見出し画像

丸聞こえなんですけど。

…僕は最近、人の心の声が聞こえる。
"何言ってるの?"そう思うだろう……

…僕も全く同意見です。けど一度
飲み込んでこの話を聞いて欲しい。

…このテレパシー?は無差別に
人の声が聞こえるから大変だとか
思われるだろうが…僕のは違う。
僕の場合"自分に好意がある人間"が対象
言わば、恋愛マスターみたいな?

……だが、この。
"自分に好意がある人間"という
条件が…僕を困らせるのだ。
なぜ僕を困らせるのか……それは

"この世界は貞操逆転世界なのだから"
━━━━━━━━━━━━━━━━━
……大学にて。

…講義室で端っこの席に座っていると。

〇〇:……(携帯を触っている)

『キャー!』
『天くんかっこいいー!』

…さぁ、僕に好意を抱いてもらっている
男装女子とのご対面。

??:ありがとうみんなっ!
心)〇〇…〇〇だっ!)

彼女は山崎天。大学二年生。
僕と同級生でバイト先も同じ
彼女は大学の中で一位二位争うほどの
イケメンでありモテモテなのだ。

山崎:…スッ…(〇〇の横に無言で座る)

〇〇:お、おはようございます!

山崎:あぁ…おはよ。
心)はぁはぁ…好き好きっ…)
け、けど、あくまでもクールに…)

〇〇:今日シフト同じだけどよろしくね!

山崎:あ、そ、そうだね…うん。
心)ふふっ、〇〇も僕と同じシフトで)
喜んでるかなぁ?えへへ…)

〇〇:山崎さんのシフトの日はさ
お客さん尋常じゃないから…頑張ろ!

山崎:ぼ、僕が…〇〇の事支えるから
心)…うわ。僕変なこと言った…)
やばいやばい…変な奴って思われたら)

〇〇:ありがとう…嬉しいよ!
(山崎に満面の笑みを送る)

山崎:なっ……(〇〇から顔を背ける)
心)ああっ…好き好き好き好き好きッ)
その笑顔僕以外に向けさせないッ…)
はぁはぁ…可愛い…エロいっ…)
僕のこと誘ってんだろ…いいぜ?)
絶対そのうちぶち犯してやるからぁ…)

〇〇:……。

………このようにとてつもなく怖い。
そもそも、誘ってないし。
そのうちぶち犯す?…怖いよ。

…何が困るってこの心の声を聞いても
僕は普通にしないといけない所だ。

そもそも…僕と山崎さんとの出会いは
半年ぐらい前のことだった。

"天気晴朗ナレドモ波高し"なんて
言ってしまいたくなるような

雲一つない青空と風通しのいい日。
僕は一人で人気のないところで静かに
過ごしていた時のことだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
半年前……

山崎:うん!ありがとうみんな!
(ファン対応に追われる)

山崎:少しトイレに行ってくるね!

…そう言いながらトイレに行くフリをし
人気の無い所へ向かう……

山崎:はぁはぁ……危なかっ。

〇〇:……ペラッ。
(古めのベンチに座り小説を読む)

山崎:……ここはやめるか。
ガタンッ…(足元にあるブリキ缶に当たる)

〇〇:ん…?!(音に気づく)
あ、ど、どうも。

山崎:あ、ごめんね。僕、行くね。

〇〇:ま、待ってください。

山崎:ん?

〇〇:横座ってもらって大丈夫ですよ?

山崎:…あ、いや。

〇〇:気疲れしてますよね?
ここどうぞ、僕が席立つので。

山崎:ま、待って!な、ならさ!

……数分後。

山崎:…って感じでプライベートが
丸っきりないって言ったら嘘だけど
そのぐらい家の外では
必ず僕の傍に誰かいるんだよな。

〇〇:それは気疲れもしますね。
(本を読みながら話を聞く)

山崎:君は…確か同級生で同じ学部の…

〇〇:川崎〇〇って言います。

山崎:川崎さん?

〇〇:〇〇で大丈夫ですよ?

