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いつでも閉めれる超ミニマム開業希望の皆様は注目!(第2弾)

  6月になり、新しい生活習慣病管理が開始されました。外来で、身長と体重を測ってもらい、体重、食事や運動の目標設定をご相談し、管理計画書を作って印刷してはサインを貰っています。10分15分かかってしまい、以前のような3分診療はできなくなり、大雑把にいうと回転は悪くなりました。待ち時間が増えて面倒な作業を強いられているのに、意外に不満げな方はおられず、生活の話をむしろ進んでされるので、かえって時間がかかっています。往診でも感じることですが、患者さんはもっと、いつまでも話がしたいんだな、と今更ながら気づきます。

 おそらくは今までより減収になるのだろうなあ。元々1ヶ月か2ヶ月に1回の受診にしていたのなら、それほどでもないとは思います。それよりも、体重身長を測ったり、印刷した計画書を持ってきてもらうのに、どうしても事務さんに一人ついてもらわねばなりません。人手の面での不利は免れません。別に採血をする看護師さんも必要です。そのあたりで、一人クリニックの超ミニマム開業には痛いところです。

 もう一つ、困ったことに外来は通常午前が中心です。患者さんもできるだけ出勤前の時間、9時1番を希望されます。朝のうちに用事は済ませておこうと考える方が多いようです。「こんなに待つと思わなかったので、後に用事を入れてました。」とちくっと言われます。血液検査がある時は30分以上前においでいただいて、採血待ちで若干は散らせても、結果が出たら混雑です。今のところ午前中で20人くらいを終えるのがやっとです。そうなると、どうすれば作業を効率的に行えるか、が今後の課題です。

 一般内科外来においでになる方々はざっくり3種類に分かれると予想します。① 生活習慣病をお持ちの方。脳卒中や心筋梗塞の既往があって、通院されてる方も大抵これに該当します。② ある程度老衰が進行し、食べられない、時には歩くのもやっとの方。①とは逆に栄養摂取を促さねばならない、可能な範囲で運動もしないといけません。③ 先述の2つとは関係のない急性症状の方。発熱でコロナ感染が疑われる方も紛れ込んできます。①②③が混ざって五月雨式に来られるので、できればこれら3種を分けて、効率的に対応したいと考えています。

 今、始めているのはWeb健康調査票というもので、いわば問診票のバージョンアップです。Google Workspaceを使えば、素人でも比較的安価に簡単に作れます。コロナ下でオンライン診療をしていた時に受付整理に用いていたものを、一部修正して①②③を事前に仕分けしようと思っています。要は急性疾患仕様のものに、食事や運動といった生活習慣も設問に加えて、回答を送信していただきます。これを予約のパスポートにして、飛び込みだとどうしても遅れることを、やんわりと事前に知ってもらおうと思います。そして、午後は空いていますよ、と、日中お家におられる方は時間をずらしてもらおうと考えています。

 時間は前よりかかるようになった、減収もする。医師には嬉しくないことずくめです。効率化をしないと空き時間が作れず、早晩開業は先細りになるのだろうと思います。受難の時代ですが、どう乗り越えればいいのかあれこれ考えて、楽しもうという発想の転換に努めています。

 ただ、駄目ならやめればいいや、という逃げ道を残す、それがミニマム開業がもたらす余裕であると思いながら。

 随時報告をしていきます。

2024年7月1日

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