岡山県高梁市有漢町上有漢 尾関孝ニ(おぜきこうじ)さん
プロフィール
出身:兵庫県
ブドウ20a、もも
農業を始めたきっかけは?
定年後の第二の人生という感じで、人は土に帰るから農業が1番いいかなと。
ブドウを選んだ理由は?
元々はこの古民家に凄く興味をもっていました。古民家再生にチャレンジしてみたかったのですが古民家を購入する際に広い畑もついてきたのでどうするか考え、高梁は岡山でも有数なブドウ産地であることを知り、教えてくれる人もたくさんいらっしゃるのでとてもいい環境に恵まれているので思い切ってブドウ栽培を始めました。
荒地を重機でならし、開墾してブドウ園に作り替えました。
元々は120年の古民家を再生する為に家を買ったんですけどね(笑)
家庭菜園にはならなかったんですか?
家庭菜園だったら自己満足で終わってしまいますから。
お金が動く厳しい世界に身を置き、レベルアップを目指してよりいいものを作る為、厳しい世界で生きていようと考えました。
家庭菜園ではいいのができたら知人にあげて、タダでもらったら「嬉しい、美味しい」で終わってしまう。でもプロの世界では「これはダメだ」とか第3者が厳しく評価してくれます。お金が動くからこそそこはやっぱり趣味とは大きく違うところですかね。
それでチャレンジャーとしてゼロからやってみようかなと。
やればできる!「人がやってることなんだから自分にも出来る!」という精神でチャレンジしてみることにしました。
楽しさや、やりがいを感じる時は?
やっぱり”美味しい!”の一言が何よりもうれしい瞬間ですね。
あと消費者の声や笑顔です。レビューの声が届くとやりがいを感じます。
こだわりやアピールポイントは?
ぶどう栽培で使う水にこだわっていて、栽培には谷から天然水を使っています。
沢水を使ったブドウ農園というのをこだわりとしてやっています。
農業のいいところは?
農業は全般的に単価は安いし、汚れるし、暑いし、しんどいしですが、大自然からの贈り物として大地からの恵みを頂けることです。
また、自分で自由に仕事の内容や量を決めれることができて、会社や組織に縛られず心にゆとりをもって生きていけるところがいいですね。
自分が手をかけた分だけ良いものができ、ぶどうたちが答えてくれるところも良いですね。
高梁市のいいところは?
寒暖差があって果物の栽培にはベストなところですね。
あとは外国人が多いところですね。国際交流。
失敗や苦労したことは?
谷から落ちたことです(笑)
水を谷から引いていてブドウを天然水で栽培するというコンセプトでやっていて、谷に架かっている丸太の橋があるんですけどそこから落ちて脱臼しました(笑)
苦労したことは猿ですね。ここは猿がほんとに多いから中段の畑が猿の仕業で全滅しました。農業は天気に左右されるし、サルやイノシシの害獣被害が悩みの種です。
人手不足についてどう思う?
人手が足りないからアルバイトを雇いたいんですが、なかなか適任がいなくて苦労しますね。
今後やってみたいこと、挑戦してみたいことは?
新しい起業をしようかなと。
いくつかありますが、ベンガラ染をやってみたいなと思ってます。元々染色の仕事をやっていたから染料の知識もあるし媒染とか定着の作業もわかるからやってみたいです。
これから農業を志す人へ一言!
土に触れていると心が穏やかになります。自然体でいられます。ストレス社会で悩んでいる方は農業がおすすめです。
高梁で農業をするなら単価の良いブドウがいいと思いますね。