見出し画像

遺言書を守る方法

早々と梅雨が明けたかと思えば、全国的に6月からの猛暑となってます。

また降水量が少ないので、水不足が懸念されてますし、電力不足も深刻となってきてます。

私達にできることは、節水や節電などになってきます。

電力不足に関しては、東日本大震災以降にたびたび取りざたされていたことなので、防げなかったのかと個人的には感じてます。

「防ぐ」ということでは、自分が亡くなった後に財産をめぐって相続人が争うことを「防ぐ」手段として、遺言書があります。

その「遺言書を守る」方法として、遺言書を法務局で保管できるようになっていることをご存じでしょうか?(自筆証書遺言書保管制度)


遺言書を書くだけでは不十分


遺言書を書いておかれる行為は、すごく重要で素晴らしいことです。

しかし、せっかくの行為なのに書くだけでは不十分なのです。

自分が亡くなった後、自身の相続をめぐる争いを防ぐ目的で遺言をしても、遺言者本人の死亡後に、

・遺言書が相続人の方に発見されない

・遺言書が改ざんされる、もしくは改ざんを疑い内容を争う

上記のように遺言書を書くだけでは不十分で、しっかりと保管・守る必要があることが指摘されてきてました。

そこで2020年7月から、自身で作成した遺言書を法務局に「預ける」ことができる制度(自筆証書遺言書保管制度)が創設されました。


預けるメリットは?


具体的には様々あげられますが、簡単にいえば、

・遺言書を紛失・改ざんから守ることができる

・亡くなられた後に通知したい相続人等を1名指定できる

・申請の手数料はリーズナブルで3900円

・預ける際に形式上のミスが無いか確認してもらえる
  (あくまで外形的な確認で、内容については不可)

・亡くなられた後の手続きにおいて、検認不要となる

「法務局に預ける」ので、安心だということです。


注意すべきことは?


・法務局で預ける際に、遺言書の内容については相談できない

・手続きには必ず遺言者本人が法務局に出向く必要がある

これは個人的意見になるのですが、

・「細かすぎる」「極端な内容すぎる」遺言を避けること

あくまで自身で作成する遺言書になりますので、シンプルな遺言を心掛けられた方がいいと思います。


まとめ


ご紹介したように自分で遺言書を作成し、自分が直接法務局に出向いて預ける制度になります。

値段も結構リーズナブルです。

もちろん、きっちりした形で遺言書を作成するなら、専門家に依頼されることをお薦めします。(公正証書遺言など)

ただ至ってシンプルな遺言、それを残しておけば安全・安心につながるのであれば、今回ご紹介の制度をご利用され、作成した遺言書を「守る」ことを選択されるのはいかがでしょうか??

私が思うのは、遺言書っていきなりは書けないのではないでしょうか?

遺言書を作成しようという「想い」が大切で、シンプルでもその「想い」を残した遺言書が、きっちり保管され、来るべき時に相続人がその存在を知ることが大切です。

リーズナブルな値段で制度としてあることを知っていただきたく、ご紹介させていただきました。

ご興味のある方は以下のリンクから、詳しい制度を一度ご覧いただければと思います。

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html


もちろん、遺言書を作成しようという「想い」を持たれ、どうすればよいかお悩みの方は、我々相続コンサルタントを頼っていただければ幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?