顔をあげて話をすると・・
私事ですが、3・4月と娘の卒業式・入学式に参加しました。
小学校の卒業式では入学式のことを思い出し、子供の成長の早さを実感しました。
コロナ禍とういこともあり、在校生の参加がなく少々寂しいものでした。
私の時の卒業式では、卒業生と在校生、先生で歌やコメントでお礼を述べる場面があり、感動したことを覚えています。
また校歌を歌わないで、演奏だけといった方式を採用されてました。
まだまだコロナの影響が続いているんですね・・
ただ、そんな中でも校長先生や来賓の方の挨拶はありました。
入学式で校長先生のお話は式辞を「読んで」おられたので、あまり心に響きませんでした。
しかし、来賓挨拶での育友会会長の方の挨拶は違いました!
正直、早く終わってほしいな~と思っていた私は、聞き終わった後に今の自分にはできないな~と思い感動しました。
式辞にとても感動!
まず生徒たちに優しい口調で、
「昨晩は眠れましたか?そして今日の朝、いつものように起きれましたか?」
質問する形ではじまられました。
それも手元に目を落とすのではなく、笑顔で子供達をみながら声を出されました。
私はこの最初の投げかけで、グイっと引き込まれました。
よくある天気や気候のことではなく、おおよそ緊張しているであろう生徒に優しい口調で質問された姿。それもしっかり顔をあげて発言されました。
もちろん、子供や親へのお祝いの言葉も頂戴しましたし、学校教職員の方々への感謝も述べておられました。(その際は手元を見られてました)
私はお話として、すごく感動したことがもうひとつありました。
挨拶の途中、式辞をまったく見ずにお話しされる場面がありました。
想像ですが、完全にアドリブなんではないかと思います。
会長様の前に挨拶された校長先生の話を引用し、さらに追加する形で中学校生活で気をつけて身に着けてほしいことを述べられました。
それは「協調性」でした。
大人への階段を登っていく生徒たちに、自分だけでなく他人との関わり方の重要性を説いてくださりました。
顔をあげて生徒たちの顔を眺めながら、用紙を読むのではなく、語りかけるようにお話しされる姿に、私は感動しました!
横にいた妻も私と似たような感動を受けたみたいで、式の後二人で感動したな~と再確認しました。
皆さんも何かを読んでいる政治家の答弁とか、どう感じられますか?
もちろん責任ある立場で「失言」をしないための方法というのは理解します。しかし、ず~と手元の用紙を読まれるとどうでしょうか?
人に何かを伝えるには用紙に書き残すことが一番だと思います。
間違えも防げますし、忘れることもないので。
しかし、「気持ち」を伝えるって時には、やはり
「顔をあげて目を見て」
話すのは大切だと感じました。それができれば相手の胸にも届きますよね。
相続の場面でも用紙に残すこと(遺言等)は大切ですが、
「想い」を声に出して伝えるってことも大切ですよね。
なかなか恥ずかしく、難しいのかもしれませんが・・
そんな「想い」を伝えるお手伝いをしていきたいと私は思ってます。