イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき(京都展)に行った話。
フィンランドデザインを代表するブランドとして有名なイッタラ。
意外ながら、全国を巡る大規模な展覧会は初めてとのことで、
京都展に行ってきました。
日曜の夕方近くに行きましたが、混雑もなくゆっくりと展示を見ることができました。
イッタラと言えばガラスのイメージですが、わたしは北欧食器の定番「TEEMA(ティーマ)」を愛用しています。
(わたしが一番最初に手に入れたティーマはARABIAのティーマなのですが、
iittalaブランドになってからの物も使っています)
展示では、イッタラの歴史がタイムラインに沿って紹介されていて
当時活躍したデザイナーの作品や、
工場の金型、ガラスの色見本の展示もあり、当時のガラス製品作りを想像することができます。
イッタラのガラスサンプル、色を見るだけでめちゃくちゃときめきます。
心に残ったのはアイノ・アアルトのボルゲブリック。
1932年に誕生し、現在発売されているイッタラの中で最も長い歴史を誇るアイノ・アアルト シリーズですが、改めて見ると本当にため息がでるほど美しいし、今でも愛されるタイムレスなデザインですよね。。
多くのデザイナーが活躍して作品を残してきたイッタラ。
フィンランドデザインにも大きく貢献したデザイナーたちが紹介されています。
グラフィックデザインをかじっているわたしは、ティモ・サルパネヴァのようなグラフィックデザイナー出身のデザイナーがいたことも驚き&うれしく感じました。
そして、やっぱり一番ときめくのはオイバ・トイッカのバード!!
ガラスの鳥のオブジェ 。
なんでこんなに愛らしい形にデフォルメできるんでしょう・・
いつかおうちに迎え入れたい。
指を加えながらネットで鳥たちを眺めています。
ミュージアムショップではバードをモチーフにしたマグネットとピンズが売られていて、買うかどうか悩みまくりましたが、
いつか本物を買うぞ、という気持ちを胸に我慢しました。
(今思えば1000円もしないし買っておけばよかったですが笑)
(バンダナとか手ぬぐいもかわいかった)
フィンランドはデザイン大国ですが、そうなった理由は、ロシアの支配下にあったフィンランドは経済的にも文化的にもまだ貧しく、独立した新しい国づくりとして、国を挙げてデザインに力を入れたからだそうです。
自国のアイデンティティ確立の意味もあったんですね。
フィンランドの食器に、シンプルで、スタッキングできたり機能と美しさを兼ね揃えたデザインが多いのは、物質的に豊かでなかったフィンランドの人々が、少ないスペースと食器で豊かに暮らすためというのもあったようです。
イッセイミヤケやミナペルホネン、隈研吾などともコラボレーションしているイッタラ。
昔から受け継がれる美しいデザインはもちろん、これからの時代の定番になる新しい商品を生み出してくれるのではないでしょうか。(生み出してほしい!)
最後に話は逸れますが、最近イッタラのロゴが変わったのは個人的に悲しみでした、、
新しいロゴもこれから馴染んでいくのでしょうか。
iマークの刻印も歴史となって、レアなビンテージものになっていくのでしょうね。
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