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縋っている。

⇧こちらの作品を参照してから
本作品を読むことを推奨します。
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ある日のこと……
山崎:僕と付き合ってくれないか?

……驚いた。
自分が大学内で一番影が薄く。
陰キャで…友達なんていない。
なのに…なんであの山崎天さんが僕と?

…けど、その後にすぐにわかった。
同じ学部では山崎さんと
付き合ってない人は僕以外いなかった。

僕はただの残り物だった。

それでも…僕は付き合うのを承諾した。彼女が僕に飽きるまで…僕は僕で
彼女に楽しんでもらおう!

今の状況をポジティブに捉えた。

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付き合って一ヶ月程が経った。

何回かデートを重ねた。
正直、何故ここまで続いているのか
わからない…付き合ってから
毎日のように"お前じゃ釣り合わない"
"早く別れろよ"と言われてきた。

僕に言われているように
山崎さんにも言われているはず。

なんて思っていた頃だった…

山崎:〇〇には僕以外の連絡先を
今すぐここで消してもらいたk((

〇〇:はい。
(スマホの連絡先画面を見せる)

…僕の連絡先には山崎さん以外の
連絡先を消して欲しいという
お願いをされた。

僕の連絡先には、母親とバイトの店長
そして、山崎さんしかいなかった。
けど、山崎さん以外は消すということで
消そうとしたのだが。
友達の少なさに同情され消さずに済んだ

…ありえないと思うが
恋人として僕を信用したくて
消させたのだろう…不安にさせた僕が
悪いので週末にデートの誘いをした。

山崎さんは喜んでくれたので
僕も調子を乗り"天"と呼んでみた。

思いの外嬉しそうにしてくれたので
これからも"天"って呼んでみる!
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……数日後。
大学からの帰宅時のこと……。

〇〇:天?どうかしたの?
なんかボーッとしてるけど。

山崎:あ、いやぁ…
最近ちょっと疲れが溜まっててさ?

〇〇:そっかそっか。
じゃあお家帰ったら僕が肩揉みするよ!

山崎:ふふっ…//ありがと!

……どうしたんだろう…
朝からなにか悩んでいる天…
家に帰ったらゆっくり聞いてみよう!
なにか助けになれるかもしれないし…

女性:あの、〇〇さんですよね?
(〇〇に話しかける)

……彼女は先日、僕が道端で
拾った携帯の持ち主だった……

山崎:……

女性:あれ?〇〇さんの隣の方は?

〇〇:僕の恋人の山崎天さんs((

山崎:別に恋人でもなんでもないから…

…そう言って早歩きで立ち去る天……
僕は天そっちのけで女性と
話していたから怒ったのだ……
僕は馬鹿だ…自分を責め立てるのは後だ
とりあえず天を追いかけないと!!

女性:あれ…私彼女さんのこと
怒らせちゃいましたよね……?

〇〇:いえ、貴方のせいじゃないです!
僕のせいなので!!それでは!

ガシッ……(女性が〇〇の手を掴む)

女性:この際もう…私にしません?

〇〇:え?

女性:〇〇さんはあの人とは
生きてる世界が違うんですよ……
ここで私にして…生きてる世界が同じ
私達で付き合えば今みたいな衝突は
もう無くなるんですよ!

〇〇:……僕は貴方のこと
好きじゃないです…
僕は…天が天のことだけが好きなので!
(女性の掴む手を振り払い走り出す)

……天を追いかけると
天は僕の家に入って行った。

〇〇:はぁはぁ……

ガチャ……(勢いよくドアを開ける)

山崎:僕は捨てるんだね。

……違う捨てるなんて…言わないでよ……

山崎:僕は言葉が欲しいわけじゃ……

ギュッ…(山崎を抱きしめる〇〇)

……僕は涙目で言葉を必死に紡ぐ
天を見て気づいたら強く抱き締めていた

山崎:っ……//

〇〇:この事は一生かけて償うから…
もう少しだけ…僕と付き合ってくだs((

山崎:一生かけて償うって言っといてさ
もう少しだけって何?

〇〇:ご、ごめん……頭が混乱して…

山崎:僕と一生付き合いながら
今日のこと一生かけて償って。

……これからは天以外と
喋らないようにしよう…

天に安心してもらうために……
そのことを伝えると……

山崎:ダメだよそんなのぉ…グスッ
本当に〇〇誰とも喋れらなくなるじゃん

〇〇:でも…僕はそんぐらいのことを…

山崎:じ、じゃあ…僕と一緒にいる時は
僕以外の人と喋んないで欲しい……

〇〇:ふふっ…それじゃあ僕はずっと
天以外の人と喋れないね。(笑)

…僕が調子に乗ってしまうほどに
天は優しくて可愛くてかっこよくて……
心の距離が少し近づいたような気がする
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それからまた数週間が経ち……
最初に喧嘩した日から…日に日に
僕達の心の距離が近づいた気がする。

そんなことを思っていると…

山崎:なぁ…〇〇

〇〇:ん?どうかした?