山崎:ふっ…なら〇〇で。
なんか…〇〇と話すと落ち着くわ

〇〇:なら良かったです

山崎:な、なぁ

〇〇:はい。(本を閉じる)

山崎:また、話しかけてもいいかな?

〇〇:はい、僕で良ければお話しましょ!
気疲れしたら僕が全部話し聞くので!
(少しドヤ顔で笑ってみせる)

山崎:ふっ。


こんな出会いだった…それから
徐々に仲良くなって…バイト先に
新しいアルバイトとして来た時は
びっくりしたっけな。
━━━━━━━━━━━━━━━━
話を戻し。現在は居酒屋のバイト中…

山崎:だし巻き二皿っ!

〇〇:了解です!

…僕はキッチンで。山崎さんはホール。

〇〇:出来上がり。これお願いします!

山崎:了解っ!パチッ(ウインクする)

〇〇:ははっ!

……山崎さんの持つコミ力と
容姿によりお店は大繁盛である……

…そして、僕は上がるので
従業員室で着替え帰ろうとすると…

山崎:お疲れ様、〇〇も上がりか。?

〇〇:うん

山崎:そ、そうか…そ、そのさ。
心)言え、言うんだ…!)
"駅まで一緒に帰ろ"って!)

〇〇:…その?

山崎:あ、いや…なんでもないよ。 
心)馬鹿だ…せっかく一緒に帰れる)
一生に一度のチャンスなのに!)

……こんなこと聞いたら。

〇〇:山崎さんが良ければだけど
一緒に駅まで帰りません?

…手を差し伸べるしかない。

山崎:うぇっ!い、いいのか?
あ、い、いや。いいぜ?〇〇が言うなら
心)や、やったぁ!!〇〇も僕と同じ)
同じ気持ちなんだよきっと!!)

………そして帰り道。

山崎:なぁ。

〇〇:ん?どうかした?

山崎:〇〇って好きな人いる?

〇〇:き、急だね…

山崎:いんのかなぁって。
心)いないさ、いるって言っても)
どうせ僕だろうし。)

〇〇:……。
心)これは、難しい。
難し過ぎやしないか?
な、なんて言えば正解なんだろう。
好きな人いないし。けどいないって
言ったら今までよりアタックしてくる
そんな予感がする…な、ならっ!

〇〇:実は僕さ…彼女いるんだよね。

山崎:えっ……?
心)ど、どういうこと…?)

〇〇:"えっ"って…僕ってそんなに
魅力ないかな?(笑)

山崎:あ、いや違うよ?
意外だな〜ってさ?
心)ふざけなよ……)

〇〇:そ、そっかっ……。(苦笑)
あ、あぁ!僕忘れ物したんだった!

山崎:…。

〇〇:と、取りに行ってくるから
先帰ってていいよ!

山崎:わかった。

〇〇:じ、じゃあ…また明日ね!
心)急に山崎さんの心の声が聞こえない
僕への思いは切れたってことか!

…そう思い僕は居酒屋方面へ歩くと。

山崎:逃がすわけねぇだろ。
ガシッ……グッ。
(〇〇を掴み路地裏へ連れ込む)

……ドンッ。(〇〇に壁ドンする)

〇〇:痛ッ…山崎さん?

山崎:僕にあんなに思わせぶりな
態度取って起きながらよぉ……
彼女居るんですよって…そんな結末
なしだよなぁ?

〇〇:ち、ちょっと待って!!
心)僕の選択は間違ってたのか!)

山崎:もう居ても居なくても関係ねぇ!
〇〇…僕の物になれよ"ぉ"?

チュ…レロレロッ…//
(〇〇にキスする山崎)

〇〇:な、なにいっt((…んんっ…//
ンチュ…レロレロッ…ンッ…//

山崎:ガシッ…(〇〇の頭を掴む)
ンチュ…チュ…レロレロッ…//
心)絶対逃がしてやんねぇ……//)
はぁはぁ…ずっとこうしたかった。)
彼女から寝取ればこっちの勝ち。)

〇〇:や、やめっ…ンチュ……//
レロレロッ…んんっ……//パシパシッ。
(山崎の肩を叩く)

山崎:ぷはぁ。なに?

