遠き言霊

おーい、
遠くまで聞こえるように
精一杯、声を張り上げる
おーい、おーい
誰か、誰か、どうかこの声を聞いて
苦しい
心が張り裂けそうな
失望に満ちたこの声よ届いて
ああ、まるで夢の中で叫ぶよう
声が
どんなに叫びたくても
声が、、、出ない
この、張り付くように痛む喉から
声が、、
頬に生温かいものを、感じる
涙？
誰かに伝えたい声は出ないのに
涙は出るのね
両手両足縛られて
鳥籠の中に押し込められて
ただ壊れていく心をじっと見つめている
わたしは
わたしは
闇の中、何一つ見えない中でも
わたしは、
それでも、わたしは
それでも、わたしは

決して諦めない！

心など壊れてもいくらでも治してみせる
何度でも何度でも
いつか、届く
きっと、届く
傍には、きっと愛しいひと
わたしが立ち上がるのを、優しく待っている
何度でも失敗して
何度でもやり直して
強く強くしなやかに
届いて
ほら、声
わたしの声
あの先にはきっと
あざやかな虹の国