しいたけ賞(仮)短編部門 大賞作品 自分の体を代償にガチャを回せる神ゲー 作者 哀原愛様

本編URL

https://kakuyomu.jp/works/16817330657433013045

前書き

こちらはしいたけ賞(仮)の受賞作品の発表記事になります。
作品に対しては下読みの段階で紹介記事を書かせていただいているので、こちらでは軽いコメントを送らせていただきます。

またしいたけ賞(仮)は筆者の独断と偏見と好みと気分によって選ばれる賞となっております。
各作品の優劣を決めるものではないことは予めご了承ください。
記事には作品のネタバレを含みます。

以前の紹介記事

一言コメント

ストーリーの紹介やらに関しては別記事でやってますので、簡潔に失礼しまう。

お話としてはタイトル通り、主人公の男性が自分の肉体や霊魂を代償にガチャを回すことができるゲームにのめり込み……と言った感じのもの。
お話としては結構シンプルでわかりやすい作品となっている。

大賞として選んだ理由としてはぶっちゃけ好みそのわかりやすさが大きく、読者を意識してどう楽しむかが作中ではっきりと示されている辺り読んでいてとても物語に入り込みやすかった。

好みの部分も大きいけど……。

その辺りを掘り下げてみると、個人的には特に短編作品に求めるものとして、短い分量でどのぐらいこちらの感情に訴えかけてくるかを割と重要視していたりする。

思うがままに書き殴る短編小説もそれはそれでいいものだが、今回に関してはこちらの作品の作者さんのやりたいこと具合がダイレクトに伝わってくる部分が深く刺さったということだろう。

加えてこういった短編作品には珍しく、主人公のキャラクターが際立っていたこと。
以前の記事にも書いたのだが、いい意味で程よくムカつく。
勿論これは作品のテーマ的に、そういったキャラクターが許されていたという部分も大きいが。

とはいえ作中で彼が受けた仕打ちをされるほどの人物だったかというと何とも言えない、その複雑な感情を抱かせてくれるキャラクターとして上手く描かれている。

そういった部分もあって、ラストシーンでこちらも思うところが生まれた。
とってつけたようなバッドエンドや後味の悪さではないというのも個人的には大きい。

そういった要素を上手く詰め込み、作者さんのやりたいことをしっかりと表現できていた見事な短編小説。

最後に

しいたけ賞(仮)短編部門大賞受賞おめでとうございます。

得に賞品も出せない小さな賞ではありますが、これを励みにして今後も執筆活動を頑張っていただければ幸いです。

しいたけ賞(仮)に参加していただき、ありがとうございました。
また何か機会があったときはよろしくお願いいたします。

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