未知なジャンルは大密林で。
というわけで、執筆再開して二年弱くらいの月日が経ち、ちょっとコツがつかめてきたかな? なんてこともなく、相変わらず小説書くのそんな得意じゃないけど作文は得意な気がする⁉ みたいな謎ポジションです。
※ここから語ることはあくまで……あくまで個人の感想で、ジャンルに対する決めつけや悪意などはありませんので、ご容赦くださいませ。
で、ティーンズラブという全く未知なジャンルに挑戦することになったのが、9年ほど前……。
当時、一般書籍はそれなりに読んでましたが、ライトノベルは長らくご無沙汰、恋愛小説少女小説あたりにはほとんど触れたことがなく(少女漫画もあんま読んだことない)、ロマンスとは無縁でした。
しかも、どっちかっていうと、ギャグテイストの作風のものや、エンタメ系のものを好む傾向にあるため、どきどきの恋愛話なんてどうやって書くの? しかも官能シーンアリとか言っちゃってるよ⁉ と、割と汗だく状態。
とにかく資料を読み漁るしかあるまい。と、ブック~オフ♪に向かいました。
いや、カネなかったんで新刊を買うとか、そんな余裕はなかったんですよ。
っていうか、昔お世話になった出版社では、当時売れてるものを参考に読めってライトノベルの新刊を何冊もくれたから、参考資料くれるもんだと思ったら、そういうことしてくれなくてビックリしたわ!
とまあ、そんな愚痴を言っても仕方あるまいと、とにかく、何冊か買って読まねばと思い、読みましたよ。
「こ、これは……⁉」
ここで、「いや~ん、どきどきするぅ~(クレしんボイスで)」という感想を持てれば、その世界にめでたく仲間入りって感じでなんの抵抗もなく突き進めるのだと思うんだけど、吹いちゃったんですよ、申し訳ないけど。
なんというか、のっけから色々突っ込みどころは豊富で、
「え、コレ虐待じゃん⁉ ヒドい目に遭わされてんのに、相手の男を好きとか言ってるし、なにがどうなってるんだ⁉ 教えてくれ、この世界はいったいどうなっている⁉」
と、まるで異国の大密林にでも迷い込んだかのようなアウェイ感。
ヒロインに一切共感できないどころか、ヒキ気味の感想を持ちつつ、この大密林を探索していきました。
そして……終盤に差し掛かった頃でしょうか……前〇なしでいきなり突っ込まれて、苦しんでる(?)ヒロインに対し、
「辛いのは最初だけだ、じきによくなる」
とかってセリフをヒーローが言ったことで、爆笑してしまいました。
いや、すいません。
作者の方に笑わせる意図は微塵もないのは分かるんですが、その台詞はおそらく、ギャグとして流通してるんじゃないかな~、ってところの元ネタだと思うんですが、そ、そうきますか? あえてそこを攻めなさる⁉ 猛者ですな!
というわけで、どきどきとは真反対のギャグ沼に突き落とされ、正しく学ぶことができない状態で、執筆を余儀なくされることとなりました(自業自得)。
まあ……いくつか読み漁った中で、印象に残った一例を挙げさせていただきましたが……そのほかにも、残念ながら特に自分にとっての教科書となりうるような相性のいいご本との出会いはなく……違和感とアウェイ感の中、苦戦を強いられることとなるのでした(涙)。
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――なんて、自分の感覚がクレイジーなため、こんな感想を持っただけですので(私の感覚がおかしいというのがこの話の本筋です)。
話の中に出てきた作品に対しては、これとは異なる感想が正しいと思われます。
特に作者の方、及びジャンルに関わる方や支持者の方々に、失礼をお詫び申し上げます。
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