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予防と対策の違い

いじめについて新聞で68万件と出ていた。
この国で「いじめ」は、長らく存在しないものとしてきた時期がある。
恐らく教育現場の封建的とも取れる環境が臭いものにフタをしてきたからか。
そうした中で、多くの子どもたちがその尊い命を自ら絶ってきたことを私たちは見過ごしてはならない。
そして、そのご家族の方々にはその心痛は時間の経過とともに悔恨の情が増すものと思われる。
そして、このことに重い腰を上げて出てきた言葉は、「いじめ対策」である。
この言葉は、いじめが発生してから対処するという意味でもある。
そして、近年、「いじめ予防」という言葉が出始めた。
スウェーデンに行った時に、「いじめは必ず起こる」というところから同国の「いじめ予防」がスタートしていることを聞かされたことに、「確かに」と思った。
そして、その予防は幼児教育まで遡り、子ども同士のスキンシップ型マッサージというのがあった。
このコンセプトには、同じ人間、同じ温かい血が流れていることを知るところからスタートしているように感じた。
我が国の歴史の中で、武士の時代、その特権階級を支えていたのは、「弱いものいじめ」をしないというルールが暗黙の了解としてあったからではないのか
。いつからこの国は、その素晴らしい思想を置き去りにしてきたのか・・・
だからいじめはなくならない。

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