狂った後輩×ズルい先輩
後輩はとても可愛い。
その中でも…
俺の後輩はとてつもなく可愛い。
髙橋未来虹。25歳。社会人三年目
女性のような顔立ちだが男性いわゆる
中性的な男子だ、加えて愛嬌もある。
その先輩である俺。
池田〇〇。27歳。社会人五年目
身だしなみに気おつけてる男性って感じ
社会人になってから彼女も出来ず
普通の顔立ちと普通の愛嬌だ。
そんな今日も後輩は可愛い。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
朝…。会社にて…。
〇〇:ふぁ…眠っ。
髙橋:おはようございます。
ギュッ…(座る〇〇の後ろからハグする)
〇〇:ん〜。おはよ、みくにん。
ヨシヨシ…(未来虹の頭を撫でる)
髙橋:ありがとうございます…//
〇〇:仕事頑張ろ?
髙橋:はいっ!
……数十分後…
〇〇:ダメだ…眠い。
コーヒー飲もっと。
(そう言うと立ち上がる)
髙橋:どこ行くんですか?
〇〇:コーヒー買いに行ってくる
髙橋:じゃあ僕も着いt((
高本:〇〇先輩これっ。
(〇〇にコーヒー缶を差し出す)
高本彩花。26歳。社会人四年目
松〇潤似で持ち前の独特な空気感などで
部署中の女性を魅了している。
仕事も出来るし愛嬌もある。
不思議なのは俺が欲しいものを直ぐに
手渡してくれる。気が合うのだろう。
〇〇:おっ!気が利くな
高本:朝からずっと眠いって
言ってたんで。(笑)
〇〇:ありがとう!
(受け取ろうとすると)
高本:ちょっと待った。
(コーヒーを頭上にあげ)
〇〇:え?
高本:この借り何で返すつもりですか?
〇〇:ん〜…何がいい?
高本:じゃあ〜…今日、俺と二人で
飲みに行きませんか?
〇〇:軽っ。
高本:もちろん〇〇先輩の奢りですよ?
〇〇:わかってるって。(笑)
……グイッ…
(〇〇の腰に手を回し抱き寄せ)
高本:じゃあ今日俺と〇〇先輩
二人っきりでね?
〇〇:わ、わかったから…
近いって…(苦笑)
高本:本当に食えない人ですね(笑)
〇〇:こういうのは恋人にやれっての。
高本:じゃあ…〇〇先輩が俺の恋人に
なればいいじゃないですか?
〇〇:はいはい。(笑)
朝から疲れるってー。
(軽く流しデスクへ向かう)
高本:ツンツン…〇〇先輩〜♪
(〇〇の背中を小突く)
〇〇:ん?なに…っ…
(振り返ると)
チュ……(振り返った〇〇にキスする高本)
髙橋:なっ……
高本:ふっ…キスしちゃいましたね。(笑)
〇〇:あ、あれだろ?
男子校のノリだろ?
高本:〇〇先輩って本当にウb((…
髙橋:あの……仕事してください。
高本:はーい。
(デスクに戻る)
〇〇:ご、ごめんな。(笑)
あはは…朝から変なの見せたな。(笑)
髙橋:……(何も言わずにデスクへ)
〇〇:あはは……
……その日の夜…
居酒屋にて……
高本:乾杯〜♪
〇〇:乾杯っ!
〇〇:ゴクゴクッ…ぷはぁ…
高本:ゴクゴクッ…ふぅ…最高。
……数十分後…
高本:〇〇先輩って
彼氏とか彼女とか作らないんですか?
〇〇:ん〜。男の人をそもそも
好きになったことないし。
彼女は…少しトラウマがあってな。(笑)
高本:そのトラウマ聞いてもいいですか?
〇〇:もうちょっと飲んでからな?
……約一時間後…。
高本:そろそろいいんじゃないですか?
〇〇:ん〜。まぁそこまで
引っ張るような話でもないしな。(笑)
高本:メモっていいですかぁ?
〇〇:ダメです。(笑)
高本:はぁ〜い。
〇〇:大学一年生の頃に
俺の人生で初めて出来た彼女。
〇〇:その人は…料理が上手で…
愛嬌もあって…甘えさせてくれたり
甘えて来てくれたりしたんだ…
大学三年生の頃にはお互い
結婚するつもりだったからか…
式場を見に行ってたんだ…変だよな。
けど、そのくらい本気だった…
高本:〇〇先輩……
〇〇:大学四年生になって…
サークルに新入生が入ってきた…
〇〇:正直、イケメンだし
愛嬌もあるし…性格もいい…
全部負けてたんだ…それからは
すぐだったよ…数ヶ月後にはさ…
俺達は別れてた…けどわかってた。
俺の目の前に…あいつが現れた時から…
高本:そ、そんなこと……
〇〇:そんなことあるよ…
まぁ…このことがあってから俺は…
恋愛が怖くなったし…
誰に言い寄られても…俺は…
好きになれなくなってた…
高本:そうだったんだ……
〇〇:こんなに引っ張っておいて
そこまでの話だったよな。(笑)
すまんすまん。(笑)
高本:すみません…嫌な思い出を…
〇〇:あはは……
……バンッ…
(〇〇と高本の卓が叩かれる)
髙橋:〇〇先輩っ……
〇〇:え?みくにん?
