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どっちも。

時は夏休みサークルのみんなで
海でBBQをすることに。

『乾杯〜!!』

〇〇:ゴクゴクッ…うまっ。
(冷えたビールを体に流し込む)

僕は大学二年生の遠藤〇〇
ダンスサークルに所属する一人。
所属している癖に僕はダンスが下手だ
なので、サポートやマネージャー業を
主に行っている。

〇〇:ジーッ…
心)何作ってるだろ…)

…僕の目線の先には…石森璃花さん
一年先輩の女性で料理が得意。

〇〇:〜♪
(石森に近づき)

石森:つまみ食いでもしに来たの?(笑)

〇〇:そんなところです(笑)

石森:本当に弟みたい。(笑)

〇〇:こんなに料理上手のお姉ちゃん
いたら外食行きません。(笑)

石森:褒め上手だなぁ〜//

的野:ジーッ

〇〇:な、なんか変かな…?//

的野:変じゃないけど…
鼻の下伸ばしていい気になってるなって

…俺は的野美青。大学二年生。
ダンスサークルに所属している。
男装女子だ。
はっきり言わせてもらうが俺は…
〇〇の事が好きだ…なのにあいつは
全然俺を見てくれない。
璃花先輩と話したり…なんなら
俺を避けてるのか?まである。

〇〇:じ、じゃあ…僕ビール無くなったし
新しいの取りに行くよ。
(そう言ってその場を離れようとする)

的野:ゴクゴクッ…ぷはぁ。
俺も無くなったから…俺も行く。
心)絶対に俺を避けてる。)

〇〇:そ、そっか。

……パカッ…(クーラーボックスを開ける)

〇〇:どれにしよっかな。
これにしよっ。(手を伸ばす)

……ニギッ…
(氷水の中で〇〇の手を掴む的野)

〇〇:ふぇ?!

的野:静かにしろよ。

〇〇:は、はい……

…さっき言い忘れてしまっていたが……
僕は、的野美青さんのことが好きだ…
けど、的野さんの方はよく僕の事を
睨みつけてくるし…噂によれば
的野さんと石森先輩は付き合ってるとか
多様性の時代に女性同士のカップルは
珍しくない…そうかと受け入れながらも
内心諦められずいた…完全な片思いだ。

〇〇:ぼ、僕…譲ります。
(掴んでいた缶ビールを離す)

的野:そ。
(と言いつつも〇〇の手を離さない)

〇〇:ち、ちょっと…なんですか?

的野:調子乗りすぎ。

〇〇:す、すみません!
け、けど…僕は本当に石森先輩の事
そう言う目で見てませんからっ!

的野:は?どういう意味?

〇〇:て、手が冷たいので…も、もう

的野:手繋いだまま出したら
〇〇が石森先輩に勘違いされちゃうよ?

〇〇:え?ど、どういう意味ですか?

的野:だ、だから……

『二人とも〜!!』
『クーラーボックスから缶ビール』
『三つ出して持ってきて〜!』

〇〇:わ、わかりました!!

的野:……

〇〇:持っていきますか…

的野:うん。

………数分後…
みんなで石森先輩の料理を食べる…

〇〇:んっ!!美味しいです!!

石森:やったぁ!!

的野:本当だ!凄く美味しい!

石森:えへへ〜//
的野くんに言われると何倍も嬉しい〜//

的野:あ、あはは……
心)〇〇の前でそれは…)

〇〇:ジーッ…
心)僕がもっと早く的野さんに)
好きって伝えてたら……あそこの位置は)
僕になってたのかな…)

的野:っ……
心)そんな悲しい顔するなよ…)
ごめん…〇〇…)

石森:ギュッ…
(的野の腕に抱きつこうとする)

的野:ご、ごめん…
(振りほどく)

石森:あ、う、うん…大丈夫。

…各々飲んだり食べたりしているが
三人の空気が気まずくなる…

〇〇:ぼ、僕…トイレ行ってきますね
(その場を逃げるように去る)

石森:う、うん……

的野:あっ……

石森:どうかしたの?

