「人生の主導権」を取り戻し、思い通りに生きる理想のキャリアと潜在的識別能力
誰もが抱く
”幸せになりたい”という想い。
これは古代から私たちが求めてきた
永遠のテーマです。
『幸せ』といっても一瞬の幸福ではなく、
持続的な満足感のある生き方
「ウェルビーイング」。
精神面だけでなく、身体的にも、
社会的にも満ち足りた状態”。
「健康経営」とも深い関係性があります。
心の「深層」の体験は、
今や心理学や心理療法が
より的確に捉えていると考えて
心理学や心理療法を通して
自己超越(※以前の自身を超えて
いくこと)の道を歩もうという
人がいます。
そして21世紀に入った今は、
社会の変化にともない自己実現を
求めている人が増えてきています。
注目すべきなのは、
人がそれぞれもつ
「潜在的可能性:potential」。
単語の語源は、ラテン語で
目に見えない力という意味の
「potent(力、可能性)」、
ポテンシャルが高い人には、
探究心や好奇心が旺盛な傾向が
見られるのだそう。
自分自身や社会のさまざまな物ごとに
興味や関心を持ち、新しいことを知る、
学ぶことに意欲的です。
「本当の自分を生きる」
というのは、自らの人生の
『目的(生)』を生きることであり、
それは自分の”ホーム”に還る
ということでもあります。
ところが、私たちは人生の多くの
時間をなぜか"ホーム"ではなく
”アウェイ”な状態で過ごすように
運命づけられているようです。
なかには
”人生とはそういうものだ”と
割り切って、一生その状態に
身を置く人たちもいます。
一方、その状態で生きることが
もたらす違和感に耐えられなく
なった人たちは本来自分が
身を置くべき"ホーム"を目指して
自己探求の旅に出るのです。
ではなぜ、私たちはわざわざ
アウェイな状態に身を置くのか?
それは、本当の自分ではないものを
経験することによって、
初めて「本当の自分」とは何者か
ということがわかるからです。
そういう意味で、人が自分の人生で
感じる違和感というのは、
とても大切な感覚だと言うことが
できます。
なぜなら、それはその瞬間、
人生の目的から逸れている、
アウェイな状態になっている
ということを知らせてくれる
内なる警報機の役割を果たして
くれるからです。
だから、
私たちの心の傷が癒され、
本当の自由を手に入れること。
自由で自律した人間同士が、
互いに信頼しあい、
温かい交流を持てること。
それが、心理学の一つの目標
なのかもしれない、
そのための大きな一歩は、
まずは「自分を知る」こと。
自分を知る作業を重ねることで、
自分の本当の価値観、自分の“したい
(want)”がみえてくるのです。
ただ、そもそも人生には目的が
あるのか?という疑問です。
自分には持って生まれた目的が
あると思うのか、ないかと思うかで、
今後の人生に対する捉え方や
スタンスは大きく変わってきます。
どちらを信じた方があなたは
力づけられるか、ということでは
ないか、と思っています。
人生の目的(生)は、あなた自身の
素直な気持ちに沿っているかが重要で、
他人の目を気にする必要はありません。
自分が"納得"し、"心"から願っているか、
ということでしょうか。
それは、過去から未来へ続く
時間軸上にある「点」ではなく、
むしろ「線」であり、たとえていえば
「道」のようなものだと思うのです。
そして、その道の上を歩いている時、
私たちは
「これこそ、まさに本当の自分だ!」
と感じるのです。
人生の「目的(生)」は自分の中に
あるものなので、それを生きているか
どうかというのは最終的には
本人にしか判断できないもの。
こうした人生の目的(生)は
見つけるものというより、
思い出すものだと思っています。
それに沿って生きている時、
理屈ではなく、ただ「そうだ」と
わかるものです。
人生の目的(生)を思い出すには、
自分の気持ちに真摯に向き合い、
「将来どのようになりたいか」を
深掘りする必要があります。
ですから、自分と向き合うのは、
なかなか大変な作業です。
しかしながら、
人生の目的(生)があると
「自分軸」で生きられます。
なぜなら、
自分軸とは、「行動の判断基準が
他人ではなく、自分である」からです。
自分軸があると「自分はどうしたいのか」
「どのようにありたいのか」を元に
行動するので、自分らしく
生きられるようになります。
人生の目的(生)というのは
一人ひとりに固有のものですから、
そこに優劣はなく、誰かと比べる
必要もなく、
それはその人が意識していようが
いまいが、誰の中にもあるものです。
