成したものを印刷)

  • エントリーシート(エントリー期間中にWebで提出したものを印刷)

  • 調査書(出願資格証明の書類)

  • 大学入学希望理由書(HPよりプリントアウトして作成)

  • 活動報告書(HPよりプリントアウトして作成)

  • 学修計画書(HPよりプリントアウトして作成)

  • 事前課題報告書A,B(※出願後10月上旬に課題が郵送される。)
    A まちづくりに関するキーワードに対する説明書作成
    B 地域のまちづくりの諸問題の指摘とその解決策(提案)についてのレポートとプレゼンテーションボードの作成

条件については情報が変わっている可能性がありますので、必ず大学の出している募集要項を確認ください

試験

  • 面接

  • 事前課題報告書①(まちづくりに関するキーワードに対する説明書作成)に関する口頭試問

  • 事前課題報告書②(地域のまちづくりの諸問題解決への方策提案についてのレポートとプレゼンボードの作成)に基づくプレゼンテーションとそれに対する質疑応答

情報が変わっている可能性がありますので、必ず大学の出している募集要項を確認ください。

評価項目

  • 試験(面接・事前課題報告書・口頭試問・プレゼンテーション・質疑応答)

  • 大学入学希望理由書

  • 活動報告書

  • 学修計画書

  • 調査書
    英語の学習成績の状況
    数学の評定
    物理基礎・物理の評定
    部活動・ボランティア活動・留学・海外経験など
    資格・検定
    その他自ら関わってきた諸活動など

  • 高等学校等の部活動等の学内活動及び学業以外での活動(入賞,コンテストや資格免許等)

志望理由書について

日本大学理工学部まちづくり工学科の志望理由書は、大学入学希望理由書という名称となっています。

  • 大学ホームページよりダウンロードした指定の用紙を使用

  • 黒ボールペンで手書き

  • 時数指定なし

  • 出願要件「志望学科での勉学に強い意欲を持ち,本学部の教育と研究環境を活用して目標を実現する学力の3要素を有する者」を満たしていると判断し,それを主張する内容

という指示があります。

近年よく「学力の3要素」という文言を見かけます。これは、「知識・技能」、「思考⼒・判断⼒・表現⼒」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性・多様性・協働性)」になっています。志望理由書を書く場合、この「学力の3要素」について頭を悩ませる方もいるかと思いますが、この記事で紹介する書き方で書いていただければ大丈夫ですので、ご安心ください。

志望理由書のアドバイス

志望理由書の書き方につきましては、以下の無料のnote記事をお読みいただくと理解が早いと思います。

https://note.com/fair_willet76/n/ne6e2e4f7c587


上記の記事の流れに沿って「①将来の夢」~「⑤自分の長所」をまとめ、志望理由書についてアドバイスしていきます。

大学ホームページ・パンフレットの読み込み

日本大学理工学部まちづくり工学科のホームページやパンフレットを読み込み、身に付けることができそうな力や経験を挙げていきます。

パンフレットの学科のページの最初に書かれている部分です。

さらに、学部のホームページには以下のような文言があります。

いま、私たちの国は激変の時代を迎えています。これまでは人口増加の時代にありましたが、その間に数々の利便施設や社会基盤施設が各地で造成されてきました。しかし、2000年代初頭を転換点として、今後は急激な人口減少社会が到来し、超少子高齢社会や地方都市の過疎問題などが進みゆき、その結果、これまで造成してきた諸施設の維持管理問題や税収低下にともなう緊縮財政といった、"右肩下がり"の新たな社会問題に直面していきます。したがって、今後は"縮小社会"という新たな時代の中で、豊かな都市・地域形成に取り組む理論・哲学・技術が必要になってきます。

まちづくり工学科は、このような新たな社会問題やニーズに対応し、21世紀の豊かな都市・地域づくりに貢献できる専門家・技術者を育成する学科として誕生しました。

日本大学理工学部HPより

また、学科のホームぺージには学科の教育理念について以下の内容が書かれています。

まちづくり工学科は、まちづくりを科学的かつ客観的に展開することができる、工学系の専門技術者(まちづくりプランナーおよびまちづくりデザイナー等)の養成をめざします。

