【#2】白赤.シュレーディンガーの猫【MTG/パイオニア/コンボ】
0.前語り
前回(↓)と似たようなデッキなので続けてご紹介。
以前から《九つの命》を使ったロック・コントロール系のデッキはありました。《厳粛/Solemnity》を合わせて使いダメージをシャットアウトするものです。
これの攻め手に《向こう見ずな実験》を採用したコンボデッキです。
このデッキもファウンデーションで良いものを貰いました。
それは、《ダークスティールの巨像》です。
前回の《大祖始》よりさらに古の巨大生物です。前回《大祖始》の良い所として、捨ててもライブラリーに戻ることを挙げましたが、《ダークスティールの巨像》も同様です。これまでパイオニアのプールのアーティファクトにはこの能力を持ったものがありませんでした。
また、踏み倒し甲斐のあるアーティファクトも少なく、除去耐性が心許なかったり(例えば《ファイレクシアの肉体喰らい》や《街並みの地ならし屋》)、相手への依存度が高かったり(例えば《ファイレクシアへの門》)、それ単独では勝てない置物(例えば《王神の贈り物》《パルヘリオンⅡ》《彩色の宇宙儀》)といったものしかありませんでした。
《ダークスティールの巨像》以前に、一番最初に組んだとき私が採用していたものは、アンコモンの《歩行する摩天楼》であったほどです。
特に安価というわけではありません(メインパーツはそんなに高額ではありませんが)。
スマホからご覧の方は、ブラウザからPC版にした方が見やすいかも(主にデッキリスト辺り)。
1.簡単な説明
●フォーマット:パイオニア
●色:白赤
●デッキタイプ:中速コンボ
●デッキコンセプト等:攻守に使う《九つの命》
●満足度:60/100
2.デッキリスト
// mainboard
■土地22(スペル土地込みで24)
1 《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》
1 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》
1 《平地/Plains》
2 《山/Mountain》
4 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4 《優雅な談話室/Elegant Parlor》
4 《感動的な眺望所/Inspiring Vantage》
1 《針縁の小道/Needleverge Pathway》
4 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
■クリーチャー8
2 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
2 《ヴォルダーレンの美食家/Voldaren Epicure》
2 《確固たる討伐者、レム・カロラス/Rem Karolus, Stalwart Slayer》
2 《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》
■スペル30
1 《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks》
2 《火遊び/Play with Fire》
1 《電圧のうねり/Voltage Surge》
3 《失せろ/Get Lost》
2 《ゴバカーンへの侵攻/Invasion of Gobakhan》
1 《苦々しい再会/Bitter Reunion》
4 《答えの要求/Demand Answers》
1 《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing》
1 《ボロスの魔除け/Boros Charm》
1 《稲妻のらせん/Lightning Helix》
4 《九つの命/Nine Lives》
3 《厳粛/Solemnity》
4 《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》
1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
1 《エメリアの呼び声/Emeria's Call》
// sideboard
SB: 1 《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks》
SB: 1 《断片化/Fragmentize》
SB: 1 《救済の波濤/Surge of Salvation》
SB: 2 《高山の月/Alpine Moon》
SB: 1 《引き裂く流弾/Rending Volley》
SB: 2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
