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腐ってしまった状況を、どう整えて立て直していくか?③
易のおはなし18話・山風蠱(さんぷうこ)
【爻辞-こうじ-】
①初六。父の蠱を幹す。子あれば孝も咎なし。厲けれども終には吉なり。
象に曰く、父の蠱を幹すとは、意孝に承くるなり。
②九二。母の蠱を幹す。貞にすべからず。
象に曰く、母の蠱を幹すとは、中道を得るなり。
③九三。父の蠱を幹す。小しく悔いあれども、大なる咎なし。
象に曰く、父の蠱を幹すとは、終に咎なきなり。
④六四。父の蠱を裕やかにす。往けば吝を見る。
象に曰く、父の蠱を裕やかにすとは、往くもいまだ得ざるなり。
⑤六五。父の蠱を幹す。もって誉れあり。
象に曰く、父の蠱を幹し、もって誉れありとは、承くるに徳をもってすればなり。
⑥上九。王侯に事えず。その事を高尚にす。
象に曰く、王侯に事えずとは、志則るべきなり。
①【初爻:初六】
父の蠱(こ)を幹す(ただす)。子あれば孝(ちち)も咎(とが)なし。
厲(あやう)けれども終(つい)には吉なり。
象に曰く(いわく)、父の蠱を幹すとは、意孝(ちち)に承(う)くるなり。
父の時代からの(親が残してしまった)問題を、子どもが正す。
子ども(良き子、良き相続者)がいれば、なくなった父もとがめられる過失(注意すべきことを怠ったこと)はなくなる。
改革していくのは危ういこともあって簡単じゃないけれども、最後には吉になる。
父の時代からの問題を子が正すというのは、子は父の仕事をうけつぐことだよ。
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