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バイオ医薬品業界のトレンドを知る 2024年10月1日号

皆さま、こんばんは。
私は仕事がら日経バイオテクを愛読しておりますが、日経バイオテクを読みながら気になったことをChatGPTに質問して情報を集めています。ChatGPTの精度は100%ではないので、その点は注意が必要ですが、とはいえ、そこまで情報の精度が必要ない段階では、非常に有効な情報収集のツールかな、と思っています。

まずはJiksakというスタートアップがあることを知りましたので、これについて訊いてみました。

**Jiksak Bioengineering**は、神経難病に対する治療法を開発することを目指すバイオテクノロジースタートアップです。特に、筋萎縮性側索硬化症(ALS)やその他の神経変性疾患の治療に焦点を当てています。同社は、iPS細胞から神経組織を作製する独自の技術を持ち、神経組織「Nerve Organoid™」を用いた創薬や再生医療の分野で技術開発を進めています。

具体的には、Nerve Organoid™はヒトiPS細胞から作られ、体内の神経組織に近い構造を持ち、神経疾患に対する治療法の研究や、神経再生のための医療機器開発にも活用されています。また、動物実験に依存せずに創薬の精度を高めるため、前臨床試験でも活用されています。

さらに、2024年には帝人ファーマとの共同研究契約を締結し、神経難病の新しい治療法開発に向けた取り組みを進めています。この研究は、新規の創薬標的遺伝子の同定を目指しており、最先端のバイオテクノロジーを駆使して病態解明と治療法の開発に貢献しています。

Jiksak Bioengineeringのホームページと比較してみましたが、内容は一致しているようです。Chat GPTを信じて良さそうなので、興味の赴くままにこのまま進めていきましょう。


続いては、T-CiRA初のオリヅルというスタートアップについて調べてみます。

**オリヅルセラピューティクス株式会社(ORIZURU Therapeutics)**は、武田薬品工業と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)が共同で進めた「T-CiRAプログラム」から誕生したバイオテクノロジースタートアップです。主にiPS細胞技術を用いた再生医療製品の事業化に取り組んでいます。

具体的には、心筋細胞(iCM)や膵島細胞(iPIC)を使った再生医療技術を開発しており、重症の慢性心不全や1型糖尿病などの治療法を提供することを目指しています。特に、iPS細胞由来の心筋細胞と膵島細胞の臨床応用に注力しており、これにより患者のアンメットメディカルニーズに応えることを目指しています。


次は、キリンホールディングスがヒトiPS細胞由来の皮膚モデルを作成、という記事があったので、この意義について訊いてみました。

キリンホールディングスがヒトiPS細胞由来の皮膚モデルを作成したことは、いくつかの重要な意義を持っています。

1. **動物実験の代替**  
  ヒトiPS細胞由来の皮膚モデルは、従来の動物実験に代わる試験手法として期待されています。化粧品や医薬品の安全性評価のために動物を使う代わりに、よりヒトの生理学に近い皮膚モデルを利用することで、倫理的な問題を解決しつつ、精度の高い試験が可能になります。

2. **医薬品や化粧品の安全性評価の向上**  
  ヒトの細胞から作られた皮膚モデルは、より正確にヒトの反応を再現できるため、医薬品や化粧品の安全性や有効性をより信頼性の高い方法で評価できます。これにより、より早い段階で製品の問題点を発見できる可能性が高まります。

3. **創薬の効率化**  
  この技術は、薬剤の効果や副作用をより早く、正確に評価するために用いられ、創薬プロセス全体の効率化に貢献します。特に、皮膚に関連する疾患の治療薬の開発において、より現実に即した試験が可能になります。

4. **個別化医療の可能性**  
  iPS細胞を使用することで、特定の患者の細胞から皮膚モデルを作成することが可能になり、個々の患者に適した治療法を開発できる道が開かれます。これにより、個別化医療の実現が一歩近づきます。

このように、キリンホールディングスのヒトiPS細胞由来皮膚モデルの作成は、科学技術、医療、化粧品産業におけるさまざまな面での進展を促す重要な成果です。

日経バイオテクに記載の内容とは異なりますが、上記の解説は一般論としては正しいと思われます。

次は再生医療等製品の条件および期限付き承認の問題点について訊いてみました。

再生医療等製品に関する条件および期限付き承認制度には、迅速に新しい治療法を患者に提供できるメリットがある一方で、いくつかの問題点も指摘されています。以下にその主要な問題点を説明します。