的野:ちょっと…行ってくる。

石森:わかった…

……数分後…トイレから出てくる〇〇…

的野:大丈夫?
心)目が腫れてる…泣いてたんだ…)

〇〇:あっ…はい…大丈夫です。
心)バレてないよね…)
(歩き出す二人)

的野:目…腫れてるけど…

〇〇:こ、これは…

的野:ごめん…

〇〇:…え?
(立ち止まる)

的野:俺は本当に石森先輩の事
なんとも思ってないから…だ、だから…
俺の事気にせずに石森先輩と…グスッ
石森先輩と幸せになって…うっ…
(涙声で言う)

〇〇:えっ…ち、ちょっと待って…
ぼ、僕が…石森先輩の事を好きって
的野さんは思ってるの?

的野:コクッ…(頭を縦に振る)

〇〇:どんな間違いですかっ…グスッ

的野:え?

〇〇:僕は…石森先輩じゃなくて
的野美青さんの事が好きなんです!!

的野:グスッ…え、えぇ?

〇〇:的野さんは石森先輩と
付き合ってるって…

的野:石森先輩はその気だろうけど…
申し訳ないけど…

〇〇:ぼ、僕…的野さんの事が

的野:待って俺に言わせて…

〇〇:う、うん…

的野:ギュッ…(〇〇を抱きしめる)

的野:好きだよ、〇〇

〇〇:っ…//

的野:ずっと前から好きだった

〇〇:ほ、本当に?

的野:うん、本当だよ

〇〇:へへっ…//

的野:俺と付き合って?

〇〇:っ……//うんっ!!…//

的野:これからは二人で
いっぱいデートしようね?

〇〇:うんっ!!

ギュッ…(再び抱きしめ合う)

的野:ふふっ…//

〇〇:すっごい幸せですっ…//

的野:もう敬語使っちゃダメだからね?

〇〇:わ、わかった!…//

……勘違いしていても…
どっちも一途な二人でした…
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
終▒▒。▒▒▒▒▒▒▒
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…数日後……

的野:何俺以外の奴と話してんの?

〇〇:え、えぇ?

的野:俺の彼氏なんだろ?
俺以外と関わんなよ。あとさ
サークル〇〇の分もやめてきたから

〇〇:ち、ちよっと!
勝手なことしn((

ガシッ…(〇〇の腕を掴む)

的野:勝手なこと?それはそっちだろ?
本当だったら…すぐにでも〇〇には
大学辞めて俺の旦那になってほしいけど
俺、まだ〇〇を養えるほど稼げないし

〇〇:…お、重いよ…美青

的野:は?〇〇のためだろ?
〇〇が俺を好きにさせたんだろ?
絶対に離さないから…

〇〇:はぁはぁ…っ。
(美青からの重圧で呼吸が荒くなる)

的野:なに?興奮してんの?

〇〇:ち、違っ…

的野:〇〇はMだもんね?
いいよ?激しく抱いてあげるよ…//

〇〇:僕はMなんかじゃないっ…
そんなこと知らないっ…

的野:知ってる知らないじゃないから
〇〇の言葉も行動も全部俺が記録に
残してるから…はぁはぁ

〇〇:そ、そんな…

的野:〇〇のエッチな写真もいっぱい
持ってるからっ

〇〇:も、もしかして…それを
ネットとかに拡散するつもりじゃ…

的野:な、何言ってんの?
〇〇…大丈夫?正気?

〇〇:は、はぁ?

的野:なんで赤の他人に
〇〇のえっちな写真見せないと
いけないの?メリットなくない?

〇〇:そ、その…僕を拘束するような

的野:そんなのに使うわけないじゃん
この写真と動画は俺だけのものだ…

〇〇:そんなの取っておいて
何に使うんだよっ…

的野:写真を印刷して〇〇が居ない時に
使うんだよ?

〇〇:つ、使うって…どういうこと?

的野:なに?俺に言わせたいの?

〇〇:えっ……

的野:〇〇もいい趣味してんな…//

〇〇:ち、ちょ…何を勘違いして……

的野:まぁ…今は〇〇が目の前にいるし
〇〇が俺の相手してよっ…//

〇〇:ま、待って…

的野:待たないっての
俺と付き合っておいて他の人間と
会話してる奴に拒否権ないからっ

〇〇:ち、ちょっと話しただk((

ガシッ…(〇〇の口を手で塞ぐ)

的野:黙って抱かれな?
ちゃんと〇〇との子ども産むからさ?
明日の朝まで頑張ろうな?…//

〇〇:うんっ……//

━━━━━━━━━━━━━━終わり。

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