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恋と小説 1ページ目

”恋はする必要あるのか?”

つくづくそう思った。

恋?意味あるのか?

人は他者を愛するほど時間があるのか?

時間は有限だ、使うなら自分の将来のために使うべきだ


??)行ってまいります。父上、母上

市川○○、両親は物心ついた時には既にいなかった

何もかもが1人でやるしかないと、自分に言い聞かせていた


教室

??)おっはよ〜○○‼️

○○)…………石丸君か。

石丸乱菊、数少ない○○の友人で誰とでも仲良くなれる

乱菊)も〜乱菊って呼んでくれよマイフレンド

○○)………言って意味があるのか?

乱菊)相変わらずだな〜笑笑

乱菊)そーいえば、知ってるか!?

○○)……………隣のクラスの小坂という人物が色んな人に告白しては1日で別れるのだろう?

乱菊)おぉ〜、あの市川が他人に興味持ってる‼️

○○)周りの人間がよく言っているから無理にでも情報がはいるのだ、当たり前だろう。

乱菊)おぉ、そりゃあそうか‼️

○○)…………今日はよく話しかけてくるな、何が目的だ?

乱菊)”小坂さんと付き合ってみない?”

○○)………はぁ、予想通りだな。答えはノーだ

乱菊)え〜つまんねぇの笑笑

○○)はぁ……………まったく。

図書室

○○)本を返しに来ました

??)いつもありがとう、市川君

○○)私はなにもしていませんよ”宮田さん”

愛萌)愛萌呼びはまだしてくれないんだね?

○○)女性に対して、呼び捨てなどはしません。

愛萌)まぁ、いつでも私は待ってるからね?

○○)…………待たなくても大丈夫です。

俺はそう言って本を探しに行った

○○)………ここの本は一通り読んでしまったな。

その時、見かけない本が1冊並んであった

○○)”恋する少女と狼のラブレター”?珍しい書物だな

俺がそう手を伸ばした瞬間、手が重なった

○○)ん?

??)君も読むん?

○○)ん?

そう言ってオレは喋りかけた生徒を見た

菜緒)うち小坂菜緒、君は?

○○)市川だ。(小坂、こいつが不運な女か………)

菜緒)なぁ、うちにこの本譲ってくれへん?

○○)………理由を聞いてもいいか?

菜緒)理由?ん〜っとな?この本読めば、恋できるんかと思ってるからかな?

○○)ことごとく振られてるからか?

菜緒)なっ、なんでそれを知ってるん!?

○○)よく聞いているからな

菜緒)…………そうや!なぁなぁ市川君‼️

○○)………断る

菜緒)まだなんも言ってへんって‼️

○○)本を譲る代わりに俺がこの本に書いてあることを君と一緒にやって欲しいとか言うんだろ

菜緒)見透かされてる!?

○○)はぁ………1つ提案がある、それでいいだろ

菜緒)なになに!?

○○)はぁ………俺みたいな者が言うのもおかしな話だが

菜緒)もったいぶらずに言うて〜な〜‼️

○○)俺の隣に来て本を読めばいい

菜緒)そっか、その手があったんか!!

○○)…………それでは。

オレは本を取りそのまま借りに行こうとした時

菜緒)いやいや、ちょい待ち

○○)…………はぁ、今度はなんだ?

菜緒)その展開………うちが求めてた恋と同じ展開や‼️

○○)…………意味不明、説明を求める

菜緒)市川○○、うちと取引せぇへん?

○○)…………はぁ、一応内容は聴いておく

菜緒)じゃあさ………うちと”恋人ごっこしてくれへん?”

○○)恋人………ごっこ?なぜやらなければならない?

菜緒)うちな?男の子とこういうやり取りや、男の子となんか共同作業するのが夢やってん‼️

○○)君の夢や目標がそういうものだとは理解した、ではなぜそこで恋人ごっこという単語が出てくるのだ?

菜緒)だってそれは………(゚〰゚)モゴモゴ……

○○)なんと?

菜緒)や、やから‼️市川君みたいにやさしくされたこと無かったからドキッとしちゃってん‼️

○○)はぁ…………この本は譲る、では。

オレはそう言って小坂の元に本を渡し立ち去ろうとしたが

菜緒)ちょっと待ってーな‼️

そのまま小坂は俺の腕を掴んだ

○○)…………はぁ、今度はなんだ?

菜緒)ホンマに、アカンの?

○○)君の手伝いをするほど、オレは暇ではないんだ。

菜緒)ん〜じゃあどうやったら手伝ってくれるん?

○○)そんなもの必要は…………(一応聴いておくか)

菜緒)ん?あるん!?全然ええよ?言うて言うて‼️

○○)……………質問だ。小坂菜緒、恋はなんだ?

菜緒)え?なんなん急に?

○○)いいから、さっさと回答しろ

菜緒)こ、恋?なんやろな〜、異性との証みたいなものじゃないんかな?(異性ってなると家族はどうなんだ?って反論してきそうやな)

○○)…………証か、ふふっ笑笑

菜緒)え?今………笑ったん?(市川君、こんな感じに笑うんや)

○○)馬鹿なのか?オレは笑うぞ。

菜緒)あ〜‼️馬鹿って言った‼️

○○)恋人ごっこだったか?1週間だけなら許してやる

菜緒)えっ?ええの?

○○)ただし、証とやらを俺に証明するっていうのならな

菜緒)………その、具体的に証明ってどうすればいいん?

○○)俺に聴くな、じゃあな。

オレはそう言って小坂に本を渡して図書室を去った

教室

乱菊)おぉ〜、戻ってきたか………って

○○)(ふふっ笑笑、面白くなってきた)

乱菊)なに笑ってるんだ?

○○)久しぶりに面白くなってきたんだ、笑うしかない

乱菊)(あの、市川が笑うほど面白いことあるんだな)

○○)そう言えば、図書室で石丸が言っていた小坂に会ったぞ

乱菊)おっ、マジ!?どんな子だった?

○○)馬鹿な………実に面白いやつだったな笑笑

乱菊)なんか嬉しそうじゃん笑笑

○○)嬉しそう………っか、かもしれないな笑笑

この日、俺の日常は大きく変化した



to be continued

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