はたらく細胞BLACKを読み終えて
年末年始の読書用に購入した「はたらく細胞BLACK」。全8巻。
通常版は少し前に完読したので、今回はスピンオフ版の一つを手に取りました。
BLACK？？ブラック企業のブラック？
はい、その通りでした。
通常版でも、細菌たちは私たちの体に起こりうる色々なトラブル、病気と闘っていましたが、内容的にはすり傷や熱中症、インフルエンザなど、健康に気を付けていても遭遇する可能性のあるものでした。
それがBLACK版では、、
喫煙や飲酒、ストレスからの鬱病、糖尿病、心筋梗塞など、人間の不摂生が主な原因で引き起こされる病気が多くて、「もっと体を大事にしろ！！」と何度も叫びたくなりました。
とは言えストレスからの飲酒、喫煙など、日々生きていく為にはどうしても手を伸ばしてしまう物も多くて、胸が痛む場面が多かったです。
私は喫煙はしませんが、お酒はどうしても飲んでしまう。
楽しい時だけなら良いのですが、嫌なことがあって無理やりリセットしたい時とか、手が伸びてしまうんですよね…。
過酷な環境の体の細胞たちは、自分の体を大切にしない持ち主の人間に絶望しても上からの命令で自分の意志とは関係なく働かなくてはならず、、でも仲間の犠牲を目の当たりにして心が折れてしまって動けなくなってしまうなど、体の中でたくさんの人間くさいドラマがたくさん生まれていました。
これって組織の中で働く私たちと同じじゃないか？
と何度も細胞たちのセリフにハッとする場面がありました。
最後のクライマックスでは通常版と同じがん細胞との闘いが繰り広げられておりましたが、こちらはさすがBLACK、転移もありの過酷な闘いでした。
やはりダメなのか、、と諦めそうになりますが、不摂生を改めた体には、がん細胞と闘うキラーT細胞やNK細胞が力を蓄えており、ガンに打ち勝つことが出来ました。
うん、やはり体は大切にしよう。
飲酒はほどほどに、適度な運動をしよう。
甘いものは食べ過ぎないようにしよう。
当たり前過ぎることですが、当たり前なとても大切なことに気が付くことが出来た漫画でした。
読むことが出来て良かったです。
もしこの先、自分自身の体に自暴自棄になってしまいそうな時があったら、また読み返したいと思います。
1/9までAmazonのkindle版で2巻まで無料みたいなので、少しでも興味を持って頂けたらぜひご一読ください。
注意点としては、、
体の持ち主は男性の設定で、1巻の割と序盤から、
「勃起、射精」
などのパワーワードが登場するので、小学生以下のお子さんが読む場合は、まず親が読んだ後にお子さんの成長具合、知識などを考慮して読ませてあげたほうが良いかと思います。
準備なく小さいお子さんから先に読んでしまうと、恐らく親御さんが上記のパワーワードに関して質問攻めにあって、回答に困惑してしまう可能性が高いかと。。
でも、ある程度大きくなった中学生くらいのお子さんには、綺麗ごとだけでない保健体育の教科書としても良いかと思います。
実は、もう一つのスピンオフ版の「はたらく細胞LADY」も購入した私。
こちらは女性の体が主人公とのこと。
プレ更年期を迎えようとしている私にとって、女性の体特有のストーリーは興味津々。
今から読むのが楽しみです！
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