 具体的には、以下のような知識・技術を有する専門家を養成します。
・まちの成り立ち(文化・歴史性など)を科学的に分析できる技術
景観工学、観光学、福祉工学、防災工学、環境工学などの学際的な知識
・土木、建築、造園などの基本的な建設工学知識
まちづくりプロジェクトをマネジメントできる技術
・まちを構成する構造物や施設、公園緑地などを統合的に計画・デザイン・管理することができる技術
・まちを構成する諸施設や公園緑地などの建設に資する法制度・事業制度に関する知識
・住民間や住民・行政間の合意形成を図るためのワークショップなどを運営できる実践的な技術

日本大学理工学部まちづくり工学科HPより

さらに、学科の同じページに学びの特色として、以下の内容が書かれています。

まちづくり工学科のカリキュラムは、住み続けたくなるまちの形成(定住人口維持)、訪れたくなるまちの形成(交流人口促進)、人や環境にやさしいまちの形成、災害に強いまちの形成といったまちづくりキーワードを実現する学問分野として、「景観」「観光」「健康」「福祉」「環境」「防災」という学際性に富んだ学問分野を柱に、それらを横断的に学べるカリキュラムを構築しています。

日本大学理工学部まちづくり工学科HPより

パンフレット・学部HP・学科HPを読んだところ、こちらの学科は基本となる土木・建築だけでなく”まちづくり”に関する学問を広く浅く学ぶことができるようです。

日本大学理工学部には土木工学科も建築学科もありますが、そこでは、それぞれの専門を狭く深く学ぶことができます。そこに比べるとこちらのまちづくり工学科は一つの学問を深く学ぶことはできません。ですが、「まちづくり」という分野に絞って考えれば、それに必要な知識を広く学ぶことができるのがこちらの学科の魅力だといえます。
したがって、将来の夢には必ず「まちづくりに携わりたい」という内容はいれなければならないでしょう。

細かい部分を見ていくと、学べる分野として、「環境・防災」「景観・観光」「健康・福祉」というものがパンフレットなどで挙げられています。この中の全てを将来の夢に詰め込んでしまうと夢がゴチャゴチャしてしまうので、どれかを選んで将来の夢に組み込んでいきます。
今回は「観光」と「福祉」を挙げてみようかと思います。

これらを踏まえて将来の夢を大まかに決めるとすると、「健常者だけでなく高齢者や障がい者なども観光を楽しむことができるまちづくりがしたい」というところで良いと思います。

3つのポリシーを読む

上に示したアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーの3つを読み、そこから「健常者だけでなく高齢者や障がい者なども観光を楽しむことができるまちづくりがしたい」というあいまいな将来像を明確なものにするための必要な情報を取り出します。

●アドミッションポリシー

アドミッションポリシーは学部のものと学科のものの2つがあり、そこから読み取れる内容としては、幅広い知識をもち、そのときの時代や地域の住民たちに応じたまちづくりを通して、社会に貢献しようとする人物となるかと思います。

〇理工学部のAP

日本大学理工学部は,日本大学が掲げる教育の理念『自主創造』に基づき,一人ひとりの個性を尊重し,『自由闊達な精神,豊かな創造性及び旺盛な探究心を持ち,人類の平和と福祉に貢献できる,誇りある人材を養成する』ことを教育理念に掲げています。
このような教育の理念のもとに,日本大学理工学部では,大学で学ぶ上で求められる基礎学力を有し,知的好奇心が旺盛で,修得した科学的知識・技術を活かし社会に貢献したいという意欲のある人を求めています。

〇まちづくり工学科のAP

時代の変化とともに変容する私たちの住むまちの質を高めていくためには、まちに対する適切な診断プロセスのもとに、地域特性や住民等の価値観に技術をもって応えられる“まちづくりビジョン”を科学的に導き出せる専門家が必要になります。このような社会変化による時代の要請に応えるためのまちづくりに欠かせない景観・観光・福祉・防災・環境といったキーワードをカバーできる技術者となる希望を持った人材を求めております。

●カリキュラムポリシー

カリキュラムポリシーは学部のもののみしか確認できませんでした。ここには工学の知識だけでなく、倫理観や論理的思考力、批判的思考力、リーダーシップなど幅広い力を身に付けようというような内容が書かれています。ですので、直接志望理由書に使えそうな内容はありませんでした。

