君の一番は僕だよ。
……女性芸能人には
女子のマネージャーが着く。
それと同じように…
男性芸能人には男性マネージャーが
着くことが多い。
それは偏に…
"裏でマネージャーと付き合ってる"
などの予測、推測、批判からの
リスクヘッジの為である。
…そんな俺、藤吉〇〇も
担当する俳優さんは全員男性。
俺だって綺麗な女優さんの
担当マネージャーになりたいものだ。
そんなことを思いながら。
新しく担当することになる
俳優&モデルの元へ…
ガチャッ…
〇〇:失礼します。来週から
担当マネージャーさせていただく…
藤吉〇〇です、よろしくお願いします。
山崎:僕は山崎天って言います!
よろしくお願いしますっ!
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……顔合わせを終わらせ来週になる。
〇〇:じゃあ今日からお願いします!
山崎:あ!聞きたいんですけど
〇〇さんって彼女さんいますか?
〇〇:あはは…(苦笑)
山崎:どうなんですか?
〇〇:まぁ…いないですね。(苦笑)
山崎:そうなんですね!
僕もいないので似た者同士ですね!
〇〇:そ、そうですね…(苦笑)
…正直、失礼な人だと思うが。
そこら辺はこの業界なれている…
それからというもの…
山崎:〇〇さんの誕生日は?
〇〇:一月です。
やら……
山崎:好きな食べ物は?
〇〇:チョコレートですかね?。
など……
山崎:好きなタイプは?
〇〇:かっこいい人ですかね?
…色んな質問をしてくる。
…そんな山崎はしっかり仕事をこなす。
山崎:"この夏!"
"誰よりも可愛くなりたい貴方へ!"
…山崎さんは可愛い系、弟系男性等々の
新人と言える俳優でありモデルだ。
…若いのに仕事がここまで出来るのも
かなり凄いと素直に思うのだ…。
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そんなある日のこと…
山崎にBLドラマのオファーが…
山崎:び、びぃーえるぅ?
〇〇:BL…ボーイズラブ。
男同士の恋愛のことを言うよ。
それのドラマのオファーです。
山崎:〇〇さんはどう思うの?
〇〇:何に対して?
山崎:僕がこのオファー受けるの
〇〇:いいと思いますよ?
女性ファンがまた増えていいと思います
それと同時に、山崎さんにBLの
イメージが着くと…男性との絡みが
多い仕事が入ってくるかと。
山崎:違うって!〇〇は僕がこのオファー
受けたら…嫌だ?嬉しい?どっち?!!
〇〇:どちらでもないですよ?
山崎:なにそれ。変なの。
じゃあ受けてみよっかな!
〇〇:わかりました…
その方向で話を進めます。
山崎:嫉妬しても知らないからねっ!
(そう言って〇〇の鼻先を突く)
〇〇:ほ、ほぅ?
わかりました。
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数日後、ドラマの台本が届き。
楽屋で台本を頭に入れ始める……
山崎:"僕はお兄ちゃんがいないと"
"ダメなんだよ…"ん〜、なんかあんまり。
〇〇:……カチカチッ
(パソコンで仕事をする)
山崎:〇〇さん!
(〇〇に駆け寄る)
〇〇:はい、どうしましたか?
山崎:"僕は〇〇がいないと"
"生きていけないんだ…"
"〇〇が好き…好きだよ……"
〇〇:すっ……"前から君の気持ちには"
"気づいていたよ…僕も好きだ…"
"愛してる…誰に何言われようと……"
"好きだよ……天…"
山崎:ちょっ……//
なんで上手なんですか!?
〇〇:内緒です。(笑)
山崎:なんか負けた気がする…。
〇〇:してやったりっ!
山崎:むぅ……ギュッ(〇〇を抱きしめる)
"僕は〇〇が好きだ…大大大好きっ!"
〇〇:ふっ……ギュッ(抱き返し)
"俺も好きだ…天が好きだ…"
天を俺のものにして…
ぐちゃぐちゃに愛してやる…
山崎:あぅ……//最後のはアドリブ…?//
〇〇:そうですよ?ちゃんと
対応してくださいよ?(笑)
山崎:むぅ……
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…約一ヶ月後…ドラマの撮影が始まる。
『休憩入りまーす!』
山崎:〇〇さんっ!
(〇〇に駆け寄ってくる)
〇〇:お疲れ様です。
(飲み物を山崎に渡す)
山崎:どう?僕結構イケてるっしょ?
