核酸医薬品のメモ
今日の日経バイオテクに興味深い記事がありました。
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/24/01/17/11503/
持田製薬の研究戦略について説明されているのですが、核酸医薬、中でもsiRNAについて深掘りされていて非常に勉強になる記事でした。
一般には核酸医薬は生体内で不安定なのでLNP(liquid nano particle)に封入してデリバリーする必要があると考えられていると思うのですが、常務執行役員の根津氏によると3種類の修飾塩基を使うことて安定性の問題は解決でき、しかもこれらは古くから知られているものなので知財的にも障壁にならないとのこと。
標的組織へのターゲティングが課題になるが、LNPを使わなくても直接siRNAに低分子化合物、ペプチド、抗体などを付加することで克服出来るだろうと見込んでいるとのこと。
今後の持田製薬の核酸医薬、特にsiRNAの進展が楽しみです。