日本大学理工学部(工学)では,日本大学教育憲章(以下,「憲章」という)を基に,専門分野を加味した卒業認定に関する方針に沿って学問分野別の教育課程を編成し実施する。
「憲章」に基づく卒業の認定に関する方針として示された8つの能力(コンピテンシー)を養成するために,初年次教育,教養教育,専門教育,キャリア教育等の授業科目を各能力に即して体系化するとともに,講義・演習・実験・実習等の授業形態を組み入れた多様な学修方法による教育課程を編成し実施する。
また,学修成果の評価は,専門的な知識・技能及び態度を修得する授業科目に関しては,授業形態や授業手法に即した多元的な評価方法により,各授業科目のシラバスに明示される学習到達目標の達成度について判定し,「憲章」に示される日本大学マインド及び自主創造の8つの能力(汎用的能力)への達成度に関しては,卒業の達成を測るための授業科目の修得状況や到達度と学生自身による振り返り等をもとに段階的かつ総合的に判定する。

1.教養教育科目,基礎教育科目及び各学科の専門教育科目の学修を通じて,豊かな教養・知識を身につけ,倫理観を高める能力を育成する。

2.教養教育科目及び基礎教育科目に置かれる外国語科目等の学修を通じて,世界情勢の理解や外国語による意思疎通の能力を育成する。

3.基礎教育科目の基礎科学分野及び各学科の専門教育科目の学修を通じて,工学に関する知識を養い,論理的かつ批判的な思考力を育成する。

4.各学科の実験・実習科目及び卒業研究の学修を通じて,問題を発見し,解決策を提案する能力を育成する。

5.各学科の専門教育科目の学修を通じて先端の技術・理論に触れ,探究心及び挑戦力を育成する。

6.全学共通初年次教育科目,基礎教育科目及び各学科の専門教育科目の学修を通じて,コミュニケーション力及び他者への理解力を育成する。

7.卒業研究等の学修を通じて,リーダーシップや協働者の力を引き出す能力を育成する。

8.卒業研究及び卒業達成度評価科目の学修を通じて,自己の学びを振り返り,自己を高めることができる能力を育成する。

●ディプロマポリシー

ディプロマポリシーは学部のもののみしか確認できませんでした。これも、カリキュラムポリシーと同様に工学の知識だけでなく幅広い力を身に付けてほしいという内容となっています。

日本大学理工学部は,日本大学教育憲章に基づき,以下の能力を身に付け,所定の年限在学し,かつ所定の授業科目及び単位を修得した学生の卒業を認定し,学士(工学)の学位を授与する。
1.豊かな教養・知識に基づいた高い倫理観を有し,人類の平和と福祉に貢献できる。

2.世界情勢を理解し,国内外において直面している状況を理解し,その多様性及び自身の考えを説明することができる。

3.得られる情報を基に工学に関する知見から論理的な思考,批判的な思考をすることができる。

4.事象を注意深く観察して能動的に課題を発見し,豊かな創造性及び工学に関する専門的知識を基に解決策を提案することができる。

5.旺盛な探究心を持ち,あきらめない気持ちで社会における様々なことに対し果敢に挑戦することができる。

6.他者の意見を聴き,自身の考えを伝え,互いの個性・特色を理解することができる。

7.集団においてリーダーシップを発揮し,他者と連携することで,協働者の力を引き出し,その活躍を支援することができる。

8.謙虚に自己を見つめ,振り返りを通じて自己を高めることができる。

①将来の夢

「健常者だけでなく高齢者や障がい者なども観光を楽しむことができるまちづくりがしたい」というぼんやりとしたイメージとアドミッションポリシーなどから読み取った内容を合わせ、明確な将来像を作ります。

アドミッションポリシーで、「幅広い知識をもち、そのときの時代や地域の住民たちに応じたまちづくりを通して、社会に貢献しようとする人物」、カリキュラムポリシーとディプロマポリシーから「倫理観や論理的思考力、批判的思考力、リーダーシップなど幅広い力を身に付けた人物」という人物像を読み取ることができます。