### 1. **臨床データの不足**
条件および期限付き承認は、通常の承認プロセスに比べて、限定的な臨床データに基づいて承認されることが多いです。再生医療等製品は、開発が困難で長期的な臨床試験が必要な場合が多いですが、この制度では早期に市場に出すため、十分な臨床試験が完了していない段階で承認されることがあります。これにより、長期的な安全性や有効性に対するデータが不足するリスクがあります。

### 2. **効果の不確実性**
期限付き承認では、特定の条件下で製品の効果が期待されているものの、実際には効果が不確実な場合もあります。特に再生医療等製品は、個人差が大きく、適用する患者や疾患によって結果が異なることがあります。効果が十分に確認される前に使用されることで、患者に期待外れの結果をもたらす可能性があります。

### 3. **患者への負担**
条件付き承認製品が早期に市場に出回ることで、患者に対する治療選択肢が増える一方で、その効果が不明確な製品を使用することで治療に失敗するリスクや費用の負担が増加する可能性があります。また、再生医療製品は高額であることが多く、患者の経済的な負担も問題となることがあります。

### 4. **市販後の監視体制**
条件付き承認では、市販後の監視が強く求められますが、その体制が不十分である場合、潜在的な副作用や問題が見逃されるリスクがあります。特に再生医療製品のように、長期的な効果や副作用が問題となるケースでは、市販後に十分なデータ収集とリスク管理が行われないと、安全性に重大な問題が発生する可能性があります。

### 5. **承認の更新プロセス**
期限付き承認では、期限が切れる前に製品の効果や安全性を証明するデータを集めて、正式な承認に切り替える必要があります。しかし、データ収集が遅れる場合や期待される効果が十分に得られない場合、承認が取り消されるリスクもあります。これにより、患者が途中で治療を中断しなければならない事態が発生する可能性があります。

### 6. **倫理的問題**
条件付き承認制度により、十分な科学的根拠がない段階で製品が患者に提供されることから、倫理的な問題も指摘されています。特に、治療を求める重篤な疾患を抱えた患者に対して効果が不確実な治療を提供することが、適切であるかどうかについて議論があります。

### 結論
条件および期限付き承認制度は、再生医療等製品の早期提供を可能にする一方で、データの不確実性や患者の負担、長期的な監視体制の課題を抱えています。このため、制度を運用する上では、適切な監視体制の整備と、リスクと利益のバランスを十分に考慮することが求められています。

今度は遺伝子治療製品と言われているコラテジェンです。国内での正式承認が断念されたというニュースを聞いた直後に、今度はFDAにブレイクスルーセラビートして認定されたというニュースを知りました。アメリカでは正式承認される見込みが高いのでしょうか?

はい、アンジェスのコラテジェンはアメリカで**ブレイクスルーセラピー**(画期的治療薬)に認定されました。これは、既存の治療法では十分な効果が得られない重篤な疾患に対し、臨床試験で著しい効果が示されると見込まれる薬に与えられる特別なステータスです。ブレイクスルーセラピーの認定により、FDA(アメリカ食品医薬品局)は開発のサポートを強化し、承認プロセスを迅速化します。

### アメリカでの承認の可能性について
コラテジェンがアメリカで正式に承認される可能性については、以下の点が関わってきます。

1. **臨床試験結果の質と量**: アメリカでの正式承認には、最終的に臨床試験の結果が大きく影響します。ブレイクスルーセラピーに認定されているとはいえ、最終的な承認は、治療効果や安全性がしっかりと証明される必要があります。日本での臨床試験では期待された効果を十分に示せなかったため、アメリカでの臨床試験結果が決定的です。

2. **FDAとの協力**: ブレイクスルーセラピーに認定されたことで、FDAとの密接な協力のもとに開発が進むため、アメリカでの承認プロセスは比較的早く進展する可能性があります。FDAは、承認に至るまでの道のりで、治験デザインやデータの収集・分析においても助言を行い、プロセスを加速するため、成功のチャンスはあります。

3. **治療のアンメットメディカルニーズ**: 末梢動脈疾患(PAD)や閉塞性動脈硬化症(CLI)は、重篤な疾患であり、既存の治療では限界があるため、こうしたアンメットメディカルニーズ(未解決の医療需要)に応える治療法が求められています。コラテジェンがその需要に応えることができれば、承認の可能性は高まるでしょう。