高本:やっぱりいたんだ。
髙橋:帰りますよ…
〇〇:え、あ…けど。
高本:ふふっ…行ってきていいですよ?
〇〇:お、俺が払うって…
高本:そうでしたっけ?
〇〇先輩の話でお酒不味くなったんで…
帰ってもらえますか?(笑)
〇〇:……そっか。
髙橋:行きますよ。
(〇〇の腕を掴み店を出る)
……ガラガラッ…
高本:あんなでっかいトラウマ…
俺には抱えきれねぇよ…あはは…
マジで情けねぇな俺…
好きな人こと支えられねぇなんて…
あはは……
……外に出た〇〇と髙橋…
〇〇:そう言えばなんで居たんだ?
髙橋:……心配だったからですよ
〇〇:27歳だぞ?(笑)
お酒の限度ぐらいわかるって(笑)
ヨシヨシ…(髙橋の頭を撫でる〇〇)
けど、ありがとうね?
髙橋:本当にズルい人です…//
〇〇:ズルしてないし。(笑)
髙橋:〇〇先輩のトラウマの話…
聞きました…
〇〇:……まぁ聞いてるよね〜(苦笑)
(顔を逸らす)
髙橋:僕じゃ…ダメですか?
〇〇:どういう意味。?(笑)
髙橋:僕のことを恋愛対象として
好きになってくれませんか?
って意味で言ってます。
〇〇:ん〜…同性カップルとかに
偏見や差別意識とか持ってないけどさ?
正直、俺自身が同性を好きになったこと
ないしさ?だからちょっと……
髙橋:好きになれないってことですか?
〇〇:ん〜。後輩としては
めちゃくちゃ好きだしさ?
可愛いと思ってるよ?けどさ?
恋愛として見るのは…っていうか
さっきの話聞いておいてさ
よく言えるよな…(笑)
髙橋:…言えますよ。
僕、ずっと〇〇先輩のこと…
好きだったので…
〇〇:その"ずっと"は…
一時的なものだよ…
髙橋:過去ばっか見てる〇〇先輩…
クソダサいですよ…
〇〇:え?
髙橋:〇〇先輩の前に"今"いるのは
(〇〇の顔を自分に向かせる)
髙橋:僕です!!髙橋未来虹です!!
〇〇:っ……
髙橋:僕はいつまでも言い続けます!
毎日〇〇先輩に言います!!
僕は…病める時も健やかなる時も
死ぬ間際でも死んだ後も……
2人揃ってずっと一緒です!!
〇〇:なにそれ…っ…
可愛すぎんだろ…グスッ……
(涙ぐむ)
髙橋:〇〇先輩よりイケメンで
愛嬌があって性格が良くても……
僕は〇〇先輩を選び続けます!!
〇〇:な、なんでそこまで……
髙橋:〇〇先輩のことを
おかしくなるほどに…好きで大好きで…
愛してるからです。
〇〇:っ……
髙橋:だから…〇〇先輩も
一人で過ごしてタヒぬ人生より
僕に愛されてタヒんでいく人生を
選んでください…
〇〇:酔った状態の俺の言葉を
信じれんのか?
髙橋:僕は…〇〇先輩の言葉なら
いつでも…何があっても信じます。
〇〇:本当におかしな後輩だ……
ギュッ…(髙橋を抱きしめる〇〇)
髙橋:これで〇〇先輩も…
おかしな先輩になりますねっ…
〇〇:お前がおかしくさせたくせにっ…
(涙を拭いながら言う)
髙橋:ふふっ…//
後悔させませんからっ…
〇〇:ちょっとでも後悔したら
別れっからな。?
髙橋:はいっ!!
〇〇:そこは"無理やりにでも
別れさせません"とか言って
欲しかったなぁ〜(笑)
髙橋:うわっ…面倒くさいなぁ〜(笑)
〇〇:うるせぇ…。(笑)
髙橋:……
〇〇:……
髙橋:好k((
チュ……(髙橋にキスする〇〇)
〇〇:ぷはぁ…//
俺も好きだよ…//
髙橋:っ……//ズルいなぁ…//
〇〇:ずっと一緒だから…//
髙橋:もちろん…//
〇〇:ふふっ…//大好きだぁ〜!!
(髙橋を抱きしめふわっと持ち上げる)
髙橋:ち、ちょっとぉ…//〇〇先輩…?//
〇〇:酔ってる先輩に告白したら
こうなるんですよ〜//
髙橋:ふふっ…//可愛い…//
……ニギッ…(恋人繋ぎして歩き出す)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
…終わり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?