山崎:これ。(〇〇にあるものを渡す)

〇〇:これって…Air T〇g?

プレゼントの正体を知った時
僕はとてつもなく嬉しくなった…
僕を信用したいと思ってる…
またお互いの心が近づいてる…
ここまで来たら本当の恋人に……
な、なんてね…僕はただの残り物だ。
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……それから数日後。
…授業はなくバイトのシフトも無い。
確か天もその予定なはず。

そう思った僕は…
ケーキと花束を持って天の家に
サプライズで向かおうと思った。

僕にしては無計画過ぎるが…
こういうのも時々は良いだろう!

〇〇:とりあえずケーキかな。

お店で小さめのホールケーキを購入。

それからすぐ花屋に向かう…

〇〇:こ、こういう時花束って
どう選べば…いやここは店員さんに……

…思い切って店員さんに声をかける。

〇〇:あのすみません……

店員:はい、どうかされましたか?

〇〇:その……恋人に花束を…

店員:誕生日か何かですか?

〇〇:あ、いえ…その…
衝動的に渡したくて…

店員:良い彼氏さんですね!

〇〇:そうだといいんですけど…
それでその…どんな花が良いかなって

店員:彼女さんはどんな方ですか?

〇〇:彼女は…いつもかっこよくて…

……それから僕はめちゃくちゃ
惚気けまくってたのだろう。
けど、別に僕はいい…しかたがない。
好きなんだから!

〇〇:ふふーん〜♪
天、喜んでくれるかな〜♪

ピンポーン…

ガチャ…

〇〇:サプラ〜i((…ゴホッ

……ギュッ…
(扉を開けた瞬間〇〇に抱きつく天)

山崎:〇〇…!!

〇〇:あれ?どうしたの?

山崎:ぼ、僕は…〇〇が好き!!
大好きだよ!!

〇〇:ふふっ…僕もだよ!

…突然の事で驚いたが家に入った
瞬間に天は僕に抱きついてきた。

まるで僕が来るのがわかっていた
そんな考えがよぎるほどだった……が。
細かいことなんて気にせずに
二人で幸せな時間を過ごすことにした!

……そしてこの日から二日後。

山崎:もう…いいよな?

〇〇:ん?今なんてi((

チュ……(〇〇にキスする山崎)

〇〇:な、何してっ…//

山崎:なんだよ…これが〇〇の
フォーストキスだったりするのか?

〇〇:そ、そうじゃないけどさ…

山崎:は?僕が初めてじゃないの?

〇〇:あっ…そ、そのぉ…

山崎:正直に言え。

〇〇:あ、あっ…き、キスはッ!
初めてじゃないけどぉ…!
それ以外は全部天が初めて…ですっ…

山崎:んで?誰といつどこでキスしたの?

〇〇:こ、高校生の頃に…
と、友達と…放課後図書館で…です…

山崎:〇〇のくせに…
地味で根暗で…影薄いくせにっ!!
〇〇の初めては全部僕のだッ!!

〇〇:へ、へぇ?

山崎:さっきのキスも!
これからするえっちも!!
全部全部〇〇の初めては僕だ!

〇〇:ち、ちょ…どういうこ……

山崎:〇〇には僕以外とは出来ない
体にしてやるッ!!

ガバッ…(〇〇の押し倒す)

〇〇:ま、待って!ご、ゴム…って
僕、ゴム買った記憶ないけど……

山崎:正直…〇〇の子供なら
産みたいけどさ…初めてだからこれ。
(〇〇にゴムを見せる)

〇〇:えっ……//

山崎:僕が付けてあげるからね?

〇〇:んぇ?…ち、ちょっと……//
んぁっ…//ま、待ってっ…//

…そのまま天にリードされながら
初めてを受け取ってもらった……

〇〇:はぁはぁ…

山崎:んぅ…〇〇ぅ……zZ
(〇〇に抱きつきながら眠る)

〇〇:あはは…疲れて寝ちゃった。(笑)
僕も寝よっかな……

山崎:ん〜…もう一回ヤるぅ…zZ

〇〇:も、もう無理かなぁ…(苦笑)

……翌日…
天のカットモデルの仕事の関係で
〇〇と一緒に帰れなくなった…
そんな〇〇一人の帰り道にて。

〇〇:ん〜…今日はシチューにでもしy((

女性:あ、あのっ!

