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【超カンタンにアート紹介】民衆を導く自由の女神


閲覧ありがとうございます。
M1です。


今回は『民衆を導く自由の女神』を紹介します。


作品概要

作者 ウジェーヌ・ドラクロワ
作名 民衆を導く自由の女神
年代 1830年
作法 油彩画

誰もが一度は見たことがある名作



7月革命の絵

この絵はフランス7月革命を描いています。

7月革命とは、
当時フランスの王・貴族・聖職者が中心だった政治体質を変えようと民間人が起こした革命です。

この革命で民間人は勝利し、貴族中心的な政治を変えることになります。


この概要から分かるように、

革命の中心は民間人

です。

そのことは絵からも分かります

絵の左側をアップにしてみました。

画面下の横になっている人は

布一枚ですので庶民

だと考えられます。

また画面左側の剣を持った人物ははだけたシャツやヒゲなどから庶民の感じが出ているように思えます。

中央の長い帽子を被った人物は中産階級でしょう。
中産階級とは、貴族ほどお金持ちでもないが庶民というほどでもない。という認識でいいと思います。

当時の貴族は以下のような服装でした。

こちらの画像をみると、
絵画の銃を持った人物は貴族の服装より、
・ズボンが太い
・飾りが控えめ
などの特徴が見られます。

ファッションで考えてみると、

絵の男性はカジュアルな結婚式でいそうな感じ
貴族男性はいわゆるいいトコの結婚式にいそう

といった感じでしょうか。笑


このように服装までもこだわって描かれている点が本作の特徴でしょう。



どこがすごい?

この絵画は

ロマン主義の代表作

と言われます。

ロマン主義とは当時の古典主義に反した流れのことです。

もともと古くから芸術作品とはこうあるべき、という形式ばったものがありました。(古典主義)

しかしそのような流れとは違い、自由に感じる・考えるままの美しさを描こうとしたのがロマン主義です。

例えば、古典主義では女性の裸は美しく描かれるものでした。

女性の裸は神聖なものであり、それが主役となることが良しとされていました。

しかしロマン主義ではその点をリアルに描きました。

本作では中心に半裸の自由の女神(女性)が描かれています。


古典主義では女性=神聖なものでしたので、土ぼこりや武器、さらには血と一緒に描かれることはあまりありませんでした。

一方、

本作では革命のリアルな状況と合わせて描かれています。


このように絵画の時代の流れを変えたことがこの絵のすごいところでしょう。



おわりに

今回は『民衆を導く自由の女神』を紹介しました。

本作を描いたドラクロワはあまり政治に興味がなかったらしく、政治に関わることを描いた絵は少ないそうです。

しかしそれでも本作とドラクロワは有名になり、紙幣に使われたこともありました。

今回は古典主義からロマン主義への流れを解説しましたが、このあとの時代では印象派などに繋がっていきます。

印象派については以下記事で書いてますのでよければご覧下さい。


閲覧ありがとうございました。

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