〇〇:な、何でもするから…もうやめて。

山崎:なんでも?

〇〇:あっ。
心)まずい…終わった。)

山崎:じゃあ…ホテル行こっか。

〇〇:……っ。

山崎:なんでもって言ったよな?
はい、行くよ?

〇〇:……はぃ。

…ホテルへ。
ホテルに入った途端のこと…。

山崎:なぁ…〇〇は僕がいないと
大学つまんないしょ?

〇〇:そ、それは…違うと言うか

山崎:あ"ぁ"?

〇〇:す、すみません……

山崎:そもそも。僕と関われてるだけで
ありがたいと思わねぇの?
な"ぁ"…ありがてぇよな?

〇〇:あ、ありがたいです……

山崎:感謝してんならさ。
今から〇〇は僕のセ▒レな?

……ガバッ
(〇〇をベッドに押し倒す山崎)

〇〇:ま、待って

山崎:お前に拒否権なんてねぇよ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
翌日…大学にて。

〇〇:ゴクッ……

山崎:ん?そうだね。
心)僕から離れやがって……)

……翌日のこともあり。
時間ギリギリに講義へ向かい山崎から
一番離れている席に座った。

〇〇:……カキカキッ
(ノートを書いている)

山崎:ふふっ。
(周りに座るファン対応に追われる)

〇〇:……ふぅ。

山崎:ははっ。
心)マジでぶち犯してやる)
〇〇は…〇〇は俺だけの物だ)

……その日の夜。
僕はバイトで居酒屋へ…。

??:おっ、〇〇来たね。
いやさ、昨日はやばかったな(笑)

…彼女は大学四年生 松田里奈さん
彼女も僕と同じ大学である。彼女も
山崎さんに隠れてはいるが。
やっぱりかなりのイケメンだ…。

松田:いやぁ…卒論やべぇ。

〇〇:書けてないんですか?

松田:その逆だよ、めちゃくちゃ書けてる

〇〇:じゃあ何が"やべぇ"んですか?

松田:ん〜それはね。時間がありあまって
〇〇とどこに行こうか迷ってさ?

〇〇:んー…なら。
僕は松田先輩と海にでもi((

松田:ち、ちょっと…(笑)
ツッコんでくれないと(笑)

〇〇:え〜?けど、僕は松田先輩と
"色んな所行きたいなぁ〜"
とか思ってますよ?

松田:そ、そっか……(笑)
心)ううっ…〇〇くん…好きぃ)

…僕は松田先輩を"先輩"として好きだ。
"恋愛"としては少しわからない。

…そんな中、バイト中のこと。

〇〇:痛ッ…

松田:ど、どうした?!

〇〇:すみません…指切っちゃいまs((

松田:とりあえず従業員室に行こ。

……二人で従業員室へ

松田:よし。応急処置終わりっ。

〇〇:すみません…

松田:いいのいいの。それに
もう〇〇シフト上がる時間じゃん。

〇〇:す、すみません…

松田:ふふっ…おいで?
(手を広げる)

〇〇:は、はい……

松田:ギュ……(〇〇を抱きしめる)

〇〇:あ、あのぉ。

松田:謝んなくていいから…
俺を頼って…俺に任せてくれればいい。
心)〇〇くんを幸せにするのは俺だ。)

〇〇:かっこいいですね…(笑)

松田:笑うなよ…俺は本気だぜ。?

…その後〇〇は服を着替え店を出ようと
したその時だった……

〇〇:お疲れ様でした〜!

松田:お疲れ様〜

ガラガラ…(店の扉が開く)

山崎:おい、〇〇…油売ってんじゃねぇ
僕を待たせたんだ。その分も精算して
もらわないとな?早く帰んぞ。

〇〇:な、何言って……

ガシッ……(〇〇の腕を掴み)

山崎:早く行くぞ。
(〇〇を店から引きずり出す)

松田:っ…!!
(急いで松田も店先に向かう)

ガラガラ……
……店先にて。

山崎:今日僕をなんで避けたんだ?

