【#3】白赤.アンプリファイア【MTG/パイオニア/コンボ】

0.前語り

前々回(#1↓)に続き、大昔に組んだものを少しアップデートしてご紹介します。このデッキを最初に組んだのは、#1とほぼ同時期で、パイオニアが出来立てほやほやの頃(〜イコリアが加わった頃)です。

前回から白赤のデッキが続きますが、特別私の好きな色というわけではありません(特別好きな色自体が特にないです🫠)。

今回のデッキには2つの即死コンボルートがあります。

スタンダード当時から《ボロスの反攻者》を使ったコンボデッキはありました。破壊不能と絆魂を付与しダメージを与え、ダメージをずっと自身に跳ね返し続けて無限ライフというものでした。
パイオニアでは《絶滅の星》や《活力の奔出》と組み合わせたものもありました。クリーチャーの質が上がった昨今では専らコンボ利用が主です。

私がパイオニア初期にこれを組んだのは、パイオニアが出来る少し前に発売されたセット「灯争大戦」に収録されたアンコモンのPW《敬慕される炎魔道士、ヤヤ》があったからでした。

古のプレイヤーには馴染み深いおばあちゃん

ボロスの反攻者》が破壊不能状態で、赤にたまにあるダメージを増幅するカードの下でダメージを受けると、無限にダメージを増幅できます。《敬慕される炎魔道士、ヤヤ》は、ここに必要な《ボロスの反攻者》、破壊不能の付与、ダメージ増幅カード、ダメージ源、の4つのうち1枚で2つを持ち合わせています(ダメージ増幅とダメージ源)。本来4枚コンボはあまり現実的ではないですが、ヤヤのおかげで3枚コンボになったことで、組めそうとなりました。そのすぐ後、イコリアで《獲物貫き、オボシュ》を得たことで4つのうちの1つが手札にあるようなものとなり、またもう1つ即死ルートが増えたことで(後述)、当時組むに至りました。

#1の冒頭でもお話しましたが、当時導入用に安価なコンボデッキをいくつか考えていました。ですので、これもそのうちのひとつでした。

さて、前置きが長くなりましたが、このデッキが最近得たものは、ファウンデーションから……ではなく、1つ前のダスクモーンからです。
そのカードは《粉砕コースター》です。このカードもヤヤと同じく、ダメージ増幅とダメージ源の2つの役割が1つのカードになっています。

さらに、《粉砕コースター》の倍率は2倍です。元のダメージに1点や2点を足すものではありません。2倍にする置物は通常5マナ前後かかるので、条件はありますが3マナは破格です。2倍ということはつまり、一度《ボロスの反攻者》を経由したら4倍のダメージになります。破壊不能がなくとも元のダメージ源が5点以上なら20点を超えワンショットです。(X=5以上の粉砕コースターなら2枚コンボ)
どちらも3枚コンボとは言え、即死ルートが2つあることは大きいです(オボシュで増えたもう1つの即死ルートもこれでした)。
また同時に収録された、絶賛活躍中の《叫ぶ宿敵》も、こちらの4倍ダメージルート限定ですが参加できるカードが増え、嬉しい強化点です(《叫ぶ宿敵》は通常の増幅ルートだと、《ボロスの反攻者》と異なり2枚必要となります)。

これは叫んでるの?

スマホからご覧の方は、ブラウザからPC版にした方が見やすいかも(主にデッキリスト辺り)。

1.簡単な説明

●フォーマット:パイオニア
●色:白赤
●デッキタイプ:中速コンボ
●デッキコンセプト等:①《ボロスの反攻者》+破壊不能+《粉砕コースター》or《敬慕される炎魔道士、ヤヤ》→無限ダメージ(最速4ターン)
または、
②《粉砕コースター》+《ボロスの反攻者》or《叫ぶ宿敵》+大きめのダメージ源→4倍ダメージ
●満足度:55/100

2.デッキリスト

メインボード

// mainboard
■土地23
1 《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire
2 《平地/Plains》
1 《バグベアの居住地/Den of the Bugbear
2 《山/Mountain》
4 《寓話の小道/Fabled Passage
4 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
1 《優雅な談話室/Elegant Parlor
4 《感動的な眺望所/Inspiring Vantage
4 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry
■クリーチャー16
3 《無私の救助犬/Selfless Savior
2 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector
2 《黄金犬/Goldhound
2 《ヴォルダーレンの美食家/Voldaren Epicure
1 《無私の霊魂/Selfless Spirit
2 《叫ぶ宿敵/Screaming Nemesis
4 《ボロスの反攻者/Boros Reckoner
■スペル21
1 《稲妻の斧/Lightning Axe
2 《絞殺/Strangle
1 《電圧のうねり/Voltage Surge
2 《失せろ/Get Lost
2 《ゴバカーンへの侵攻/Invasion of Gobakhan
2 《答えの要求/Demand Answers
4 《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter
4 《粉砕コースター/The Rollercrusher Ride
2 《敬慕される炎魔道士、ヤヤ/Jaya, Venerated Firemage
1 《反応+反正/Response+Resurgence

