【#1】(安価?)赤単不屈の独創力&赤単異形化【MTG/パイオニア】
0.前語り
この赤単不屈の独創力というデッキは、パイオニアというフォーマットができたてほやほやの頃に考えた安価デッキでした(当時のお値段で合計2000円以下だったかな?)。
正確なリストは覚えてないので、スペル部分だけ少しだけ現代仕様にいじったものを下に載せておきます(一部(主に鏡割りの寓話)のせいで全く安価ではなくなりました🥲)。
少し話はそれますが、私が安価デッキを考えると大体単色コンボかランプになります。安価でも分かりやすく勝ち筋を作りやすいためです。
そして時を経て、《異形化》というカードが実装され、また最新セットのファウンデーションにて良いカードが再録されていたので、新たに組んでみたものを併記しておきたいと思います。
両方読むと少し長いのでどちらかだけなら《異形化》の方をおすすめします(目次の5〜)。
安価構築用の入れ替え案も書いておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1733663661-yERAr2sDSlxh6PGK5aeO1zTt.jpg)
スマホからご覧の方は、ブラウザからPC版にした方が見やすいかも(主にデッキリスト辺り)。
1.簡単な説明(不屈の独創力)
●フォーマット:パイオニア
●色:赤
●デッキタイプ:中速コンボ
●デッキコンセプト等:《不屈の独創力》からの即死(最速4ターン)
●満足度:35/100
2.デッキリスト
![](https://assets.st-note.com/img/1733543440-MfucoLF8rAD20jkClxnbOEtY.png?width=1200)
// mainboard
■土地24
1 《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance》
3 《ドワーフの鉱山/Dwarven Mine》
20 《山/Mountain》
■クリーチャー8
4 《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》
4 《トラクシーズの落とし子/Spawn of Thraxes》
■スペル28
3 《火遊び/Play with Fire》
3 《塔の点火/Torch the Tower》
1 《苦々しい再会/Bitter Reunion》
2 《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》
3 《胸躍る可能性/Thrill of Possibility》
1 《火山の悪意/Volcanic Spite》
4 《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker // Reflection of Kiki-Jiki》
3 《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
4 《不屈の独創力/Indomitable Creativity》
4 《アイレンクラッグの妙技/Irencrag Feat》
![](https://assets.st-note.com/img/1733559882-rHYIKMNyFpx9glLz17STejRA.png?width=1200)
// sideboard
SB: 2 《高山の月/Alpine Moon》
SB: 1 《グレムリン解放/Release the Gremlins》
SB: 1 《引き裂く流弾/Rending Volley》
SB: 1 《削剥/Abrade》
SB: 1 《バーニング・ハンズ/Burning Hands》
SB: 1 《丸焼き/Fry》
SB: 2 《乱動する渦/Roiling Vortex》
SB: 1 《炎の侍祭、チャンドラChandra, Acolyte of Flame》
SB: 1 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
SB: 1 《吸血鬼の復讐/Vampires' Vengeance》
SB: 1 《大勝ち/Big Score》
SB: 1 《目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno》
SB: 1 《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope's Beacon》
最終更新日:2024/12/7
3.詳細な説明など
パイオニアが出来た当初に誰かの導入にでもなればいいなーと安価で組めるコンボデッキとして考えたのが最初。当時は《王冠泥棒、オーコ》全盛期なこともあり、これの影響が少ないことも意識していた。
デッキを考えてすぐに《不屈の独創力》を使ったデッキ自体は結果を残していたので、目の付け所は悪くなかったと少し嬉しかった記憶(白赤や白青赤のものが多かったけど)。
●コンセプト
《アイレンクラッグの妙技》から《不屈の独創力》を唱えたら、X=4で唱えられる。なので、4体が着地した時点の誘発型能力だけで大ダメージを出し、通れば(攻撃せずとも)勝ち!というのが元々の考え。
![](https://assets.st-note.com/img/1733665099-sG3Mf7oQ0ruONtmaVcydg9RU.jpg)
そこで選んだクリーチャーが、《ヴァルカスの災い魔》と《トラクシーズの落とし子》の2種8枚。8枚あれば、《不屈の独創力》を打つ頃にもライブラリーに4枚くらいは大体残っているだろうという雑な感覚。
仮に4ターン目にX=4で打つと、《トラクシーズの落とし子》×4が最小ダメージで(土地が全部山なら)16点、《ヴァルカスの災い魔》×4が最大ダメージで64点飛ぶ。
現実的にはX=3や2で2発くらい撃つことの方が多そう。
![](https://assets.st-note.com/img/1733665559-EefVBxwOqyDzjiHlRXZ3JKF1.jpg)
当初は《約束された終末、エムラクール》など1枚を踏み倒すものが普通で、自分も同じことは考えたのだけど、「踏み倒した瞬間に勝ちたい!(攻撃のラグと隙が嫌)」という気持ち(これが一番)と、もっと安価にしたいという気持ちと、エムラクールじゃ芸が無いという気持ちにより、《ヴァルカスの災い魔》と《トラクシーズの落とし子》となった。