〇〇:そ、それは……

山崎:〇〇は昨日から僕のセ▒レだ
その関係は僕が飽きるまで続く。
心)絶対飽きねぇし、離さねぇ)

〇〇:そ、そんなの勝手だよ……

山崎:君が僕に"なんでもする"って
言ったんだろ"ぉ"?
言ったことに責任持てよッ!!
バシッ……(〇〇の頬を叩く)

〇〇:痛ッ……

松田:おい。何してんだよ……
(〇〇に直ぐに駆け寄る)

山崎:ぼ、僕…今何を……

松田:天。君は今何したかわかってる?

山崎:ち、違うんだ…ごめん、これは

〇〇:…嫌いです。

松田:〇〇…店戻ろう。
心)〇〇くんは俺が守る…)

山崎:ま、待って!
ご、ごめん!違うんだよ……

ガラガラ……(山崎を置いて店に戻る)

山崎:はぁはぁ……
心)僕は何してんだ……)
あ、愛する人に手を出した…)
確かに避けられて辛くて悔しくて…)
ぼ、僕は…〇〇に嫌われた…)
嫌だ…嫌だ嫌だ…嘘だ嘘だ…そんな…)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
……その日の夜。

〇〇:ありがとうございます……

松田:いいってことよ。(笑)

…僕は松田先輩に家まで送ってもらった

〇〇:けど…その。これじゃあ…
松田先輩…終電が…

松田:俺は良いのっ。タクシーでも呼ぶし

〇〇:そ、そのぉ……

松田:ん?

〇〇:僕の家泊まっていきませんか?

松田:……あ、い、いいよっ!
心)こんなチャンスないって!)
泊まれ泊まるんだぁ!!)

〇〇:泊まって欲しいです…
まだ…僕…怖いので。

松田:まぁ…〇〇がそこまで言うなら?
心)あぅ…〇〇くん可愛すぎるぅ)
ダメダメ…〇〇くんは傷ついてるんだ)
俺が優しく安心させてあげないと!)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
…〇〇は松田を自宅に入れる。

松田:ふぅ…お風呂までもらっちゃった
ありがとな?〇〇!

〇〇:……zZ
(ソファで寝落ちしている)

松田:あらら…寝ちゃったか(笑)
よっこいしょ。(〇〇を抱き上げ)

……〇〇を寝室のベッドに寝かせる。

〇〇:……zZ

松田:はぁ…〇〇に告白出来たら
こんな可愛い寝顔も毎日見れんのかな
心)一生見てられるな)

〇〇:……zZ

松田:〇〇のことは…俺が守るから
俺が守って幸せにするから……

ニギッ…(松田の手を握る〇〇)

松田:ふぇ?!
心)起きたっ?!てか聞いてた?!)

〇〇:僕を幸せにしてくれるんですか?
(少しニヤつきながら松田を見る)

松田:あ、いや…その。

〇〇:ふふっ…松田先輩っ?

松田:ん、んぅ?

〇〇:僕と…キスします?

松田:な、何言って…//
心)ゆ、誘惑しすぎ…//)

〇〇:僕的にはキスしたいなぁ〜
なんてね?(笑)

松田:そ、そそ…そういうのは
恋人同士じゃないとさ?
心)そ、そうだ…あくまでも健全に…)

〇〇:そうですか…ならいいです。
おやすみなさい。
(冷たい態度を取る)
(松田に背中を向け眠る)

松田:う、うん……おやすみ。
心)あ、あ"ぁ"!やらかした…)
〇〇くん不機嫌になっちゃった…)
も、もしかしたらもう…〇〇くんと)
キス出来ないかもしれない…)
嫌だ…お、俺だって女だ…覚悟決めろ)

〇〇:……zZ

松田:や、やっぱりキスしたい…

〇〇:ん?(振り向く)

松田:好きだよ…〇〇。
チュ……(〇〇に覆い被さりキスする)

〇〇:ん、んぅ……//

松田:ぷはぁ…もっとするから…//
チュ…レロレロッ……ンチュチュ…//
(〇〇の唇を貪るようにキスする)

〇〇:んふっ…//んんっ…//
(それを受け入れ舌を絡めキスする)

松田:ぷはぁ……//もういいよね?
(〇〇の服の中に手を入れる)

〇〇:ま、待って…//き、キスだけだよ?

