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愛しのフェーヴ

クリスマスが終わりお正月が過ぎるとガレットデロアの季節である。
まちのパン屋やケーキ屋に並ぶ、こんがりと香ばしいまあるいパイをご存じの方は多いだろう。紙製の王冠やフェーヴと呼ばれる小さなものが添えられディスプレイされていたりする。

小さなものという表現は、はじめて聞く人にはよく分からないかもしれないが、それはデザインが多岐にわたっているからである。パイの中に焼き込めるくらいの大きさという共通点以外は、人形だったり食器類だったり植物だったりケーキだったり、動物、乗り物、建物…とにかくありとあらゆる形を模した小さくてかわいいものである。パイを切り分けた時にフェーヴが入っていた人が、一年間の幸福を受け取り王冠をかぶせてもらう。

そのフェーヴがとにかく愛らしくコレクションせずにはいられない。
私がフェーヴのことを知ったのは十数年前である。いつもタロット占いをさせてもらっている二子玉川のシェールでガレットデロアの会が行われ、たくさんのフェーヴが売られていた。
それらはフェーヴコレクターでもある磯谷佳江さんのコレクションの一部だった。リーズナブルなものから一つで数千円するものまで全てがキラキラと輝いていた。
毎年集めて今では私もそれなりの数を持っているのだが、ほとんど磯谷さんのコレクションから譲っていただいたものである。

磯谷佳江さんは2010年にフェーヴへの愛を詰め込んだ本を出版されている。そちらがこの度Kindle化されるそうである。
2025年1月1日から配信ということであるがAmazonで予約もできる。たくさんのフェーヴの写真のほか、フェーヴの歴史や製造している工房のことなど、とても詳しく書かれていて勉強になる。フランスのコレクターを訪ねていく話もとてもすてきだ。
幸せな気持ちになれること間違いなし。フェーヴの小さな世界にひたってみてはどうだろうか。

せっかくなので、わたしのコレクションも紹介してみようと思う。

アクセサリーのパーツにと購入したもの。ちょうちょとカメオ風は丸カンを付けてチェーンを通せばネックレスに変身。穴が空いているので簡単に作れる。丸いものはブローチにと思ったが、無地のタイルと合わせてミニテーブルをリメイクしてもかわいいかもしれないと改めて思った。


美術館シリーズ。左の黄色いものは後ろにブローチピンが付けてある。美術館巡りをするときに。同じ画家の展覧会などやっていれば尚おもしろい。


大好きキノコシリーズ。カサや柄がメタリックだったりブラックだったり、モダンで気に入っている。さすがフランス。


日本の作家さんの作品。そらまめの形が愛らしいフェーヴは
頂き物で「2013」の年号が入っている記念品。右は私が大すきなスカラベ。ブローチに仕立てて一軍入りしている。

まだまだたくさんあるが、今回改めて分類分けしたので追々のせていこうと思う。

そして2025年も1/6から二子玉川シェールでフェーヴの販売があるそうなので、興味のある方はぜひ。もちろん私は行きます!

読んでくださりありがとうございます。

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ドリー·G
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