橋本奈々未の弟。④
…今日は4月6日…みんな顔がかなり強ばっている…僕は皆の背中をさする…
〇〇:ヨシヨシ…大丈夫ですか?
小林:ありがとう…大丈夫だよ?ニコッ
〇〇:…頑張ってきてください!!応援してます…ニコッ(優しく微笑む)
小林:…//
〇〇:…(手を振り他の人の緊張をほぐしに向かう)
??:ねぇねぇ…私の事も撫でてくれない?
〇〇:良いですよ?ねるさん
ヨシヨシ…
長濱:ん〜…ありがとう…これでちょっとは頑張れるかも…ニコッ
〇〇:…一人であまり抱え込むなよ?
長濱:わかってるって
(その後も〇〇はメンバー全員の反応見ながら声をかけ緊張をほぐす)
「overture」
…この曲が流れた瞬間に会場が盛り上がった…僕はこれが流れたと同時にスタジオ裏からこっそり出てある場所に向かう…だがその前に…僕は立ち止まりステージに向かい観客の皆さんと一緒に…歌う…
観客&〇〇:オーオォ…オー…オーオォーオー…オーオォー…オー
…欅坂のovertureには「出陣」の様な団結し皆で何かを始めるかのような感覚があり…僕は乃木坂46さんのovertureより欅坂46の方が好きなのである…やべ…早くいかないと…
〇〇:…よいしょっと…
??:…
〇〇:初めまして…平手さん…
平手:…!!
〇〇:秋元先生から聞いてるかもですけど…僕新しく入った欅坂46のマネージャーの橋本〇〇です…
平手:…話は…聞いてます…すみません…私…やっぱり帰ります…
(そう言い立ち上がろうとする平手の手を掴み)
〇〇:…ダメです…不協和音を見るまでは帰らないでください…
平手:…
〇〇:それにメンバーの皆さんどこかで貴方が見てくれていると信じて踊っています…その思いを踏みにじらないであげましょ…それにメンバーの事を見るとついつい笑顔になる貴方がこの場から立ち去りたいなんて思うはずがない…とりあえず…楽しみましょ?ニコッ
(そう言って片手にペンライトを2つ持つ)
平手:…秋元先生に言いますからね…
〇〇:ふふ、ご自由に?ニコッ
(そう言って渋々平手も席に座りペンライトを持ってライブを見始める)
平手:フフッ…
〇〇:…//
…僕は平手さんが微笑んだ時あんなにも綺麗で純粋な笑顔するんだと…何故か感動した…欅坂の初期にはこの様な笑顔が沢山あった…だがそんな笑顔はプレッシャーなどに潰され無くなったと欅坂を調べながら勝手に思っていたが…彼女はまだ純粋なのかもしれない…メンバーを見ればついつい笑顔になる…綺麗だ…
「不協和音」
…僕はYesと言わない…首を縦に振らない…
〇〇:…
平手:…
(…2人とも…食い入るようにステージを見る…)
…あぁ調和だけじゃ…危険だ…あぁまさか…自由は行けない事か…?
…人はそれぞれバラバラだ…
何か 乱す ことで 気づく もっと
…新しい世界…
キャ"ァ"ァ"ァ"…ンア゙ア゙ア゙…(叫び声が聞こえる)
僕は嫌だあ゙あ゙あ゙あ゙
不協和音で既成概念を壊せ…
Discord,Discord
Yeah!,Discord
E N D
〇〇:…平手さん…これどうぞ…
(ハンカチを渡す)
平手:ありがと…けど〇〇さんも…
〇〇:気にしないで…グスッ
…僕は平然を装いながら片手で涙を拭く…
「ライブ終了」
(平手さんを車まで送る)
平手:…あの…ハンカチ…ありがと…
…それと…菅井さんに…凄く良かったって…伝えといて…
(ハンカチを受け取り)
〇〇:…必ず伝えます…
平手:…じゃ…
(そう言って平手さんはタクシーに乗り行ってしまう)
〇〇:皆の所に行かないと…
(そう言って人混みをかき分け会場に走って戻る)
…続く