サイドボード

// sideboard
SB: 1 《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite
SB: 1 《断片化/Fragmentize
SB: 2 《高山の月/Alpine Moon
SB: 1 《石術の連射/Lithomantic Barrage
SB: 1 《引き裂く流弾/Rending Volley
SB: 1 《ギラプールの希望/Hope of Ghirapur
SB: 2 《安らかなる眠り/Rest in Peace
SB: 2 《盾、構え/Take Up the Shield
SB: 1 《浄化の野火/Cleansing Wildfire
SB: 1 《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse
SB: 1 《ヴァラクートの探検/Valakut Exploration
SB: 1 《摩耗+損耗/Wear+Tear
最終更新日:2024.12.11

3.詳細な説明など

どうでもいいデッキ名の話
amplifier(増幅器)とamp(amplifierの口語)+refire(再発射)の駄洒落🙄

コンセプト
主には上に書いた通り。
粉砕コースター》の昂揚達成のためカードタイプを散らす必要と墓地に落とす必要がある。
敬慕される炎魔道士、ヤヤ》のルートなら昂揚の必要はない。
今回《獲物貫き、オボシュ》は不採用。上手く組めそうならもちろん採用した方が良い。幸い必須パーツのマナコストは全て奇数。

役割別
・反射マン:6枚
ボロスの反攻者》に《叫ぶ宿敵》が加わった

・破壊不能付与:6枚
無私の救助犬》《無私の霊魂》《光盾の陣列(ゴバカーンへの侵攻の裏面)
自身の生け贄を含み、昂揚に貢献しやすいもの中心。

・ダメージ増幅器:6枚
粉砕コースター》《敬慕される炎魔道士、ヤヤ

・除去:7枚(永岩城、粉砕コースター、ヤヤを含めたら14枚)
稲妻の斧》《絞殺》《電圧のうねり》《失せろ》《反応+反正
この内コンボのダメージ源にもなる火力が5枚(永岩城込みで6枚)。
ダメージの高さと昂揚のしやすさ重視で選んだ。5点火力は2枚(とX=5以上の粉砕コースター)。
サイドに置いた《石術の連射》も《ボロスの反攻者》に対してのみ5点。
反応+反正》はこのデッキで唯一使えそうなインスタント+ソーサリーの2つのカードタイプを持つカード。反正側はほぼ飾り。昂揚達成率次第で増減を検討。
失せろ》を汎用除去として入れているが、コンボの速度重視なら《稲妻の斧》等に変更。

・ドロー(ルーター):6枚(手掛かり、血トークン込みで10枚)
答えの要求》《密輸人の回転翼機
コンボパーツの引き込みと昂揚の補助を兼ねる。
密輸人の回転翼機》の主な運転手は1-2マナ生物10枚。貧弱な生物の打点補助役を兼任し《ゴバカーンへの侵攻》を壊す。
鏡割りの寓話》は3マナ域がコンボパーツだけでパンパンなため不採用。

・その他
スレイベンの検査官》《ヴォルダーレンの美食家》は《電圧のうねり》や《答えの要求》の補助と《密輸人の回転翼機》の運転手を兼ねる。2枚ずつなのはマナベースが大体半々だから。

黄金犬》は《敬慕される炎魔道士、ヤヤ》ルートでの4ターン目コンボを可能にしつつ、アーティファクト・クリーチャーで且つ自身を生け贄にできるので《粉砕コースター》の昂揚や打点アップにも貢献できる。マナ能力を使えばアド損してしまうが勝つなら問題なし。コンボの速度重視なら増やしたいが、単独でやることが《密輸人の回転翼機》の運転くらい(単独?🙄)なので枚数は要調整。

ゴバカーンへの侵攻》は前方確認も兼ねる。守備値3なのでこのデッキのメインクリーチャー(回転翼機、ボロスの反攻者、叫ぶ宿敵あたり)で壊せる。

盾、構え》をサイドに置いたが、これを《ボロスの反攻者》に使えば(+ダメージ源があれば)無限ライフとなり3つ目のコンボルートとなる。必要ならメインへ。

4ターン目コンボ達成例
①(1T)救助犬→(2T)反応→(3T)レコナー→(4T)寓話の小道+粉砕コースター
②(1T)黄金犬→(2T)X→(3T)粉砕コースター→(4T)レコナー+稲妻の斧(昂揚できるものを捨てる)
③(1T)黄金犬→(2T)無私の霊魂→(3T)レコナー→(4T)ヤヤ
e.t.c.…

●サイドボードは適当。
ただサイドボードも昂揚出来るようにお気をつけて。

4.所感とその他の候補や案

1枚1枚のカードパワーが少々低めのものが多いため、基本的にコンボ一直線になる。
複数のルートはあるものの、妨害する方法も多い。また《ボロスの反攻者》が(混成とはいえ)トリプルシンボルなため、3色以上にもしにくい。
上にも書いたけど、《獲物貫き、オボシュ》を上手に組み込めるならその方が良い。
起動型能力が先制攻撃じゃなくて破壊不能の《ボロスの反攻者》を刷ってくれたら2枚コンボになるんだけどなぁ🫠(だめなことが分かってるから最近は反射先に"これでない"と付けられているので、刷ってくれないか、とんでもないコストにされるか)。

ダメージ反射マンは他に《無作法な挑発者》《ファイレクシアの立証者》《有刺の給仕》等がある。
答えの要求》の枠は昂揚のため色々あるソーサリーやエンチャントの亜種も候補。
他に使えそうなダメージの大きい火力には《爆片破》や《証人燃やし》等がある。

今回は以上になります!いつも通り、もしお使いの際にはお好きにいじってもらって構いません!ご覧いただきありがとうございました🤗

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