〇〇:はい?ってこの前の!

女性:その…この紙を貴方に渡してって
(〇〇に手紙を渡す)

〇〇:ほ、ほぅ…

女性:私はこの紙になにも
関与してませんからねっ!!!
(走って〇〇の目の前から去る)

〇〇:なんなんだろ…
ペラッ…(折られた紙を開いて見る)

『山崎天にお前は相応しくない』
『今すぐに別れろ。』
『もし別れないようなら』
『お前ではなくお前の大事な彼女』
『山崎天に手を加える』
『嫌なら別れろ。賢明な判断を』

〇〇:だ、誰がこれを……天っ。
(顔を上げキャンパス内を見回す)

ポチッ……プルルルルッ…
(電話をかける)

山崎』ん?どうしたの?

〇〇』天!大丈夫?!

山崎』どうしたの?そんなに焦って。笑
大丈夫だよ、浮気なんてしてないよ?

〇〇』大丈夫なんだね?

山崎』言ってるじゃん。(笑)
大丈夫だって、どうしたの?

〇〇』そ、そっか…それなら良かった…

山崎』変なの。(笑)

〇〇』天……

山崎』ん?

〇〇』愛してる。

山崎』ち、ちょっ……//
今、美容室いるんだって……//

〇〇』いいから聞いてっ!
僕は天が大好きだよ!愛してるから!

山崎』わ、わかったからぁ…//
切るよっ!

ブチッ…(電話を一方的に切られる)

〇〇:…ま、まぁ。
冗談だよね…(笑)

……翌日…
…大学の食堂にて…

山崎:な、なぁ…

〇〇:ん?どうしたんですか?

山崎:今日家出たらさ?
僕のスケボーが部屋の前で折られててさ

〇〇:え……

山崎:僕も悪いよ?
外に立てかけてたからけどさ?
人のスケボー折る方がさ?
やばいと思えない?

〇〇:天は大丈夫だったの?

山崎:う、うん大丈夫だよ?
どうしたの?昨日も急に電話
かかってきてさ?

〇〇:あ、いや…

山崎:ふーん。ならいいけどさ?

……また…翌日。
僕が講義の時にいつも座る場所へ
向かった時のこと…

〇〇:わっ……
心)別の人が座ってるのか…)

…他の席に向かおうとすると…

男性:あ、〇〇さんですか?
(〇〇に話しかける)

〇〇:は、はい!

男性:なんかこの手紙を
〇〇さんに渡して欲しいって
(手紙を〇〇に渡す)

〇〇:え?だ、誰から?

男性:知らない人からです
その人も誰かに頼まれたみたいで…

〇〇:そ、そうなんですね…
心)何人辿っても時間の無駄に)
なる気がするなぁ…)

男性:じゃあ…僕はこれで!

〇〇:っ……

……〇〇の家にて…

ペラッ…(手紙を開く)

『早く別れろッ早く別れろッ別れろッ』
『別れろッ別れろッ別れろッ別れろッ』

…一枚目の紙には"別れろ"の文字で
埋め尽くされていた……

『明後日、別れていなかったら』
『お前も山崎も痛い目に会わしてやる』
『山崎のスケボーみたいにぶっ壊して』
『俺のものにするんだ。』
『山崎に危害加えられたくなければ』
『別れろ。』

〇〇:お、おぇ……っ…
(トイレに向かう)

…僕はトイレで嘔吐した…
恐怖、不安、不快、怒り、
色々な黒い感情が渦巻き……
それを物理的に体から出した……

〇〇:はぁはぁ…
気持ち悪い…気持ち悪い…気持ち悪い…

…数分後…落ち着いた頃…

〇〇:……っ。

〇〇』明日、話したいことがある。
予定空けれる?

山崎』もちろん、〇〇くんの願いなら
無理矢理にでも時間を作るよ

〇〇』そっか、ありがとう
話は早い方がいいから朝天の家に
行ってもいい?

山崎』わかった!
待ってるね!

〇〇』ありがとう
じゃあ、おやすみ。 

…初めて天と体を重ねてから五日後……

ピンポーン…(インターホンが鳴る)

ガチャ…(扉を開ける)

山崎:おはよ。んで、大事な話って?

〇〇:そ、その…中で話してもいい?

山崎:あぁ…それもそうだな。

…部屋に入る…

山崎:んで?大事な話って?
(リビングの椅子に座る)

〇〇:うん…その…
山崎天さん…

山崎:っ……

〇〇:山崎天さん…

山崎:はい

〇〇:僕と……

……別れたくない。

〇〇:…別れてください。

山崎:はいっ!!…………え。?

