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「コットンテール」を観てきた話。

こんちは!
3月になりましたね、早すぎてほんとに大変です(なにが)。

さてさて、3月1日昨日公開のコットンテールを観てきました。
(ホヤホヤの作品ですが、ネタバレ入るのでまだ観てない方は回れ右で!)

実はこの映画、ずーっと気になっていて。
SNSで情報が更新されるたび見たいなと思っていたのです。
なぜかはあんまりわからないけど、海外の田舎の情景がメインの映画を見たことなくて見たかったというのが一つと、ポスターがいいな。と思っていたことは確かです。

リリーフランキーさんから始まる物語。
紳士的なイメージの俳優さんですが、映画の内容的には正反対で。
泥棒家族をこの間見たっていうのもあって、盗みの役多いなとか思ってしまう笑
演技が上手い証拠ですよね。。。

大切な人を失って、自分が生きているのか死んでいるのかわからないような、
ただ日々を生かされているだけのような、そんな感覚。

そしてことあるごとにその人の存在を思い出してしまう。
そしてその人を反芻するかのように、思い出の場所を訪れる。

これはわかる気がしました。

ましてや「妻」といういつもそばにいたような人が急にいなくなってしまったら。
「やさぐれる」というのでしょうか。
何もかもどうでも良くなってしまうような。

そして息子との関係性。
徐々に明らかになっていくのですが、妻の介護を全て背負おうとしてしまう父親と
それに疎外感を感じる息子。

これは意外と良くあるんじゃないかと思います。
片親に任せて、子供としっかり向き合ってこなかった親は意外といるんじゃないかと。もちろん相性というのはあると思うけれども、コミュニケーションをとることを諦めてしまうと、そうなってしまうのかもしれない。

父親としては既に家庭がある息子に迷惑をかけられないという思いと、のちにその家庭がある息子にとって自分が迷惑な存在であるという思いがあって。

息子としては父親の世界(妻との世界、介護など)に入れてもらえない疎外感があって。

今までは全て母親を通していたからうまくいっていたけど、その母親が病気になっていなくなってしまったことで、家族のバランスが大きく崩れることになって。
そんな親子がまた「母親」「妻」によって心を通わせていく、そんなお話だったような気がします。

東京の映像とイギリスの映像が出てくるのですが、東京の映像は最初「雑音」として描かれていて、対してイギリスの映像は田舎がメインになるからか落ち着いていて静かな印象がありました。その対比はとても良かった。

私も自然に心を委ねられるようなそんな旅がしたいと、そう思いました。

大切な何かを失ったことがある人、家族との関係性、病気の経験
これらが重なる人に通じる映画だと思うので、気になる人は是非に。

ではまた!

(エンドロールに出てきた Lily Franky という文字がバチバチにかっこよかった。。。ネーミングセンス天才。)


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