綾小路の思考回路を考える
綾小路って、"自分が勝つこと"しか考えてないですよね。
…いや、そんなの誰でも知ってるだろ(笑)
ってなりますか。でも私が気になるのは"自分が"という点です。
綾小路の思考回路ってこんな感じだと思うんです
①"自分"にとって危機になりうるもの発見
↓
②情報収集
↓
③上からねじ伏せる
これを踏まえた上で2年12巻を読むと、龍園と坂柳の契約に頭を使わなかったのは自分にとって危機にならなかったからなんじゃないか?って思ってるんですよね。
綾小路
→"自分"が生き残ること=勝利
としてホワイトルームでの経験がある故に洗脳の如く刻まれている状態。
坂柳と龍園の契約
→二人の性格的に一緒に綾小路倒しましょ♡同盟は無い(なんなら協力なんてされたらお互いキレるタイプ)
→"綾小路にとって"生き残ることへの危機にならない
→考える必要がない。綾小路の思考回路①の時点で弾かれてしまった…
頭良い頭悪い以前の話で、まず綾小路の思考のパターンによる弊害が出てきてる…って言うんですかね。自分が勝つ為だけに思考を寄せているが故、"自分"の勝利には関係ない"他人"の勝利について疎いと言いますか…。自分が生き残ることだけが綾小路にとっての勝利条件として刻まれてしまっていて、それに関わらない物は全部弾いてしまうというか…
あー…これじゃ分かりづらいですかね?パブロフの犬を比喩として使います。
自分にとって"直接的"に害になるもの→条件反射、絶対に反応。過敏。
自分にとって"間接的"に害になるもの→反応しない。疎い。
だからこそ、綾小路の目的を害する"間接的"な坂柳と龍園の契約には気づけない。思考がまずそこまで届かなかった。
頭良い、悪いとは考えるという前提があった上で成り立つもの。綾小路は頭は良い、直接的な勝利は必ず勝ち取る。でも、間接的な勝利は思考回路(ホワイトルーム)の弊害でうまくできない。
…が私の考え。あ、勿論これが正解だ!!!なんて言うつもりはありません。ただ、「なんで綾小路龍園と坂柳の契約放置するんだ!?お前頭悪いのか!?」じゃなくて、まず前提の"考える"ができてないんじゃないかなと。頭は良いのに…(´・ω・)エー
ホワイトルームの悪いところってこれだと思うんですよね。良くも悪くも弱肉強食、自分以外?知らん。勝手にくたばっとけよみたいな思考が広がっていく。こんなものが広がっていけば確かに強くはなるかもしれないが、だいぶ生きづらそうな世の中に…いや、今の日本は天才が生きづらいけど、こっちになれば天才がある程度は生きやすくて発展するから弱者が自分の身を守りやすくはなる…?でも弱者劣等感凄そう…生きてるか?まず死んでない…?
…どっちもどっちか。天才が死ぬか弱者が死ぬかの違いしかない、結局は死ぬ。
正直、私はホワイトルームに対してそこまで悪い感情を抱いてないですね。天才が生きやすくはなるでしょうから。ただまあ、天才秀才凡人が顕著に現れてかなりしんどくはあるでしょうね。八神みたいな秀才が綾小路みたいな天才に妬む関係図がま〜〜想像できる。憎悪と憧れが飛び交う予感。
結局凡人の方が人数は多いんですから、秀才が凡人を焚き付けて「才能は悪だ!」って言う習わし、しきたりを作りそうですよね。天才が凡人に殺されるというのは、こういうことなんでしょうか。
脱線しましたね。
綾小路の思考回路は自分が生き残ることに特化していて、単独が強い。集団を守ることは綾小路にとって苦手分野。綾小路だって完璧ではない。という話でした
こうして得意、苦手を比べて見ると、龍園と綾小路って似てますが、似てないですよね。勝利への思考回路(最後にオレが勝っていればいい系精神力ゴリ押しとんでも人間)が同じでも武器が逆。綾小路も頑張ればカリスマ性は出せそう…というかカリスマ性は既にあるか。統率力も育てられそうだし、リーダーとしての素質は割とあると思うんですがね。あぁ、すみませんまた脱線…
ご覧いただきありがとうございました〜。ただの独り言にも近しいので、ほんの少しでも楽しんでいただければ幸いです。