それが思い出せないからといって、
その人に人生の目的(生)が
ないわけではありませんし、
たとえ思い出せなくても
無意識のうちにそれを生きている
ということだってあるでしょう。
人生の目的(生)を思い出すことの
最大のメリットは、
それを思い出すことで
"意識的"に「本当の自分」を
生きることができるようになる
ということです。
もちろん、一度思い出したら、
その後はずっとそれを生きることが
できるというほど、事は単純では
ありません。
それを常に意識し、それに沿って
生きるためには、それなりの努力と勇気、
そして自制心が必要となります。
そういう意味では、一生をかけて
徐々に思い出していくものでは
ないかと思うのです。
ある意味、人生というのは
それを生きていくための旅だと
いうことができるのかもしれない、
どこに向かうか、誰と行くか、目的、
テーマ、どんな旅にするのか、
企画をするのはすべて自分自身です。
誰かに縛られているように見えても、
実は他の誰にも指図はできないのです。
途中の急な変更も大いに結構、
行き先も、一人旅か誰と行くか、
テーマの変更もまったくの自由です。
たとえば、
L・サニー・ハンセン氏は
統合的生涯設計(統合的ライフ・
キャリアプランニング)を提唱した
アメリカのキャリア理論家ですが、
ハンセンは人生の役割について
四つの要素(4L)である
Labor(労働)、
Learning(学習)、
Leisure(余暇)、
Love(愛)の要素が
バランスよく統合されてはじめて
「個人」として意味ある人生を
織りなすと考えました。
個人が社会と社会の中での
役割としての自分を結びつけ、
自己実現していくことで、世界が繋がり、
大きなパッチワーク=キルトのように
より良い社会、共通の善に繋がっていく
というのがサニー・ハンセンの描く
理想のキャリアです。
サニー・ハンセンの提唱した
統合的ライフプランニング理論とは、
個人だけの成長や成功を目指すものでなく、
社会や他人との結びつきの中での
貢献を含めた包括的な成長を
目指すものでした。
そのための6つの重要課題として
①グローバルな状況を変化させるために
なすべき仕事を探す。
②人生を意味ある全体像のなかに織り込む。
③家族と仕事の間を結ぶ。
④多元性と包括性を大切にする。
⑤個人の転機と組織の変革にともに対処する。
⑥精神性、人生の目的、意味を探求する。
を挙げています。
この中で⑥の
精神性、人生の目的、意味を探求する、
探究する上で自分を理解すること
(=精神性)が重要とされています。
これらを踏まえ、キャリアデザイン
することで個人の成長だけでなく、
周辺環境を巻き込み相乗的に
成長するという視点が入っています。
今までは自分に合った仕事を
探していたけれど、地球規模で
直面している問題を解決するために
仕事に取り組むという視点です。
「自分は何のために働くのか?」
将来のキャリアで悩んだとき、
仕事を通じて何を成し遂げたいか
考えるときがある、
そこで最も大事なのが、
自分だけの「人生の目的や意味」を
考えることだと示しています。
これを明確にできれば、
統合的ライフ・プランニングが
より効果を増すのだそう。
そのうえでキャリアプランは
「直線的」に進むのではなく、
むしろ、「螺旋状」に発達する、
必ずしも初期の計画通り直線的に
進まないことも多く、その時に応じて
柔軟に計画を変更し、方向転換する
こともある程度覚悟して進まなければ
ならないとしています。
だからこそ、
このスパイラル型(螺旋)の人生を
生きるうえで大切なことは、
自分の人生が今どの季節にあるかを
自覚し、季節が変わるタイミングを
見逃さないことにあるのでは
ないかと思っています。
そして、それをするにあたって
必要となるのが、「内なる声」という
自分の内側からのサインとシンクロや
流れといった外側からのサインに
注意を払うということです。
コミュニケーションが複雑な
時代にあっては、情報の波に
のまれないために、自分ルールとして
バウンダリーを理解することは
きわめて重要といえます。
感情は伝染するもので、慢性的に
干渉を受けていると、相手の感情を
自分の感情だと思い込んでしまう。
自分の感情は必ずしも自分の中から
生じているわけではない、
ということを自覚的に識別していく
潜在的能力は開いていく
必要があると思っています。
あなたをいつでも応援しています!
ありがとうございます。
2024年が皆様にとって
幸多き一年となりますよう
心よりお祈り申し上げます。
引き続き、どうぞよろしく
お願いいたします。