それらをふまえ生まれる将来像として

「地域の魅力を活かしつつも時代の変化に合わせて誰もが楽しめるまちづくりに携わりたい」

というものが挙げられるのではないでしょうか。

②大学を選んだ理由

まちづくり工学科のホームページの「まちづくり工学科の学びの特色」や「パンフレット」から内容を見て将来の夢につながるような取り組みを挙げていきましょう。

●学びの特色

かつてのような行政主導ではなく、住民主体(あるいは住民・行政協働)のまちづくりが主流となった現代社会をかんがみ、住民間や住民-行政間の合意形成を実現する演習科目として、「まちづくりワークショップ(2年次、3年次)」を設けています。加えて、まちづくりの計画・設計に資する演習科目として、導入教育(1年次)では、まちの土地状況を計測する「測量実習」や小規模なコミュニティ施設を課題とした「建築デザイン演習」にはじまり、2年次では地区レベルの課題として地域に開かれた建築空間と公共空間を一体としてデザインする「景観デザイン演習」、3年次ではそれらの集大成として地区再開発レベルの課題として複合施設をデザインする「都市・地域デザイン演習」のほか、まちのバリアフリーを実現する技術力を養う「福祉環境実験(2年次)」や「住宅・都市のユニバーサルデザイン演習(3年次)」などを設けています。

学科HPより

 学科のHPの学びの特徴から使えそうなものをピックアップすると、まず2,3年次の「まちづくりワークショップ」が挙げられます。「①将来の夢」の「誰もが楽しめるまちづくり」の「誰も」の中には当然地域の住民も含まれます。つまり住民との合意形成を実現する演習課目である「まちづくりワークショップ」は将来の夢につなげるには最適な科目であるといえます。
 「誰も」の中には他にも「高齢者」や「障がい者」なども含まれます。そうした方々が楽しめるようにするために重要になってくる授業としてバリアフリーを実現する技術力を身に付けることができる「福祉環境実験」や「住宅・都市のユニバーサルデザイン演習」が挙げられます。
  さらに「誰も」の中には地域の住民以外にも観光客を含めても良いと思います。そこで、この文中にはありませんがカリキュラムの中の3年次の「観光原論」「観光まちづくり論」なども「②大学を選んだ理由」として挙げてもよいかと思います。地域の魅力を活かし、観光客を集めるために「景観デザイン演習」など景観について学ぶことも将来の夢を実現するためにはよいのではないかと思います。

●パンフレット

<社会的即戦力アップと就職活動の武器を身に付けるための学科独自資格対策プログラム>
学科推奨の国家資格対策(一級建築士、技術士・技術士補、宅地建物取引士、土木施工管理技士、建築施工管理技士)を学科授業と独自無料講座により展開しています。

パンフレットより

 またパンフレットには国家試験対策講座のことも推されていましたので、この点についても「②大学を選んだ理由」として挙げても良いと思います。
 建築士や宅建士などの資格を取ることで社会で即戦力となり、いち早くまちづくりに携わることができるようになるとつなげればよいのではないでしょうか。

③大学生活

ここでは「②大学を選んだ理由」として挙げたものに加えて、4年間の学習の流れを示せばよいでしょう。カリキュラムを参考にするとよいと思います。

〇1年次

1年次はまちづくりの基礎を学ぶ時期となっています。具体的に挙げられる授業として

  • まちづくり工学インセンティブ

  • 建築デザイン演習

などを挙げると良いと思います。

〇2年次

2年次は選択課目も増え、専門性を高める時期になります。「①将来の夢」とつながる具体的な授業として

  • 福祉環境実験※必修

  • まちづくりワークショップⅠ※必修

  • 福祉のまちづくり※選択必修

  • ユニバーサルデザイン※選択

などを挙げられます。これらによりバリアフリーを実現する技術力や住民とのかかわり方を学ぶことができるといえるでしょう。

〇3年次

3年次は専門性がさらに高まり、選択課目が非常に増えます。「①将来の夢」とつながる具体的な授業として

  • まちづくりワークショップⅡ※選択必修

  • 観光原論※選択必修

  • 観光まちづくり論※選択

  • 歴史・文化とまちづくり※選択

などにより観光業を盛り上げて地域を発展させる力を身に付けていくことができると考えられます。

〇4年次

4年次の授業は卒業研究のみです。 大学のホームページから興味のある教授・研究室を探してみてください。

 今回「①将来の目標」を「地域の魅力を活かしつつも時代の変化に合わせて誰もが楽しめるまちづくりに携わりたい」としていますので福祉関係や観光関係の研究室を挙げると良いと思います。例えば「依田 光正 教授」や「川田 佳子 准教授」の研究室などが良いのではないでしょうか。

