岡山県高梁市備中町平川 與田十也(よだかずや)さん
プロフィール
出身:倉敷市児島
桃太郎トマトシルク32a
農業を始めたきっかけは?
実家が自営業をしていて、自分も何かをしようかなぁと考えたときに、農業を始めてみようと思いました。人間は衣・食・住、どれもやめることができない。中でも食べることは1番やめられないことなので、農業だな、と。
トマトを選んだ理由は?
最初はブドウにしようと思っていました。
県のオリエンテーションを受けて新見での現地見学会に行く途中、備中町平川の現地を見て「こっちがいいな」と思ったのがきっかけでトマト栽培に切り替えました。
ブドウは経営が安定するまでに年数がかかります。その点トマトは始めたその年から収穫できるし、安定した価格で安定した生活ができる、と考えました。
耕地をイチから整備して、ビニールハウスも自分で建てました。
万一の備えも大事なので、農業共済組合の収入保険や園芸共済にも入っていますよ。
農業の楽しさや、やりがいを感じる時は?
自分の作っているトマトが良く出来たら嬉しいし、出荷するときも楽しいけれど、自分で調整ができるから自由な時間が持てることがなにより楽しいと感じます。
「農業をする」というよりも、「人生の中に農業がある」という感じなので、農業も遊びも、全部を楽しんでいる感じです。
こだわりやアピールポイントは?
酸味があって甘味もあるのが桃太郎トマトの良いところだと思います。
土づくりにはすごくこだわっていますよ。化学肥料は入れません。一年間置いた茅、くん炭、落ち葉、有機物だけで土をつくっています。良い土をつくることがより美味しいトマトを育てると思っています。
農業のいいところは?
生きてるって感じですかね。作業中には四季も感じるし、天気も気になりますね。
作物は手を掛けたぶんだけ良いものができるし、逆に手を抜くならいくらでも抜ける。やったことがすべて自分に返ってきますね。
サラリーマンをしていたときは1日が早く終わらないかな、って思っていたけれど、農業を始めてからは、もっと時間が欲しいと思うようになりました。
高梁市のいいところは?
人が優しいですね。みんな。
失敗や苦労したことは?
一度、黒くなる尻腐れがたくさんでて、そのときは失敗したなぁと思いました。
苦労はないですね。楽しいから。
農業の人手不足についてどう思う?
まあ仕方ないですよ。日本に人がいないから(笑)
毎年、住み込みのアルバイトを雇っていたのですが、今年は奥さんと二人だけでどこまでできるのかと思い、やってみました。一回自分がしんどい思いをしておけば、という思いで今年はがんばってみました。
今後やってみたいこと、挑戦してみたいことは?
将来、子どもが農業をやってくれたらいいなぁ、と思っています。
子どもに「農業をやりたい!」と思わせるのも親の仕事かな。
これから農業を志す人へ一言!
みんなに助けてもらいながらやれば成功すると思いますよ。
最初から機械などを揃えたら金銭的に大変ですよ。ダンプやユンボは借りてもいいかな。僕は農機具は貰い物ばかりです。
あとは、楽しいけれどお金も必要ですし、気持ち(覚悟)も必要だと思いますね。
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