今なら《トラクシーズの落とし子》のところは《峰の恐怖》や、ファウンデーションで加わった《双炎の暴君》も良いかもしれない(さらに高額になるぅ🫠)。
サイドボードは適当。
●役割別の枚数
・火力:7枚(火遊び、塔の点火、火山の悪意)
・トークン生成:13枚(霜剣山、ドワーフの鉱山、ドラゴンの餌、鏡割りの寓話、軍族童の突発)
・ルーター:9枚(苦々しい再会、胸躍る可能性、火山の悪意、鏡割りの寓話)
・主力クリーチャー:8枚(ヴァルカスの災い魔、トラクシーズの落とし子)
4.所感とその他の候補や案
上手く行けば気持ちが良い。即死は魅力的である。
けれど一方、トークン生成カードばかり引いたり、逆にトークンがなかったり、一生《不屈の独創力》が引けなかったり、《アイレンクラッグの妙技》ばかりだったり、ドラゴンを異様に引いたり……で安定感は皆無。こういうデッキの常ではあるけれど。
あとはマナカーブも悪め。
その他の候補は、上で書いた通り、
《トラクシーズの落とし子》→《峰の恐怖》《双炎の暴君》
や、とりあえずサイドに置いた《炎の侍祭、チャンドラ》がトークン生成と墓地の《不屈の独創力》を再利用できたり相性が良さげ。
※※※ここから下は異形化のデッキになります※※※
5.簡単な説明(異形化)
●フォーマット:パイオニア
●色:赤
●デッキタイプ:中速コンボ
●デッキコンセプト等:《異形化》からの大型クリーチャー踏み倒し
●満足度:60/100
6.デッキリスト
![](https://assets.st-note.com/img/1733643870-YnfZ8KhjIpACR5MrQ10WNzc2.png?width=1200)
// mainboard
■土地24
1 《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance》
2 《バグベアの居住地/Den of the Bugbear》
3 《ドワーフの鉱山/Dwarven Mine》
18 《山/Mountain》
■クリーチャー1
1 《大祖始/Progenitus》
■スペル28
3 《火遊び/Play with Fire》
3 《塔の点火/Torch the Tower》
1 《苦々しい再会/Bitter Reunion》
1 《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》
3 《答えの要求/Demand Answers》
1 《火山の悪意/Volcanic Spite》
2 《キランの真意号/Heart of Kiran》
1 《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》
3 《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》
3 《炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame》
4 《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker // Reflection of Kiki-Jiki》
2 《ウラブラスクの溶鉱炉/Urabrask's Forge》
4 《異形化/Transmogrify》
1 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
2 《銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcast》
1 《災厄招来/Invoke Calamity》
![](https://assets.st-note.com/img/1733571295-RdDSKfqF9wnbuByAv6Y5tapV.png?width=1200)
// sideboard
SB: 2 《高山の月/Alpine Moon》
SB: 1 《グレムリン解放/Release the Gremlins》
SB: 1 《引き裂く流弾/Rending Volley》
SB: 1 《削剥/Abrade》
SB: 1 《丸焼き/Fry》
SB: 1 《乱動する渦/Roiling Vortex》
SB: 3 《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse》
SB: 1 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
SB: 1 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
SB: 1 《アクロス戦争/The Akroan War》
SB: 1 《巨竜戦争/The Elder Dragon War》
SB: 1 《目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno》
最終更新日:2024/12/7
7.詳細な説明など
異形化デッキ自体は既にパイオニアに多数あるので説明省略。ただし赤単のものはあまり見かけない。
1体しか出せないので《不屈の独創力》のように即死とはいかなくなってしまった代わりに、アーティファクトを自由に扱え、安定感と扱いやすさを得た。
●ファウンデーションで得たもの
記事冒頭でお話したファウンデーションでこのデッキが得たものとは、《大祖始》のこと。
これまでルーターで捨ててライブラリーに戻るカードは、パイオニアのプールでは《世界棘のワーム》くらいだった。
この《世界棘のワーム》は通常の除去であればトークンを残してくれるが、バウンスや《力線の束縛》のような追放除去には弱い。
![](https://assets.st-note.com/img/1733666493-4wLbfrNGOs0XAm8zQPZU1qS7.jpg)
また、異形化デッキで現在よく踏み倒されているクリーチャーである《偉大なる統一者、アトラクサ》や《産業のタイタン》は手札に来てしまうと困る。
もちろん彼らにもそれぞれ良い所はたくさんあるので、どれが一番とは簡単に決められないけれど、《大祖始》は手札に来てもルーターで捨てて良く、除去耐性ではこの中で一番と言って良いので、ある意味一番単純で扱いやすく強いのが良いところ。チャンプブロックもされない。
(あと長らく下のフォーマットでもフィニッシャー枠から退いているので安い!🥰)
《残骸の漂着》や《太陽降下》のような対象に取らない追放除去もあるので過信は禁物だけど。
●《不屈の独創力》からの主な変化
