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期待とは裏腹に…知らない人についていっちゃダメよ編

誰しもが子どもの時に、親に言われる言葉。『知らない人についていっちゃダメよ。』
もうこの歳になると、そんな事を言われる事はない。そしてその人がヤバい人なのかどうかの見分けはある程度はつく。と思っていた…

今回は欧州一人旅をした時の、小娘史上初の失態についてである。

この出来事を思い出したのは、下記の記事を読んだ時だった。旅には人との出逢いが付き物だが、今回の出逢いに関しては苦い経験となった。

こんな素敵な出会いももちろんある。

でも別の目的で旅人に近づいてくる人ももちろんいる。小娘は今回そういう人に当たってしまった。

あれは小娘がオーストリア🇦🇹を旅していた時。

音楽の街、ウィーンを一人でプラプラしていた。もちろん本場のオーケストラを聞けたらいいが、突然の旅だったためチケットが取れるわけもなく、ただただ街を散策していた。

すると、そこである2人の男性に話しかけられる。名前は忘れてしまったが、1人は顔的にアレクサンダー顔だったので、アレックスとでもしておこう😂(どんな顔じゃ) もう1人は可愛らしい顔をしていたから、フロリアンとしておく😂(どんな決め方?)

2人はとても人の良さそうな感じで、フロリアンに至っては彼女が日本人らしく、日本語も少し話せた。2人とも仕事中だったので、仕事が終わってからまた集合してご飯でも食べようみたいな感じになった。

地元の人と地元飯を食べながら、文化について教えてもらえたりするんだろうと思いながら、わくわくしていた。

が、小娘の期待とは裏腹に、絶妙に自分の予想とは少しずつ外れていく感じがした。

まず集合した時に変な違和感を感じた。
小娘はフロリアンとアレックスと3人で会うものだと思っていた。しかし、集合場所に現れたのはアレックスだけだった。正直、フロリアンの方が話が合う感じがしたし、日本人の彼女がいるというのは、小娘の中で謎の安心感を与えていた。なのに、フロリアンの姿はない。

なんか嫌な予感がする…
小娘の危険バロメーターが少し上がった。

ウィーンは本当に美しい街で、夜は公園もライトアップされ、本当に美しい。そんな美しい広場や公園を2人でプラプラすることになった。

ただし、問題があった。人通りが少なく、夜に男の人と二人きりということだ。危険バロメーターがどんどん上昇していく小娘は、もっと人がたくさんいるであろう、バーに入ろうと提案した。

ただ、入ったバーが運悪く喫煙可で、とてもスモーキーで正直あんまり長居はしたくなかった。音楽もガンガン鳴っており、静かに会話を楽しめるようなところではなかった。

こういうのは求めてないんだよな。

正直にそう思った。外にデッキがあり、外でも飲み物を飲んだり、話したりできるため、私たちはデッキに出ることにした。

すると、アレックスがいきなり手を振ってくるではないか。小娘の危険バロメーターが頂点に達した。

すかさず、笑いながら振り解く小娘。
すると今度は肩を抱き寄せてくる。そこで、彼が求めていたのは、異文化交流でも何でもなく、ロマンスだということに気がついた。

「申し訳ないけど、私はただ色々話がしたくて、君とフロリアンの誘いに乗った。そしたらどう言う訳かフロリアンいないし、君はロマンス目的っぽいし、申し訳ないけど私はそういうつもりはない。もし誤解を与えてたのなら、本当にごめんね。私はここで解散させてもらうよ。」

そう言い残し、パブを出ようとした。

すると彼は、
「こちらこそごめん。てっきり君もそういうロマンスを求めているのかと… 夜に一人で帰すわけにも行かないから、ホステルまで送るね。」

と申し訳なさそうに言った。そこで、彼にホステルまで送ってもらうのはどうなのかとも一瞬考えたが、彼の表情や言葉から、なんなく大丈夫な気がしたので(旅中あるある、第6感的な、危険性があるか否かを感じ取れるようになる。だったら最初からアレックスのロマンス目的に気づけよって話だが。)お願いすることにした。

そしてホステルまで一緒に歩いた。

そこで私たちはやっと腹を割って話ができた。
アレックスの仕事のこと、私の将来のキャリアのこと、日本文化についてや、オーストリアの文化について。

結局何事もなく、ホステルにつき、別れを告げた。彼が悪い人ではなかったのは、不幸中の幸いだった。そして、小娘がハッキリとロマンスは求めてないよと伝えたあとでも、しっかりと取り合ってくれるような人であったのは、本当にラッキーだった。

女の子で一人旅を考えている人は、ここが一番危ないところだ。ただ、アレックスのようにちゃんと伝えれば分かってくれる人もいる。まずはそういう柔軟性のある人かどうかを見極めることが、本当に大切なのだと身をもって体験した。

女の子で、一人旅を考えている人は、是非気をつけて頂きたい。(私が言えたことではないが…😂)

そしてアレックスさん、本名を忘れてしまったが、ちゃんと私の意見を尊重してくれてありがとう。あなたとの出逢いは、私の良き経験となりました。


写真はウィーンで出逢った韓国人の女の子に取ってもらったもの。その話はまた次回。

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