### 課題
ただし、アメリカでの承認に向けていくつかの課題も残っています。

- **日本での承認断念の影響**: 日本で正式承認が断念されたことは、アメリカでの開発に影響を与える可能性があります。FDAも日本のデータを参考にするため、承認へのハードルが高くなる可能性があります。
 
- **長期的な安全性**: コラテジェンは新しい遺伝子治療薬であり、長期的な安全性データが不足しています。これがFDAの懸念材料になることが考えられます。

### 結論
アメリカでの正式承認の可能性は依然としてありますが、日本での失敗を受けて、慎重な見通しが必要です。ブレイクスルーセラピーに認定されていることは大きなプラスですが、最終的にはアメリカでの臨床試験の結果と長期的な安全性の確保が鍵となります。FDAとの協力のもとで、コラテジェンが新しい治療法として承認されるためには、これらの課題に的確に対応することが求められます。


次はmRNAワクチンに関する記事です。Meiji Seikaファルマが開発中の自己増幅型の新型コロナ用ワクチンに関する記者説明会を行ったとこと。

明治製菓ファルマ(Meiji Seika ファルマ)は、自己増幅型mRNAワクチンの開発を進めています。このワクチンは、従来のmRNAワクチンに比べて少量のmRNAで高い免疫反応を引き出すことが期待されています。

### 自己増幅型mRNAワクチンとは?
自己増幅型mRNAワクチンは、標準的なmRNAワクチンとは異なり、ワクチン内に組み込まれた自己増幅機能により、体内でmRNAを複製し続けることができます。これにより、少量のmRNAで十分な抗原タンパク質の産生が可能になり、強力な免疫反応を誘発します。

- **mRNAの複製機能**: 自己増幅型mRNAは、ウイルスの一部に似たRNA複製機能を持っており、体内でmRNAを自己複製することで、抗原(病原体に似たタンパク質)を長期間にわたって持続的に産生します。
- **効率的な抗体生成**: 体内でより多くの抗原が作られるため、従来のワクチンに比べて少量のmRNAで強力な免疫反応が得られると期待されています。

### 開発の意義と利点
1. **少量で効果的**: 通常のmRNAワクチンは、体内で一度だけ抗原を産生するのに対し、自己増幅型mRNAワクチンはmRNAを複製し、長期間にわたって抗原を生成するため、少ない投与量で高い効果が期待できます。
 
2. **より強力な免疫反応**: 自己増幅機能によって抗原の産生が持続するため、強力で持続的な免疫応答を誘導できる可能性があります。これにより、免疫の持続性やワクチンの効果が向上すると考えられています。

3. **製造コストの削減**: 通常のmRNAワクチンに比べて少量のmRNAで済むため、製造コストの削減が期待できます。これにより、ワクチンの供給量を増やし、全世界に対して迅速かつ安価にワクチンを提供できる可能性があります。

4. **次世代ワクチン技術の進化**: 自己増幅型mRNAワクチンは、新型コロナウイルス(COVID-19)だけでなく、他の感染症やがん治療など、さまざまな分野で応用が期待されています。

### 課題と今後の展望
- **安全性の検証**: 自己増幅型mRNAワクチンは、従来のワクチンに比べて長期間にわたって抗原を産生するため、安全性についての長期的なデータが必要です。自己増幅機能が免疫系にどのような影響を与えるか、また副作用が発生しないかについて、さらなる研究が必要です。
 
- **臨床試験の結果**: 自己増幅型mRNAワクチンの効果と安全性を証明するためには、臨床試験が重要です。現在、明治製菓ファルマは開発を進めており、今後の試験結果が成功すれば、次世代のワクチン技術として広く普及する可能性があります。

### 結論
明治製菓ファルマが開発中の自己増幅型mRNAワクチンは、少量で強力な免疫反応を引き出す革新的な技術です。これにより、従来のmRNAワクチンと比較して、効率的かつ経済的なワクチンが提供される可能性があり、感染症予防の新たな選択肢となることが期待されています。しかし、安全性と効果の確認のため、今後の臨床試験やデータの蓄積が重要です。

まだまだ興味深い記事はあるのですが、この辺にしておきましょう。

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