TOB vol,2

前回、

敵対的TOB

についてお話しましたが
その対抗方法についてお話します!

大きく分けて4つあります!

◆逆買収◆

名前の通りです。

・内容
敵対的TOBを仕掛けられた企業が、買収してきた企業に対し、逆にTOBを仕掛ける方法です。かっこいい!!
その分、資金も必要になったりすることと、あまり日本ではない対抗方法だそうです。

・事例
 1999年にフランスのトタルフィナという石油会社(業界第1位)が、業界第5位のエルフ・アキテーヌに対し敵対的TOBを仕掛け、エルフ側が逆買収を仕掛けました。
結構古い事例ですね、、、

◆第三者による買収◆


・防衛施策名
 ホワイトナイト
まさに、半沢直樹で出てきました。
ホワイトナイト!!

・内容
 敵対的TOBを仕掛けられた企業が、自らにとって友好的な第三者に大量に株式を取得してもらう手法です。敵対的TOBが行われることが発覚した後でも実施できることが強みとなってます。
なので、協力してくれる企業が必要になりますね!
多くの場合は資金を潤沢に持っている企業に助けてもらう形ですね!


・事例
 2006年にスティール・パートナーズが明星食品に対して敵対的TOBを仕掛けた際、日清食品が友好的TOBを行うことで防衛に成功しました。
これが、まさにアメリカの会社に買収を防いだ例です!

◆企業価値の引き下げ◆


・内容
 王冠から価値のある宝石を外して王冠の価値を下げるように、企業が敵対的TOBを仕掛けられた際に収益性が高い事業や価値のある資産を売却して、買収者の買収意欲を削ぐ防衛策のことをいいます。
別会社を作って、こっそり移転させたりする場合もあったり信頼を置ける会社に事業の一部を売却する形ですね!

・事例
 2005年のライブドアとフジサンケイグループによるニッポン放送株争奪戦では、ライブドアがニッポン放送株を過半数取得する前に、ニッポン放送の優良資産をフジサンケイグループ内の企業に譲渡することを示唆し、ライブドアの実行意欲が削ぐことでTOBを阻止しました。
まさに、ホリエモンが話題になった時の事例です!!

◆株主総会を守る◆


・防衛施策名

・内容
 新株を発行することで買収者の株式保有割合を下げ、買収コストを上げる防衛策の一つです。有効な防衛手段ですが、発行済株式数が増加するため株価が下落したり、株主平等原則に反すると判断した株主に新株発行を反対される可能性があります。

特に株主からの反対を受けそうなやり方ではありますが、とても有効的です!


・事例
 2007年にスティール・パートナーズがブルドックソースに対して敵対的TOBを仕掛けた際、ブルドックソースは全株主に対し、1株につき3個の新株予約権の発行、スティール・パートナーズには株式相当額の金銭を、他の株主には新株予約券1個につき1株を交付する買収防衛策を行い、買収防衛に成功しました

以上が4つ、が対抗方法になります。

以下は、実際にTOBを現在行っている銘柄です。

https://mst.monex.co.jp/mst/servlet/ITS/info/Tob

保有している株があれば、ある意味売却のタイミング?かもしれませんね!

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