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〜教育実習を振り返って〜


8月28日から9月15日まで3週間、教育実習に参加してきました!
3週間っていう時期は初めはすごく長いなーと思ったけど本当にあっという間だった。それがなんでかというと、おそらく充実しすぎていたからだし、いつのまにか日常になっていてそれが終わるっていう感覚すら無くなったのかもしれない。

その中身を振り返って今後の学びに繋げようと思います。

1.[授業見学を振り返って]

今年の授業見学は、去年の1週間実習の経験を活かしてノートに児童と先生のやりとりを全て書き写すことにした。めっちゃきつかったけど、先生の発問に児童がどう反応し、またその反応には児童がどのような意図を持って発言したのかを捉えながら見ていた。
毎日記録していく中で、この発言いいな〜とか発言からすごく成長している様子を読み取れたりして本当に面白かった。また日なたと日陰の単元では、日常からの経験を元に発言している子が多く、自分の今持てる根拠を基に発言している姿勢が見られた。算数では、2桁の足し算、掛け算を文章題を通して学んだ。様々な式が出てきたが、これも日常において買い物をする際の自分なりの計算の仕方があったからこそ、解答がばらけたのだと思う。
子供の発言一つ一つはとても鋭いことが分かり、だからこそ教師は聞く姿勢がとても重要だということを改めて実感した瞬間だった。回答については縛りを設けず、たくさん発言してもらって子供の様子を読み取ることの大切さを学んだ。

2.[授業実践を振り返って]

今回は国語、算数、書写、社会、理科、道徳、体育と本当にたくさんの教科の授業を経験させてもらえた。そこで感じたことが2つほど。

・1 子供主体の授業とは?

よく大学でも言われる、「子供が主体的に学べる授業」とか「子供主導の授業」ってなんとなくはイメージできるけど、じゃあそれをやるってなった時具体的にどんなことをすればいいの?っていうのがずーっと疑問だった。
疑問のまま何回も授業で言われてたから「それをやるためにはどうすりゃいいんだ!!」って心の中で叫んでた笑
でも今回の実習を通して少しつかめた気がする。

それは教師から発散→収束の順番で発問をしていくことだと感じた。社会の授業で、「スーパーマーケットやドラッグストアなどにはお客さんがたくさん来る」と言うのを知る授業だった。
そして、子供が自分からその理由に気づくためにどんな授業をすれば良いのか、を必死に考えて授業を練った。
今振り返ると、例えば目当ての部分からスーパーなどにはどうしてお客さんがたくさん来るんだろう?と教師側から設定してもそれは子供の腑に落ちないと思う。なぜなら、教師側がそれをさせたいから。
確かに子供の中にはいきなりその目当てを示されて、「あぁ確かに!」と思う子もいると思う。だけど、そこに関心が向いていない子達だったり、中には買い物に行った経験が少ない子はいきなり先生から言われても追いつけないと思う。
なので、「買い物調査のアンケート結果から何か気になることある?」の発問をして、〇〇が多い、と見たり、〇〇が少ないと見たとする。おそらく他にも考えは浮かんでくると思う。そして、じゃあ「それってどうして?」と呼びかけた時に子供達がそこで疑問に思ったらそれは彼らからの目当てになってくると思う。
ここにおいて、おそらく子供達は日常の場面を思い出して確かにお客さんはたくさん来るけどなんでだろう、、と感じていると思う。
子供の疑問からスタートさせる授業はすごく難しいなと思った。
なぜなら、
・いろいろなパターンが考えられるためその場での対応が増える。
・発言が多くなってくるとアンテナを張る場所の判断が求められる。
・まとめの際にも子供達の考えを受け取って上手くまとめなければならない。
→(まとめは子供に委ねてもいいとも思う。自分で今回の学習を振り返ることになるから。)

また、自分は授業で話しすぎてしまう癖がある。その部分で子供の動きを遮らないようにしたい。授業を時間内に終わらせないと、!と思うほどこっちが持って行きたくなるからすごく難しい部分ではあるけれど、、、
でも1番大切なのは子供に学び得てもらうこと。そのためには教師主導ではなく、子供に委ねるということがすごく大切なんだなと気づくことができた。

2.具体と抽象のバランス

小学生は、まだ経験という部分が学年によって大きく異なっている。今回のスーパーマーケットについてもすごく言えることで、スーパーマーケットと言ってもパッと浮かんでくる子は少ないと思う。
ディスカウントショップというのを聞いてすぐにツルハドラッグとかすぐに浮かぶ子は少ないだろう。いろいろなものを売っていると言っても色々なものってどんな物?と疑問に思う子もいるかもしれない。
具体的にしすぎても子供の発想の機会を奪ってしまうし、抽象的にしすぎても難しいし、そこのバランスは難しいと現場の先生方もおっしゃっていた。授業をしていて、「あ...その部分も補足してあげないといけなかったのか!」と思う場面がなん度もあったそう。
よって、日頃の授業から子供達の様子を読み取って実態を把握することってすごく大切なんだなと思ったし、実態把握が授業に繋がるっていうのは発問の仕方、補足の加減などの部分にリンクしているんだ!ということが分かった。

3.最後に

3週間の実習はあっという間と言ったけれども決して楽ではなくて、本当にきつい瞬間が何度もあった。授業はたくさんやらせてもらったけど、うまくいかなかった時の方が多かった。指導案もたくさん考えて、たくさん書いたけれど本当に答えが見つからない瞬間ばかりだったなと思う。

ただ、そういう経験ができたのは結果的によかったと思ってる。初めから授業が上手くできてしまうなら実習に行く理由がそもそも薄れてしまう。あと、自分のやりたいように挑戦させてくれて、失敗してもある程度は大丈夫な場っていうのは社会にでたらそう無いと思う。
だから経験して失敗したもの勝ちだと本当に思う。それを思えたっていうことが何よりの収穫なのかな。

この3週間、考えること、やることがたくさんあった中でもめげずに立ち向かえたのは子供達、先生方、そして一緒に実習に望んだ仲間たちのおかげだと本当に思う。

担当した子供達は、本当に元気いっぱいで笑顔が溢れている素敵なクラスだった。教室に入ると持ち前の明るさから発せられるエネルギーに何度も力をもらえた。彼らは人にパワーを与えられる素晴らしい資質を持っているんだなと感じました。最終日にみんなでめっちゃ泣いたね笑
もう涙出し尽くしたんじゃないかな?笑
自分は本当に充実した3週間だった。ただ、みんなの涙をみて、みんなも同じように充実したと思ってくれたのではないかな?と感じました!
改めて、みんな本当にありがとう!
最後まで元気な姿を見ることができて本当に幸せでした。これからも頑張ってください。山形からずっと応援しています。

先生方、実習に臨んだ仲間たちは同じ悩みを共有できる本当に居場所を作ってくれたなと思う。本当に救われました、ありがとうございました!
3週間ほんとうに濃密な時間を過ごすことができてほんとうに良かったです。この経験を必ずや、自分の将来への糧にして行きます‼️

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