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<番外篇> 「古葉監督は半分隠れてる」


概要

 広島カープの元監督、古葉竹識さんは、「半分隠れてる」と言われて来ましたが、その起源についての情報です。

時系列の説明

 古葉竹識さんは、プロ野球の広島カープの監督として知られているのではないでしょうか。この古葉さんについて、2024年でも、「半分隠れてる」と言われることがあります。どういうことなのか、私の知る限りですが、先ず、時系列で説明します。
 私が子供の頃のことで、1980~5年(以下81年とする)だと思います。私は、学校で、同級生とプロ野球の話をしていました。その時、ちょうど前の日あたりにTVで見た古葉さんについて、「古葉監督は半分隠れてる」と私は言いました。一応笑いが起き、同意する人もいました。
 それは当時の広島の本拠地、広島市民球場のベンチにいる古葉さんの姿が、バックネット裏あたりのカメラから、そのように映ったためです。それがカメラとの位置関係に過ぎないことは分かっていましたし、聞いた同級生も分かっていたでしょう。
 私自身が、「古葉監督は半分隠れてる」と言ったのは、この時と、上記のTV中継の際(親に言った)だけです。
 さて、それからどのくらいか経った頃、TVで、ある野球解説者(誰だったかは忘れました)が、「古葉監督が半分隠れてる、と言われますが、あれはカメラの角度なんですよね」とやや不満そうに言いました。私は、それを見て、「同じことを言う人がいるものだ」と思いました。と同時に、「それは皆分かっているのでは」とも思いました。
 そして、1987年、古葉さんは、大洋ホエールズ(現在の横浜)の監督になります。その時、古葉さんの大洋監督就任を知らされた広島の選手(これも誰だったか覚えていません)は、「古葉監督がどのくらい半分隠れてるのか見たい」とTVで言いました。私は、選手にも知られているし、結構広まって、定着していると思いました。

犯人による推理

 今から何年か前ですが、このことを思い出しました。そして、もしかして、自分発なのではないかと思うようになったのです。
 81年の頃は、公式戦期間中、プロ野球のジャイアンツ戦が、TVの地上波(当時衛星放送はありませんでした)で、(基本的に)月曜日以外、夜七時から放送されていました。視聴率も高く、つまり、広島対巨人戦での古葉監督の勇姿を見た人は大勢いるわけです。何百万人、何千万人かも知れません。自分発と思うには数が多過ぎますから、上記(野球解説者や広島の選手)の時は、私も自分が犯人だとは全く思っていませんでした。
 しかし、考えてみると、確率は上がるのです。
 TV中継の古場監督の姿を気にする人 > カメラの事情を無視して、古葉監督のその姿を表現しようと思う人 > 「半分隠れてる」と表現した人 > それを他人に話した人。という具合で少なくなります。中でも、「半分隠れてる」は自動的に出て来る表現ではありません。
 「古葉監督は控えめな性格だ」、「目立つのが嫌いだ」、「陰に隠れてコソコソしている」、「カメラ嫌い」、「恥ずかしがり屋」。色々な表現があり得ます。「半分隠れてる」は特に独創的でも、機知に富んだ表現でもありませんが、唯一的ではあるのです。

運命の翌日

 古葉さんは選挙に出たことがあり、もし、その時、対立候補から「半分隠れてる」云々と言われていたら、申し訳なかったと思います。
 「古葉監督は半分隠れてる」と聞いた人の中には、実際、TVで確かめた人もいるでしょう。冗談として楽しむのはいいと思うのですが、全く確かめないばかりか、完全に信じてしまう人もいるというのが世の実情のようです。インターネットに書かれていることも、私には後付けだと思えます。一般に、情報伝達とは、このようなものなのかも知れません。
 犯人が私でないとしても、発信時が前後するだけで経過は同様でしょう。
代表して私が断言します。古葉監督は隠れていません。あれはTV中継のカメラとの位置関係です。
 しかし、もう遅いのです。というより、その運命の日の翌日に訂正していたとしても遅かったと思うのです。











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