〇〇:……

山崎:ま、待って?別れるって?
ど、どういうことだよ…(苦笑)
じ、冗談にしては面白くないって……

〇〇:冗談じゃないです……

山崎:ふ、ふざけんなよ!!
ガバッ…(〇〇を押し倒す)

〇〇:僕を何度襲ったって……
僕の決心は変わりませんから……

山崎:っ……
なんで……?なんでなんだよ……
ぼ、僕の何が悪かった?教えてくれ……

〇〇:天は…何も悪くないよ…僕…僕と…
天は…住んでる世界が違うんだよ

山崎:な、なんだよ……それ。

〇〇:ご、ごめん……
何も聞かずに…別れて……
(そう言って玄関へ向かう)

山崎:ふ、ふざけんなよぉ…グスッ
なんだよぉ…理由を聞くなって…
そんなんじゃ…納得出来ねぇよ……グスッ
(玄関までついて行く)

〇〇:僕はッ!
もう…もうっ……天のことなんか……
好きじゃないっ!愛して……なんか…グスッ

山崎:うぅ……っ……うわぁぁん😭😭
(号泣する)

〇〇:ごめん……
(部屋を飛び出す)

……外は今にも雨が降りそう…

〇〇:……傘…忘れちゃった。

……

山崎:はぁはぁ…待って!!
(部屋を飛び出し〇〇を追う)

〇〇:……
(ふらつきながら歩く)

山崎:〇〇っ!!
(〇〇に追いつく)

〇〇:っ……

山崎:な、なぁ!この後雨降るってさ!
僕の家で雨宿りでも…

〇〇:……(無視する)

山崎:わ、わかった!
僕が〇〇の家に行くから!

〇〇:……(無視する)

山崎:〇〇ッ!!

〇〇:……ピタッ
(立ち止まる)

山崎:僕…セ〇レでもいい…
都合のいい女でいいから……
〇〇のそばにいたいよ……
〇〇がいないと生きていけないんだ…
〇〇のことが……好きなんだよ…
だから…だからっ…

ポタポタポタ…(雨が降り始める)

〇〇:天は…かっこよくて
誰よりも周りに気が使えて…

山崎:っ……

〇〇:けど、家ではちょっとだらしなくて
チャラいはずなのに一途に僕のこと
思ってくれて…

山崎:うぅ……

〇〇:好きって…愛してるって
伝えてくれて…

山崎:〇〇……

〇〇:そんな天なら!
天なら…僕よりいい人がきっと
見つけられるよ…見つけて。

山崎:嫌だッ!!僕は〇〇じゃないと!
(〇〇に近寄る)

ザー…(徐々に雨は強くなる)

〇〇:来ないでっ!
(山崎を止め)
(信号を挟むようにして距離を取る)

山崎:なんで!

〇〇:僕は…天が好きだ…大好きだ……
愛してる…だから…近づかないで

山崎:ど、どういうこと……

〇〇:ははっ…僕は天が生きてれば
幸せで生きててくれれば……
僕は満足だよ…だから…僕とはもう
一緒にいないで…僕は弱いから……
天のこと守りきれないよ……

山崎:ね、ねぇ…なんの話ししてるの!

〇〇:好き……。バイバイっ!
(笑顔で手を振る)

山崎:待って!!

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…ザー……ブーン…
(雨と行き交う車と人に紛れ)
(〇〇はその場から消える)

山崎:っ……
ふざけるな…誰だ……
〇〇に入れ知恵した奴はッ!!

ザー……

山崎:〇〇は僕が守る……
勘違いして一人で突っ走った〇〇にも
わからせてやる…
〇〇は人を守る側じゃなくて……
〇〇は僕に守られる側だって。

……僕は…男装をやめた。
理由は特にないが…強いていえば…
覚悟だろう。

……私は色んな人に…
最近の〇〇の様子を聞くと…

ある二人の男女に辿り着いた…

…そのことがわかったのは…
別れてから二週間ほど経った頃だった…

私はその二人を大学近くの…
人っけのない喫茶店に呼び出した。

男性:んで?急にどうした?山崎。

…この男は過去に一度一緒に帰った男

女性:〇〇くんの話ってなんですか?

…この女は過去に私の前で
〇〇と話していた…確か携帯を〇〇が
拾ったとかなんとか……

山崎:二人だよね?私の〇〇に
変なこと吹き込んだの。

男性:な、なっ…なんのことやら…(笑)
(わかりやすい動揺)

女性:はぁ……(男性の反応に呆れる)

山崎:で?そっちは?
(女性の方に聞く)

女性:そうよ…。私達が〇〇くんに
手紙を送った…

男性:お、おい!