〇〇:そうですね、イケてると思います!
山崎:どう?かっこいい?
〇〇:かっこいいですよ
山崎:本当に思ってる?
〇〇:思ってますよ?
山崎:この後、キスシーンだけど…
〇〇さん嫉妬しないでくれよ?
〇〇:"嫉妬"…ですか?
山崎:大丈夫、僕が好きなのは
いつどんな時でも〇〇さんですから。
〇〇:ほ、ほぅ…?
『撮影再開しま〜すっ!』
……数時間後。
『今日の撮影を終わります!』
……この日の撮影が終了する。
山崎:〇〇さん!
(〇〇に勢いよく抱きつく)
〇〇:おぉ…(優しく支える)
急には危ないですよ?
山崎:疲れたぁ"ぁ"……
〇〇:話聞いてないんかい…((ボソッ
疲れたならマッサージにd((
山崎:〇〇さんマッサージしてくれるの?
〇〇:あ、いや……お店に。
山崎:〇〇さんのマッサージ楽しみ!
〇〇:はぁ……。わかりましたよ。
山崎:じゃあ、早く僕の家に行こ!
〇〇:え?山崎さんの家でですか?
山崎:それ以外どこでマッサージするの?
〇〇:が、楽屋とか?
山崎:今日はこれで仕事終わりだし
家でマッサージしてよ!
〇〇:えぇ…(苦笑)
山崎:なに?変な想像でもしてるの?
〇〇:ん〜…山崎さんのベッドの下から
えっちな本でも出てくるかな。
そんなことを思いつきました。
山崎:え…なんでわかるの?
〇〇:えっ…本当にあるんですか?
山崎:……嘘だよぉ〜!!😜
〇〇:…マッサージ無しで。
山崎:ご、ごめんって!
謝るからぁ!!
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……山崎宅にて。
山崎:ふぅ…疲れたぁ〜。
ボフッ…(ソファに飛び込む)
〇〇:お疲れ様です。
(優しい口調で山崎をあやす)
山崎:マッサージ!マッサージ!
〇〇:わかりましたよ。(笑)
……山崎をソファに座らせ…
山崎の足からマッサージしていく…
山崎:ねぇ。
〇〇:はい?
山崎:僕の足綺麗でしょ?
〇〇:そうですね
山崎:脱毛もしてさ?美意識高めでしょ?
〇〇:モデルとしていい心がけですね
山崎:でしょ?これなら〇〇さんも
僕のこと好きになるでしょ?
〇〇:グリグリッ…(山崎の足裏を刺激する)
山崎:痛ッ…!ちょっと…〇〇さn((
……チュ。
…足裏の痛みに耐え兼ねた山崎が
〇〇を止めようと前屈みになった
瞬間〇〇が山崎にキスする……
山崎:んっ…//
……ぷはぁ。!
〇〇:ぷは…はぁはぁ。//
山崎:〇〇さん…な、何して。
〇〇:この何ヶ月も毎日のように
一緒にいて、毎日のように"好き"とか
言われたら意識しないわけない。
山崎:け、けど…〇〇さんはノンケじゃ?
〇〇:の、ノンケ?それについては
よくわかりませんが…こちらとしては
徐々に好きになりつつあるんです。
そろそろやめていただかないと…
仕事にも支障が出るかと。
山崎:ふふっ…〇〇さん素直なのか
素直じゃないのかどっちかにして?(笑)
〇〇:仕事は終わったので本音を言います
俺だって好きだよ。けどな…
仕事からしたらモデルとマネージャーが
付き合ってるだとか好き同士とか
リスクでしかないんだよ。
山崎:へ〜僕のこと好きなんだ〜ニヤニヤ
〇〇:はぁ…話聞いてないなぁ。
山崎:このまま〇〇さんを押し倒して
襲っちゃっても良いんですか?
〇〇:良くないですけど…その。
キスだけなら……何度でも良いですよ?
山崎:"キス"だけ?なんで?
〇〇:こちらとしての勝手ですが……
キス以上のことをしてしまうと…
こちらが止まれなくなってしまう……
そう結論付けたので…
山崎:ふふっ…//じゃあ!僕は〇〇さんの
結論を飲むことにします!なので
いっぱいキスしましょっか!
