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気候変動と環境危機 Vol.002

皆さん、こんばんは。気候変動と環境危機で記事を書くのは今日が2回目になります。前回で、私が環境科学に興味を持った経緯などは紹介しました。そして、グレタさん編著の『気候変動と環境危機』を読み始めたことをお伝えし、この本の構成と第1部の第1章「この問題を解決するにはまず理解が大事」の要点をまとめました。


そして今日は順番通り第1部の2章「CO2の太古からの歴史」と3章「私たちが進化に与えた影響」をご紹介しようかと思っています。

第2章「CO2の太古からの歴史」の著者はピーター・ブラネン氏です。科学ジャーナリストのようです

まず著者はCO2の地球環境における役割を訂正的に述べます。
地球上の生命は光合成で得られる有機化合物であるから、その原料はCO2である。
またCO2は地球の気温と海洋全体の化学組成を決めるのに重要な役割を果たしているという。

 ペルム紀末に生物の大量絶滅が起きた。CO2が何千年間もシベリアの火山地帯から大量に放出されたためである。2億5190万年前のことである。平均気温は10℃上昇し、海洋は生物が棲めないほど高温で酸性化した。地球上に生物が再び繁栄するのに1,000万年近い歳月が必要だったという。

 著者は、地下に埋没いている化石燃料を使い果たす人類の活動は、地下のCO2を大気に放出するという観点で火山の噴火と等しいと述べている。しかも、人類の文明では、CO2の放出速度はペルム紀末の火山噴火によるCO2の放出と比べて10倍速い速度と述べている。

続いて、第3章の「私たちが進化に与える影響」をご紹介します。
著者はベス・シャピロ氏。カリフォルニア大学のサンタクルーズ校の教授です。

著者によると5万年以上前、人類がアフリカを離れて地球の各地に広がると、行った先々で動物種が絶滅するなど、生物群集が変わり始めたといいます。野生生物と関わり出した初期の頃から、人類は生物の進化上の運命を左右し始めました。

 1万5000年前に、ハイイロオオカミは飼い犬に変貌を遂げました。1万年前頃から、人類は獲物を絶滅に追いやる代わりに家畜として飼い始めました。20世紀に入ると、野山は農地や牧場に変わり、繰り返し使用されたため、土地が疲弊し始め、また空気や水も汚染され始めました。

 このような背景から、人類は、今度は野生動物やその生息環境を守ろとうとするように変わり始めました。このような一連の人類の行動を指し、著者は人間はあらゆる生物や生息域の運命を決める進化の原動力となったと述べています。

以上が第1部の2章と3章の要点となりますが、定性的な記述ですし、データも示されていません。正直、ポエムのような記事で、ここまで読んだ限りでは拍子抜けです。ただ、3章の内容は、如何に人類が地球上の生物に影響を与えたのかということを改めて思い出させてくれたように思います。4章以降に期待したいと思います。

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