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旅人とジャカルタ市内をぐるぐるした話

私が新卒1年目に生意気にも部活のお休みもらって、高校時代の友人が働くインドネシアのジャカルタへ遊びに行った時の話。

ジャカルタは本当に面白い街だ。
発展している地域はジャカルタの中でもほんの一部で、そのほかは今回の見出し写真のような風景である。

小娘の滞在は5日間程だっただろうか。
友人は大変忙しい時期だった。無理言って押しかけてしまって、きっと逆に負担をかけてしまっていたと思う。そんな中、小娘のことを気にかけてくれたのだ。今でも本当に感謝している。ありがとう😊

小娘が訪れている時期、ちょうどもう一人同じような訪問者がいた。それが今回の方、Shinyaさんである。彼は生粋の旅人だった。小娘が留学時代に出逢った旅人と知り合いだった。

彼は関西出身、ゴリゴリの関西弁でノリも良く、小娘の知っている陽気な旅人の要素が全て盛り込まれた人だった。

タクシーのおっちゃんとの掛け合い

Shinyaさんとは、1日共に行動をした。Shinyaさんの友人も、小娘の友人も、その日は仕事で、二人でジャカルタ市内をぐるぐる回ろうということになった。

ただ、ジャカルタはオフィス街的な場所かローカルな場所かという感じで、観光名所は残念ながらなかった。

Shinyaさんが捕まえてくれたタクシーに乗ってひとまず、モナコと呼ばれる公園に向かった。しかし、これまたラマダンか何かのイベントで公園が封鎖されており、中に入ることがてきなかった。

私たちはまたヒッチハイクをするかのようにタクシーを捕まえて、適当に車を走らせた。

そのタクシーの中でのShinyaさんと運転手さんの会話が面白すぎて、今でも記憶に残っている。

小娘もShinyaさんも当たり前だがインドネシア語は話せない。もちろん運転手さんも日本語は話せない。なのに…彼らが会話をしている😂

Shinyaさん「おっちゃん、とりあえず走って」
運転手さん「%¥<○☆#+$」
Shinyaさん「とりあえず、まっすぐな」
運転手さん「%¥<○☆#+$ (車を直進させる)」
Shinyaさん「おっちゃん、そこ左曲がって」
運転手さん「%¥<○☆#+$ (角を左折する)」
Shinyaさん「そこで停めて、降りるわ。」
運転手さん「%¥<○☆#+$ (車が停車する)」
Shinyaさん「ありがとう、おっちゃん。またな」

ゴリゴリの関西弁vsゴリゴリのインドネシア語
二人とも共通理解できる言語を話していないのにも関わらず、なんとなく会話が成立していた。

店選びでその人なりがわかる

その後二人でローカルな街をプラプラ歩いていると、あるご飯屋さんに吸い込まれるように二人で入って行った。そのふらっと立ち寄ったお店でワンプレートのご飯を注文した。

地元民が入るような薄暗く、ドアが開放されて、夏なのにクーラーもついているんだかついていないんだかわからないようなモワッとした空気感だった。

なんだかその雰囲気が、学生時代を思い出させる。大学時代に美味いと思って通った店は、ビルからの綺麗な景色を眺めながら食べるような高級料理ではなく、床が油でペタペタしていて、壁は茶色く、今にもほこりが舞い散りそうな換気扇がぐるぐる回るようなお店だった。内装の染みの分だけ、ご飯にも味が染み込んでいる、そんなお店の定食や中華、ラーメンは最高だった。

ハエを追い払い、スパイスに汗や鼻水を垂らしながら食べたご飯は、キレイなショッピングモールで食べるご飯よりも味があるような気がした。そういうリアルな地元民の生活ぶりを体感することで、人は目だけでは感じ取れない何かを感じ、自然と人間味を深めているのだと思うのだ。

旅人の十分条件

Shinyaさんも、小娘が好きな旅系youtuberの方たちもそうだが、旅人は言葉ではなく、ハートで会話をする。そういう人種だ。感情表現が豊かで、どんな些細な事でも全ての出来事に心から面白みを感じる。その一方で、アクシンデントに遭遇しても(面白みを感じながらも)冷静に対処する。極めて逆説的だが。

そういう人間が小娘は大好きだ。
小娘にとって、ロールモデルとなる人は決まって必ず旅を経験している人だ。だから、小娘はいつも世界一周や旅人に憧れを抱くのだろう。

いつか私も誰かにそう思ってもらえるだろうか。そのためにも苦い経験も甘い経験も人一倍経験しよう。

外に出た数だけ出逢いがあり、成長がある。
安定も大切だけど、自分の冒険心を思い起こさせて常にワクワクした人生を送ろう。

Shinyaさん、出逢ってくれてありがとう😊


写真はShinyaさんとジャカルタ市街をプラプラした時のもの✨

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