④将来のきっかけ

「①将来の夢」である「地域の魅力を活かしつつも時代の変化に合わせて誰もが楽しめるまちづくりに携わりたい」になりたいと思うようになったきっかけを書きます。

 これまでの経験の中で、まちづくりによって人々の生活を改善できそうだと思えたことががあればそれを書きましょう。もしそういったものが無い場合は、ニュースや本などを見て、社会の持つ問題をまちづくりによって解決できそうなものを挙げると良い思います。特に「SDGs」などを利用すると印象はよくなるかと思います。

経験から得られるきっかけとして、

祖父が旅行が好きで昔はよく行っていたが、体調を悪くしてからは観光を楽しむことができなくなってしまった。そこで、祖父のように高齢者や障がいを持つ方など、どんな人でも観光を楽しむことができるまちづくりをしたいと思うようになった

のようなものが挙げられるかと思います。また、社会が持つ問題から生まれるきっかけとして、

現在の日本は超少子高齢化が進み過疎化が進行している地域が増加している。そうした中でその地域の魅力を伸ばし、観光を活性化できるようなまちづくりをすることで、国内外からの観光客を呼び込み、地域の活性化につなげることができるようになると思うようになった

といったようなものも挙げられるかと思います。

ただしこのきっかけについては出願要件の事前課題B「地域のまちづくりの諸問題の指摘とその解決策(提案)についてのレポートとプレゼンテーションボードの作成」とつなげるのが最適かと思います。

⑤自分の長所

自分の長所は「①将来の夢」とアドミッションポリシーから考えます。アドミッションポリシーは「幅広い知識をもち、そのときの時代や地域の住民たちに応じたまちづくりを通して、社会に貢献しようとする人物」という内容が書かれています。ここまでに出ていない力として、「コミュニケーション力」が一例として挙げられるでしょう。また将来の夢である「地域の魅力を活かしつつも時代の変化に合わせて誰もが楽しめるまちづくりに携わりたい」に必要な力の一例として、「臨機応変に対応する力」が挙げられるのではないでしょうか。

あなたの長所を「コミュニケーション力」や「臨機応変に対応する力」として、これらを示せるようなあなたの経験を挙げてください。

例えば、

「課題研究で○○といった問題が生じたが、他者との協力や△△などの方法をもちいて課題解決をした」

「文化祭の企画委員として皆が満足するような企画を実現していく中で様々な問題が生じたが、その一つ一つを話し合いや工夫することで解決し、来場者だけでなくクラスメイトも満足のいくようなクラス企画を作り上げた」

というように、他者と協力したエピソード様々な方法で問題を解決したというような経験を挙げれば大丈夫です。

志望理由書をまとめる

ここまでまとめた①~⑤を以下のような構成にまとめ、文章を整えてください。

日本大学理工学部まちづくり工学科の志望理由書は文字数指定がありませんので、パターン②で作成しましょう。

ここで、大学入学希望理由書の内容に求められていた「学力の3要素」についてですが、「知識・技能」は「①将来の夢」を実現するために大学や学部・学科に関する情報についてしっかりと調べていること、「思考⼒・判断⼒・表現⼒」については、「②大学を選んだ理由」や「③大学生活」を「①将来の夢」につなげることができていること、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性・多様性・協働性)」については、「②大学を選んだ理由」の「まちづくりワークショップ」で住民との合意形成を取る力を身に付けたいことを示せば表現できると思います。

志望理由書の例文

ではここまでの内容をまとめて、志望理由書の例文を書いてみます。
さらに、志望理由書の例の後には、過去面接で聞かれた内容やアドバイスも示しておきます。

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