PCのメモリーはなぜ2枚差しが良いのか?その他注意すべき事など調べてみました。
よく耳にする「メモリーは2枚差しがいいよ」って話って、いつもは「そう言われているからね~そっちがいいんじゃない?」って答えてたんですよね(ほら、また適当に・・・)。
でも、最近色々調べているので、さすがにそれじゃ適当だよねって事で、今回、ある程度調べることにしました。
1 なぜ2枚差し?
という話を書いていこうと思いますが、その前に「チャネル」の話をしないといけないようですね(これ基本だそうで)。
まずPCのメモリにおける「チャネル」とは、CPUとメモリ間のデータ伝送経路のことで、この数で色々と言い方が変わってきます。
シングルチャネル: 1つの経路でCPUとメモリ間でデータをやり取りします。
デュアルチャネル: 2つの経路でCPUとメモリ間でデータをやり取りします。
トリプルチャネル: 3つの経路でCPUとメモリ間でデータをやり取りします。
クアッドチャネル: 4つの経路でCPUとメモリ間でデータをやり取りします。
あと、オクタチャネルなんかもあるそうです。
で、2枚差しは基本的に「デュアルチャネル」と呼ばれるものが採用されている場合に有効なようで、このメリットとしは、シングルチャネルに比べてCPUとメモリ間のデータ伝送速度が約2倍になるので(2倍は理論上だそうで実際は1.5~1.7倍程度のようです)、PCの処理速度が向上し、特に動画編集やゲームなど、大量のデータを扱う作業において効果を発揮するそうです。
(とはいえ、マザーボードに4枚差せるからクアッドじゃね?とかではなく、デュアルで4枚差してもただの4枚差しだそうで・・・4枚差しで性能を活用したければ「クアッドチャネル」に対応してないとだめみたいです)。
※これ難しいですよね・・つまりは4枚差したところで「クアッドチャネル」に対応してないなら結局デュアルチャネルとしてしか対応しないそうで、デュアルチャネルだと2枚を1組として対応するそうです)。
といっても私はこの説明では「?」と思ってしまいます。
(感覚としてわかりますが、実際的に理解しづらい気がします)。
なので、もう少し簡単にすると、メモリーって水を流すホースの太さや本数のようですね。
ホースの太さが大きいほど多く水が流れますし、本数が多くなっても同じですよね?
ただし、蛇口の数は2個に対して、二股のホースを2本使用(つまりメモリー4枚差し)になると、今度は抵抗が大きくなるので、あまり意味がないどころか無駄が出る・・・みたいな感じになるそう。
なので、デュアルチャネル対応ならメモリー2枚というのが理想だそうです。
そして、だいたい家庭用に使われる一般的なPCのほとんどはデュアルチャネル対応らしいので、2枚差しが良い・・・ってなるみたいですね。
(トリプル以降は高性能なCPUなどが対応しているそうです)。
2 デュアルチャネル対応ならば2枚差しとけばOK?
・・・・・それがどうもそう単純に考えては良くないそうです。
まあ、間違いではないのですが、2枚差す場合「同じ規格で同じギガ数のものじゃないと性能が落ちる」そうです。
たとえば、12ギガのメモリーと4ギガのメモリーで全部で16ギガにしたとします。
すると低い4ギガのデュアルチャネルで動作し、残りの8ギガはシングルチャネルで動作するそうです。
つまり、差し引き分の8ギガがシングルチャネルで動くので、結果、もったいないそうです。
そして同じ速度のものじゃないといけないそうで、たとえば2400MHzのメモリーと(動的周波数ね)、3200MHzのものを1枚づつつけた場合、2400Hzの速度に合わせて動くそうです。
ちなみに、I.OデータさんのWebページで見ると3200が25.6GB/sの速度、2400が19.2GB/sの速度となり・・こうしてみるとだいぶ損します( ゚Д゚)。
ということで、同じ速度のものをつけないと性能的に損する・・という形だそうです。
そして、メーカーも同じほうが無難だそうで、メーカーが違うとPCが不安定になったりするそうですね。
だから、2枚セットで売られているものがあるのか~(; ・`д・´)(いまさら)。
3 シングルチャネルにメモリー2枚差しはダメ?
これに関しては、情報が少なくて、調べるのが難しかったのですが、どうやら「あまり変わらない」そうです。
結局2枚で1組として、つまり「シングルチャネル」として考えられますので、2枚にしたところで遅くなるということはないようですが、たださすがに4枚とか、あまりに増えすぎるとそれだけ恩恵が減る・・・ということだそうですね。
一応は、シングルチャネルに2枚差したとしてその効果は、微々たるほどだけど性能が上がるかもね?って感じらしいです。
なお、Amazonで売られている激安ミニPCのN100とかは「シングルチャネル」ですが、「デュアルメモリーで16ギガ」だと思える説明のものもあります(N150のほうはあまり無いようです)。
しかし、まあ特に問題はない・・とのことだそうです。
とまあ、簡単ですが、調べてみました。
なんか、昔、知り合いに「メモリー余ってるから差してやるよ」って適当に差されたりしてましたが、意外と危ない時もあるんだなって思いましたね。
あと、余談ですが、ミニPCとか安い製品の説明でCPUはメモリー16ギガまでしか対応してないのに「32ギガまで拡張可能」と書かれているものがあったりします。
それらは32ギガ差したところで16ギガしか使われないそうです。
が、少し問題があるときもあるそうです。
PCが不安定になったりするそうですね。
そして、もし16ギガ以上のメモリーが必要なアプリケーションを、その状態で使うとすると、16ギガ以上の余裕があるので、残りのメモリーを無理やり使おうとして、結果、思うようにアプリケーションが動かなくなったり、フリーズしたりするというような現象も起きたりするそうです。