〇〇:異議なしです…
……その夜はマッサージとキスを…
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…三日後…BLドラマの撮影日(三日目)
…この日は最初っから濡れ場の撮影だ。
恐らく今日は濡れ場の撮影で丸一日を
使うだろう…それは何故か。
今作の監督は濡れ場をとても大事に
そして丁寧に台詞一つ一つにこだわり
撮影する方だ。"性行為は愛の絡み合い"
なにそれ…と思うが。そのお陰で
この監督のドラマは全部人気なのだ。
相手:"はぁはぁ…悠斗"
"俺…我慢出来ないよ…"
山崎:"いいよ?お兄ちゃん…来てっ…//"
…山崎の役名 遠藤 悠斗。
山崎:"はぁはぁ…ずっと襲ってくれるの"
"僕…待ってたんだよ…?"
相手:"ごめん…いっぱい我慢させて…"
"いっぱい待たせちゃったな…"
山崎:"本当だよ…けど…許す…"
"大好きだよっ……"
心)〇〇さんどんな顔してるんだろ)
……モニター前で相手のマネージャーさん
そして山崎のマネージャーの〇〇が
映像を確認している…
〇〇:っ……//
(顔を赤らめる)
……そして…数分後。
『一旦カット!』
『メイク直しの後に絡みのシーンを』
『撮影します!』
山崎:ふぅ……
心)〇〇さんどこだろ…あっ、居た。)
〇〇:……っ。
……〇〇は撮影の反対を見ている……
山崎:っ……
心)…嫉妬してるじゃん。可愛い)
『撮影を再開します!!』
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撮影中…。
〇〇:はぁ……
マネ:わかりますよ?
最初は戸惑いますよねぇ〜
…そう言って〇〇に近づき話すのは
相手の俳優のマネージャーさん。
マネ:今はBLドラマの需要もありますし
若手モデルや俳優さんはこうやって
BLドラマに駆り出されるんですよね〜
まぁ、私は腐女子なのでいいんですけど
慣れですよ!慣れっ!〇〇さん!
〇〇:あはは…心配かけてすみません…
アドバイスありがとうございます。
…………
……
山崎:"はぁはぁ……"
心)え……なんで〇〇さん。)
僕を見てよ…その女の人誰?)
嫌だよ…こっち見てよ……)
嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だよ……)
相手:"はぁはぁ…いれるよ?"
山崎:嫌だ……
相手:え?
……
…
〇〇:あっ…楽屋に忘れ物を…
マネ:いいと思いますよ?
私から山崎さんには伝えておくので
〇〇:ありがとうございます。
(楽屋へ向かおうとする)
……
…
『カット!』
監督:山崎くん!台本にない
台詞言わないでくれr((
ドタバタッ……
(〇〇に向かって急いで走る山崎)
山崎:〇〇さんっ…〇〇さんっ!
ギュッ…(勢いよく〇〇に抱きつく)
〇〇:ん?ングッ…(優しく受け止める)
ど、どうしたんでs((
山崎:行かないで…グスッ
〇〇:へ?
山崎:僕から離れないでよ…
嫌だよ…僕だけ見ててよ…〇〇さん…グスッ
〇〇:っ……
山崎:どこにも行かないでよ……
好きだよ…好き…大好きだからぁ…
うわぁぁん😭😭
(〇〇に抱きつきながら号泣する)
〇〇:ち、ちょっと…山崎さん…
みんな見てるから……
山崎:どうでもいい…〇〇さんが
〇〇さんがいなくなったら……
ぼ、僕ぅ……うわぁぁん😭😭
『き、休憩入ります!!』
…羽織るものを借り…
山崎と〇〇は楽屋へ戻る……
━━━━━━━━━━━━━━━━
楽屋にて……
山崎:〇〇さんっ……グスッ
〇〇:本当に物を取りに来ただけだよ?
山崎:それでも…心が離れる気がして……
〇〇:……そうかも…しれない。
山崎が来てくれなかったら……
ちょっとは心が離れてたかも……
山崎:やっぱりぃ……グスッ
〇〇:だとしても…俺は好きでいたよ。
山崎:っ……//
〇〇:それにこうして飛び込んできた……
これ以上好きにさせるなって…
言ったろ?
山崎:うぅ…グスッ
〇〇:俺はマネージャーだ。
ちゃんと仕事とプライベート分けれるよ
だから…天も分けれるようになろ?
山崎:分けれるかなぁ…グスッ
〇〇:分けれるようになるまで…
こうやって楽屋で抱き合いながら
反省会しよ?何十回でも何百回でも
俺が付き合ってやるからさ?