《異形化》のタネとしては、トークンの他に機体にも担ってもらった。
このおかげで、《不屈の独創力》の頃と比べ、序盤の動きが弱すぎる問題が減った。
また追加の《異形化》として、《銅纏いののけ者、ルーカ》が採用できるようになったので、《異形化》が引けないという確率を減らせるようになり、これも安定につながった(枚数は要調整。)
![](https://assets.st-note.com/img/1733667007-Yh4o6rCEBgSi53pwyz9dKMkG.png)
せっかく赤単なので《災厄招来》も採用してみた。
これにより、インスタントタイミングで《異形化》出来るようになり、隙が小さくなった。《ドラゴンの餌》を1枚残した理由のひとつ(ただし災厄招来からドラゴンの餌+異形化はたぶんルール的にできない。たぶん異形化の対象を取るタイミングがドラゴンの餌の解決より前になる。)。
![](https://assets.st-note.com/img/1733667096-cZVR7Q5XkUIahoqi6fmA2nwT.png)
《炎の侍祭、チャンドラ》は、《キランの真意号》も《密輸人の回転翼機》も両方運転でき、マナカーブにも合うのでメインに移行。
(忠誠度能力+1でルーターになったようなPWこないかなぁ。3マナサルカンとがっちゃんこしてほしい。)
![](https://assets.st-note.com/img/1733667185-J5FKDACerZgsYMomHwPW0Qxd.png)
●役割別の枚数
・火力:7枚(火遊び、塔の点火、火山の悪意)
・タネ:23枚(霜剣山、バグベア、ドワーフの鉱山、ドラゴンの餌、キラン、銀行破り、回転翼機、鏡割りの寓話、ウラブラスクの溶鉱炉、カーン)
・ルーター、ドロー:14枚(苦々しい再会、答えの要求、銀行破り、回転翼機、鏡割りの寓話、カーン)
カーンは大祖始が追放され得るのだけ注意。
サイドボードは適当。
8.所感とその他の候補や案
マナカーブもマシになり、全体的に扱いやすくなった。
今の迷いどころは、《キランの真意号》と《銅纏いののけ者、ルーカ》の枚数。
ルーカは追加の異形化なので、引ける確率を上げるために増やしたく、またルーカを使うルートだと、《キランの真意号》はルーカで搭乗からそのままタネに出来るため相性が良く、増やしたい。一方でどちらも単独では仕事があまりないために無駄に重なると死に札にもなり得る。
●他のカード候補
土地
《噴水港/Fountainport》
《変わり谷/Mutavault》
他に、特に安くするための候補としては、一番値の張る
《鏡割りの寓話》→《王神への敬意》や《メルカディアへの侵攻》に変更すること。
《鏡割りの寓話》の一番の役割であるルーティングとタネ用のクリーチャーの用意はこれらでもできるため。
また、上の説明で名前を挙げていないようなカード(例えば、《塔の点火》や《ウラブラスクの溶鉱炉》等)も現状多少値段がついているカードだが、特別デッキ内で大きな役割があるカードではないので、お手持ちに合わせて変更するとさらにお安くできるはず。
変更例(すべて現在(2024.12.8)の価格で元々のリスト内のカードの価格から下がるもののみ)
・《バグベアの居住地》→《ウェストヴェイルの修道院》《魂石の聖域》《領事の鋳造所》《ミシュラの鋳造所》など
・《塔の点火》→《噴出の稲妻》《電圧のうねり》など
・《ウラブラスクの溶鉱炉》→《崇高な工匠、サヒーリ》、《無頼な扇動者、ティボルト》など
もちろん、もしお使いになる際には、その他もお好きにいじって下さってかまいません!(特にサイドボード)
▲参考価格
WisdomGuildさんの現在(2024.12.8)の最安値より。※メインボードのみ
■土地
1 《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance》180円
2 《バグベアの居住地/Den of the Bugbear》960円(480円×2)
3 《ドワーフの鉱山/Dwarven Mine》90円(30円×3)
18 《山/Mountain》180円(10円×18)
■クリーチャー
1 《大祖始/Progenitus》80円
■スペル
3 《火遊び/Play with Fire》90円(30円×3)
3 《塔の点火/Torch the Tower》600円(200円×3)
1 《苦々しい再会/Bitter Reunion》50円
1 《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》10円
3 《答えの要求/Demand Answers》60円(20円×3)
1 《火山の悪意/Volcanic Spite》20円
2 《キランの真意号/Heart of Kiran》60円(30円×2)
1 《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》130円
3 《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》720円(240円×3)
3 《炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame》150円(50円×3)
4 《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker // Reflection of Kiki-Jiki》8000円(2000円×4)
2 《ウラブラスクの溶鉱炉/Urabrask's Forge》900円(450円×2)
4 《異形化/Transmogrify》360円(90円×4)
1 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》260円
2 《銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcast》60円(30円×2)
1 《災厄招来/Invoke Calamity》30円
合計:13,030円
鏡割りの寓話→王神への敬意40円(10円×4)
バグベア→ウェストヴェイルの修道院140円(70円×2)
塔の点火→噴出の稲妻60円(20円×3)
ウラブラスクの溶鉱炉→崇高な工匠、サヒーリ30円+キランの真意号30円
にすると
合計:2,870円
最安値でこれだと平均のお値段では2倍くらいだとして6,000円前後くらい?んー…安くはないですねえ🫠