SB: 1 《丸焼き/Fry》
SB: 1 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
SB: 1 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
SB: 1 《摩耗+損耗/Wear+Tear》
SB: 1 《ギデオンの介入/Gideon's Intervention》
SB: 1 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
SB: 1 《放浪皇/The Wandering Emperor》
最終更新日:2024.12.9
3.詳細な説明など
●どうでもいいデッキ名の話
猫…実験…→💡シュレーディンガーの猫🐱💡
でもシュレーディンガーの猫的な要素はないんです…箱の中は開けてみるまで分からないどころか実験で出てくるものは決まってるんです…んー。もう少しいい名前ないかなー。猫実験は味気ないし(呼びやすいけど)🫠
●コンセプト
基本は、元からある《九つの命》デッキと同じく、《九つの命》+《厳粛》で自身を守ることが1つ目。
2つ目に、《向こう見ずな実験》からフィニッシャーの《ダークスティールの巨像》をライブラリーから直接踏み倒すギミックにしたもの。《向こう見ずな実験》のダメージも《九つの命》が受け止めてくれる。
●役割別
・ダメージ軽減役:計6枚
メインの《九つの命》に加え、追加で《確固たる討伐者、レム・カロラス》を採用。
採用理由は、まずマナカーブの都合上3マナの方が有難い(向こう見ずな実験が4マナなので3→4で動ける)。また、布告系除去の避雷針にもなる。後でも述べるが《ゴバカーンへの侵攻》との相性は微妙。
このほかに、サイドの《ギデオンの介入》がある。元々は全体のエンチャント破壊等から《九つの命》を守るために採用されていたが、《向こう見ずな実験》を指定したら《九つの命》の代わりになる。
《試練に臨むギデオン》もあるが昔よりもPWが除去されやすくなった現代では少し怖い。
・踏み倒し役:計5枚
メインは《向こう見ずな実験》。ここに《先駆ける者、ナヒリ》を追加。
・踏み倒し先:計2枚
《ダークスティールの巨像》。2枚なのは、前回の《大祖始》ほどの除去耐性を持っていないことに対する保険と、こちらは伝説ではないので2体並べることも出来るから。
・除去:計9枚(永岩城と髑髏砕きの一撃込みで11枚)
《岩への繋ぎ止め》《火遊び》《電圧のうねり》《失せろ》《稲妻のらせん》《先駆ける者、ナヒリ》。対PWなら《ボロスの魔除け》も可。
《岩への繋ぎ止め》のための山は10枚あるが不安定なら要変更。
・ドロー(ルーター):計6枚(手掛かり、血トークン込みで10枚)
《苦々しい再会》《答えの要求》《先駆ける者、ナヒリ》。
コンボパーツの引き込み役。苦々しい再会は巨像に速攻付与ができたり、(電圧のうねりと)答えの要求は(実際に行えるのはレアケースかもしれないが)追放されそうな巨像を自ら生け贄にして退避させることも出来る。
《鏡割りの寓話》(ほか英雄譚全般)は《厳粛》と相性が悪いため不採用。
・その他
《スレイベンの検査官》《ヴォルダーレンの美食家》はドローの補助と、《電圧のうねり》や《答えの要求》の補助。2枚ずつなのはマナベースが大体半々だから。
《ボロスの魔除け》は破壊不能によるコンボパーツの保護と、巨像に二段攻撃を付与し即死させることも役割。
《ゴバカーンへの侵攻》は前方確認用。裏面の呪禁と破壊不能はコンボパーツの保護。ただし、レム・カロラスと相性が微妙で、火力で守備値を削れなくなる。
●サイドボードは適当。
4.所感とその他の候補や案
最後まで守り切ることを目的としていないので、《厳粛》の枚数を減らしたが、手数の多いサクリファイス等のデッキが相手のときは先に《九つの命》を置くのは怖いかもしれない。
反対にあまり殴ってこない相手には《厳粛》なしで発車しても大丈夫かも。
今回は派手に《九つの命》側に寄せたが、《厳粛》側に寄せたコンボを内蔵しても良い。《ミストムーアの大主》《ボイラービルジの大主》等の大主サイクルが今は無難に強そう(その際は、実験+巨像+レム+ナヒリout→厳粛+1、大主+8から要調整)。
このデッキでも《先駆ける者、ナヒリ》あたりの枠に無理やりねじ込むことは出来る。
この他、青を足せば《氷の中の存在》なども。
《厳粛》は、対戦相手の英雄譚を止めたり、色々なカウンター絡みのカードに刺さることもあるが、逆に今は相手の大主サイクル等と友情コンボする可能性もあるのが悩ましい🫠
今回は以上になります!
いつも通り、もしお使いの際にはお好きにいじってもらって構いません!
ご覧いただきありがとうございました🤗