山崎:〇〇さん……好きっ!!
ギュ…(力を強める)
〇〇:俺も好きだ……大好きだっ!
ギュ…(こちらも抱き返す)━━━━━━━━━━━━━━━━
……楽屋から撮影現場に戻ると…
…スタッフ皆こちらを見ている……
〇〇:皆さん…撮影を止めてしまい
申し訳ございません!!
監督:君さ…今から服脱げる?
〇〇:へ?
監督:ちょっとこっちに。
……〇〇は相手の俳優と
上裸になり並べられると……
監督:よし、山崎くんの絡みのシーンは
〇〇さんにやってもらおう
〇〇:ふぇ?!
監督:あぁ…もちろん。
顔は移さないよ?あくまで山崎くんの
本音や熱意を呼び起こさせるためにね?
さっきの…めっちゃ良かったし。
〇〇:ほ、ほう……
━━━━━━━━━━━━━━━━━
『撮影再開します!』
山崎:ふぅ……
〇〇:っ……
『シーン47……テイク2』
『5……4…3……』
……2…1…0…。
〇〇:"いれるよ?"
山崎:"うん…いいよっ…"
"んっ…はぁはぁ……"
〇〇:"ずっと…こうしたかった…"
山崎:"僕も…ずっとしたかった…"
もう…これ以上…何も望まないから……
僕の傍にずっといてよ……
…ギュ…(〇〇の首に腕を回す山崎)
〇〇:俺の方こそ…悠斗が傍に居るなら…
俺は何も望まないよ…
ギュ…(山崎を抱きしめる)
山崎:もう…動いていいよ…
〇〇の気持ちを…僕にぶつけて…?
〇〇:好きだ……大好きだ…
ギコギコッ…(ベッドが軋む)
山崎:んんっ…//〇〇っ…//
〇〇:天が好きだ……リスクも責任も
俺が全部背負ってやる……
山崎:〇〇っ……//好きっ!大好きっ!!
(涙を浮かべながら言う)
〇〇:愛してる…大好きだ……!!
山崎:はぁはぁ……//
……ガバッ…
(寝返りの容量で体制を変え)
(山崎が〇〇に跨る)
〇〇:うおっ……
山崎:僕の一番は君だよ。
それと同様に…君の一番は僕だよ。?
〇〇:ふっ…わかってるじゃん…//
山崎:僕は誰に何を言われようと
〇〇を選ぶよ…これまでもこの先も
ずっと〇〇だけ…僕の特別な人っ……//
〇〇:俺もs((……んんっ…//
チュ……
山崎:ぷはぁ…わかってる。
言わなくても…〇〇の気持ち…
届いてるよ…?それに…僕より〇〇に
適任の人いる?
〇〇:いねぇな…(笑)
山崎:それについては僕も同じだよ?
愛してるよ……〇〇っ…//
〇〇:お、俺も……愛してるっ…//
山崎:へへっ…//
レロッ……チュ…ンチュ…//(〇〇の体を舐める)
〇〇:んあっ…//天っ…//
はぁはぁ……//
山崎:可愛いっ…//〇〇の蕩けた顔…//
めちゃくちゃ可愛いよっ…//
〇〇:い、言うなぁっ……//や、やめっ…//
………
…
相手:本物には勝てないか。((ボソッ
マネ:うぅ……愛を確かめ合うのよ…((ボソッ
相手:な、なんで泣いてんの…?((ボソッ
………
…
助監督:こ、これ早く止めないと…
本当におっぱじめちゃいますよ?!
監督:もう少しだけ撮らせてくれ……
彼らは彼らだけの世界にいるんだ…
愛しい人と自分だけの世界に…
その世界の中で……
二人は誓いあっているんだ……
助監督:は、はぁ?
………
……
〇〇:俺だけの…特別な人っ…//
俺の一番の人…//
山崎:君の一番だよ…//
僕だけの特別な君っ…//
……マネージャーとはどのように
リスクヘッジをするか…
ある種担当の俳優、モデル、アイドルの
管理でもあるのかもしれない…が。
俺は…全、責任とリスクを背負っている
それでも…俺は天を愛し続ける。
〇〇:着いたぞ〜。
山崎:んぅ〜…zZ
(〇〇に背負ってもらってる)
〇〇:はぁ…可愛く寝やがって…(笑)
……俺は天を背負い二人のマンションへ
どんな事があっても二人でいる
覚悟を決めた瞬間でもあった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……終わり。