松田:ごめん…我慢出来ない…//
(〇〇の服を脱がせる)

〇〇:ち、ちょっと!

松田:お、俺が〇〇を幸せにするからっ!

〇〇:っ……

松田:だから…許して。
好きだよ……〇〇。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
……数日後。

…この数日間。
山崎さんは大学に来ていない。

僕から連絡をしたのだが出ない。
少し不安になりながらも今日も大学へ。

松田:おはよっ!〇〇?

〇〇:おはようございます!
……里奈。(小声で言う)

松田:ち、ちょ…ここ家じゃないし
大学なんだけど〜?(笑)

〇〇:とか言いながら嬉しい癖に?

松田:生意気な後輩だなぁ(笑)
心)えへへ…幸せぇ…)

…僕達はこのようにラブラブで
幸せな数日間を送っているのだが。

『キャー』『かっこいい!!』
『やっぱり天様だわっ!!』

…数日ぶりのこの女子達の活気に
僕達はお互いの顔を見合わせる…

松田:俺の後ろにいろよ。
心)〇〇は俺が守る…絶対。)

〇〇:わかりました。うっ……
(耳を少し抑える)

山崎:おはようございます…松田先輩?

…久しぶりに大学に現れた山崎さんは
金髪になり雰囲気を少し変わっていた。

松田:おはよう…

山崎:松田先輩の後ろにいる
〇〇もおはよう。

〇〇:お、おはよう…

…この時…僕の耳には異変が起きていた
山崎の心の声が聞こえないのだ。
それにずっと耳に細かなノイズのような
音が流れていた…。

山崎:この前はごめんね?
もう大丈夫だから…

松田:信用なるか……

山崎:松田先輩は黙ってて。
〇〇……おいで?(〇〇を手招きする)

〇〇:っ……
(山崎の前に出る)

…山崎の前に出た瞬間に耳に流れる
ノイズのようなものが消える…

山崎:ふふっ……〇〇。

〇〇:ど、どうかしたn((

チュ…レロレロッ…(山崎が〇〇にキスする)

〇〇:んんっ……//

『好きだ!!』『愛してる!』
『〇〇は僕のだ!!』『愛してるぅ』
『濡れるぅ"ぅ"』『あぁ…好き好き』

〇〇:ぷはぁ……はぁはぁ。
なんなんだ今の……
(〇〇は後ろに倒れ込む)

……僕はその瞬間気づいたのだ…
先のほどのノイズの正体は…
山崎の心の声だ…心の中でずっと
僕への愛を囁いていたのだ……
言葉の連呼とボリュームと速度により
耳鳴りのようなノイズのような音に
聞こえたが…キスされた瞬間にその声が
脳に直接伝わった……

松田:〇〇っ!
心)何してるんだ俺っ!)
無理やりにでも止めとけば…)

山崎:ふふっ…僕〇〇の為に
髪金にしてかっこよくなったよ?
似合うでしょ?〇〇の好きなアイドルも
金髪だったよね?けど僕の方が
綺麗だしかっこいいよね?だよね?

〇〇:あ"ぁ"……(放心状態)

松田:〇〇…鼻血が。
(〇〇の鼻から鼻血が垂れる)

〇〇:す、すみません……

山崎:さっ…僕と一緒に来てよ
僕なら〇〇を幸せに…

松田:それはねぇよ。
〇〇をこんなにしておいて…
俺が〇〇を幸せにする。だから
あんたは自分の周りにいる奴らと
仲良くしてろ……〇〇と俺に関わんな。

山崎:あ"ぁ"…?

〇〇:天…

山崎:……?!

〇〇:里奈…

松田:〇〇っ?!

〇〇:あんたら…心の声
丸聞こえなんですけど。?

…贅沢な困り事なのかもしれない。
けれど…僕は本当に困っているのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……終わり

いいなと思ったら応援しよう!