Web小説発掘記 その289 のんびり短編集 作者 縁田 華様

本編URL

https://kakuyomu.jp/works/16817330663982852587

前書き

この記事は作品のネタバレを含みますのでご注意。
こちらの記事はあくまでも筆者の個人的意見です。
評価の基準としては200円~700円前後の書籍を購入し、読んだものとして付けさせていただきます。そのため基本的には厳しめとなります。
※こちらは『行き倒れラーメン記(立志編)』までを読んでの感想、レビューとなります。

あらすじ

更新頻度が低いタイプの短編集
多分一話一万文字は超えません
あのカワディMAX氏も絶賛!

ストーリーと見所

以前の記事はこちら↓

しいたけ賞にも参加していただいているので、そちらの講評も↓

と、まぁ。

既に何度かの説明にもなるのだけど、こちらは短編集。
幾つもの短いお話が入ったショートショート的な内容となっている。

一話は長くはなく、千文字前後。幾つか前後編や何部かに別れているものがあるがそれも一部。

基本的には一つのお話を数秒程度で読み終えられるような内容となっている。

内容としては基本的にはとりとめがなく、よく言えばバライティー豊か。童話のようなものからミステリー風味、日常のちょっとしたお話から少し後味の悪いものまで多岐に渡る。

一話が短いというのもあって、色々なお話を摘まめるという意味ではなかなかに面白い作品となっている。

……と、まぁ正直なところ短編集ということもあってかストーリーやらなんやらについては特にお話をするようなものもないので。
折角だから印象に残った話を紹介しておくことにする。

可哀想な王様(前後編)

絵を描く王様のお話。
特に後半の絵についての表現がなかなか不気味でとても印象強い。

利き牛乳コンテスト

ギャルと牛乳……。
何か熱いものを感じる。

……と、なかなかに小粒で楽しめる話が取り揃えられている優良な短編集といっていいだろう。

キャラクター

短編集なのでなし。

総評

評価点

シンプルな話なのだが、読みやすく色々な話がまとまっていて楽しみやすい。

中には目の付け所が面白いものや、意外なアイデアで書かれたものもあってそういったお話は素直に楽しむことができた。

一話一話が短いのも作品のコンセプトにマッチしており、少しずつ空いた時間に読み進めることができる。

問題点

素直に楽しめる話もあれば、読んでいて首を傾げるものや言いたいことが少しわからないお話もあった。

読んだ時点で強く印象に残る作品があったかと問われれば、少し疑問が残る。

最終評価 50点(Web小説としては充分な良作)

隙間時間に楽しめる短編集。

色々なジャンルのお話が揃っているので、ある程度読み進めればきっとお気に入りの話が見つかること間違いない。

そのアイデアの数と意外な視点には素直に感心させられる良作小説。
所要時間は『行き倒れラーメン記(立志編)』までで凡そ20分ほど。

極めて個人的な感想

全体的にかなり読みやすい。

とはいえ短編はある程度話のまとまりが良すぎるというのもあるので。
個人的には強いインパクトのあるお話や表現がもっと欲しかったところ。

いい意味でも悪い意味でも、するっと入ってきてしまう。

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