女性:もう最初っからバレてるから。
私達が手紙を送った、それがなに?
その手紙で別れたってことは
〇〇からの愛はそんぐらいってこと。
紙切れの文章だけで別れるほどに
脆かったってこと!

山崎:わかってないなぁ〜(笑)

女性:なっ……

山崎:〇〇は…私に……いや、僕に
縋ってるんだ…わかる?

男性:縋ってる?なにそれ

山崎:つまり…私も〇〇も別れた
つもりはないよ?

女性:な、何言ってんの……

山崎:まぁいいや…二人には
それ相応の罰を受けてもらうから。

男性:ま、待ってくれ
俺たち捕まんのか?

女性:つ、捕まるようなことは……
し、してないはず…

山崎:いやぁ〜二人とも少し
頭が悪いかもなぁ〜
あの手紙とスケボーの事件。

女性:スケボー?なんのこと?

山崎:あれ?ってことは
スケボーは君が単独でやったのかな?
(男性の方見る)

男性:うぅ…俺が…やった……

女性:も、もぅ!!余計なことを…

山崎:精神的苦痛を訴えたら
二人に慰謝料請求出来るから。

女性:ご、ごめんなさいぃ!
も、もう…何もしないからぁ!

男性:終わった……

女性:あんたも謝って!

男性:ごめん…なさい……

山崎:……これっきりにして。
これ以上私と〇〇に何かしたら……
二人の人生バイバイね。♡

……二人を帰らせたあとの喫茶店。

山崎:〇〇…出てきなよ。

〇〇:っ……

…実は喫茶店の一番端の席に座って
三人の話を聞いていた…

山崎:〇〇の行きつけの喫茶店が
ここだって知ってるよ?
まぁ、GPSつけてたし…(笑)
(席を立ち〇〇の元へ)

〇〇:……(何も言わずに席を立ち)

ギュッ……(山崎に近づき抱きつく)
(顔をを山崎の肩に埋める)

山崎:ふふっ……//

〇〇:僕……弱くてごめん…
天を僕が守れなくて……ごめn((

チュ……//(〇〇にキスする天)

〇〇:ふぇ...///

山崎:〇〇は守られる側だよ?

〇〇:ぼ、僕…男だし…

山崎:はぁ…わかんないかなぁ〜
私の恋人なんだからっ!
私のそばにいてくれるだけで
それだけでいいんだよ?

〇〇:こ、恋人…ごめん…なさい……
僕が相談もせずに別れを切り出して…

山崎:あの時は人生が終わったと
思っちゃうぐらい悲しかったけど…
〇〇が最後に好きって…愛してるって
そう言ってくれたから…
〇〇の異変に気づけたんだよ?

〇〇:あはは…。別れ話してるのに
好きとか言ったら怪しいよね…(苦笑)

山崎:まぁ…しょうがないよ
〇〇は私に縋っちゃうぐらい
私の事好きだもんね?

〇〇:あうっ……//
そ、それは…お互い様です……//

山崎:ふふっ…//〇〇…好きだよ。//

……僕達はお互いに相手に縋っている…
狂気を感じるほどなのに…
その狂気が僕達には心地がいいのだ…

……山崎宅。

山崎:男装してない私の方が
〇〇さ、興奮してたよね?

〇〇:そ、それはぁ…知りませんっ!
ボフッ…(布団の中に潜る)

山崎:ちょっ!隠れんなっ!

ガバッ…(山崎も布団の中に潜る)

〇〇:わっ!ちょっと!

山崎:抵抗すんなって!

〇〇:そっちが襲おうとするからぁ!

山崎:いい加減っ…言うこと聞けっ!!

ボフッ……
(〇〇の上に山崎が跨る)

〇〇:はぁはぁ……

山崎:はぁはぁ……

〇〇:……

山崎:……

チュ……レロレロッ…ンチュ…//
(お互い貪るようにキスする)

〇〇:ぷはぁ…はぁはぁ…//

山崎:はぁはぁ…//
やっぱり…〇〇は私の…//

〇〇:天はこれまでもこれからも…
ず、ずっと…僕のもの…ですよね?

山崎:聞かなくてもわかれ。
これまでもこれからも…ずっとずっと
私は〇〇のものだし。
〇〇は私のものだからっ!

お互いの存在に縋り…
お互いを補い、支え…満たし合う。

重くて、強く縛りつける…束縛に
激しく興奮し愛を感じる。

僕らはそんな狂気に縋っている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
終わり。



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