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縋らせる。

僕は…イケメンだ。
運動が出来て性格も良くて
頭もいい。容姿端麗イケメンガールだ。

ん?ガール……あ、そうそう
僕は元々ボーイッシュだ。
そのせいでよく男性や男装女子に
間違えられる。

僕の話はもういい。
僕には最近彼氏が出来た。
渡邉〇〇…同じ大学二年生…。

存在感が薄くて静かな奴。
なぜそんな奴が僕と付き合ってるのか
それはもう…僕と同じ学部で付き合える
男女は共に〇〇以外いなくなったのだ

だから仕方なくだ……
なのに…〇〇は今までの恋人とは違い
僕に中々縋ってこない……
今までの恋人は二週間経てばみんな
僕に縋りついて来ていた……なのに
僕は〇〇ともう一ヶ月も付き合ってる
けど、まだ〇〇から縋りついてこない

だから僕は〇〇が僕に
縋りついてくるように仕向け
必ず縋りつかせてみせる。
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恋人を自分に縋らせる方法その1。
自分以外との交友関係を断ち切らせる!

山崎:おはよ〜〇〇?

〇〇:おはよう!山崎さん!

山崎:天でいいのに…(笑)
それよりさ、一つお願いがあってさ…

〇〇:お願い?

山崎:そうお願い!そのお願いがね?
〇〇には僕以外の連絡先を
今すぐここで消してもらいたk((

〇〇:はい。
(スマホの連絡先画面を見せる)

山崎:はやっ。って……え?

〇〇:実は僕…友達いないからさ…
山崎さんと母親、父親に
バイトの店長しかいないんだよね。
あ。けど、山崎さん以外は消すんだよね
ごめんね…今から消すから

山崎:ま、待って!
そ、それで大丈夫だから!
ってかもし本当に僕以外全員の
連絡先消したらどうするつもりなの?

〇〇:大丈夫だよ。
連絡先を消しただけで切れるような
関係性の人は僕の周りにはいないよ。

山崎:なっ……//

〇〇:山崎さんはこれで安心できた?

山崎:安心って?

〇〇:だって…連絡先を絞るのは
僕が山崎さん以外の異性と交友を持って
浮気したり浮気まがいのことが
起きないようにってことでしょ?
だから、これで安心してもらえたかな
…そう思ってさ?

山崎:……安心出来ました…//
心)これは僕の完敗だ…)

〇〇:やった!なら今週末とか
デート行かない?

山崎:ふぇ?!

〇〇:この前体重気にして
ガッツリしたもの食べてないって
言ってたじゃん?だから今週末だけは
ガッツリしたもの食べない?

山崎:い、いいかも……?//

〇〇:ニンニクマシマシのステーキがある
お店見つけたんだよね〜😁

山崎:…ジュルリ
絶対に週末開ける……ボソッ

〇〇:ふふっ…//
天とのデート楽しみ!

山崎:て、天っ!!!

〇〇:ご、ごめん…
やっぱりまだ…早かったよね……

山崎:ち、違う…そ、そうじゃなくて…

〇〇:そうじゃなくて?

山崎:嬉しかった…すごく…

〇〇:ふふっ。☺️
天〜♪天〜♪天〜♪

山崎:なっ…//
恥ずかしいからやめろ…//

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……数日後……

恋人を自分に縋らせる方法その2。
私以外と喋るの禁止令。

山崎:方法を試そうと思ったが…
〇〇は普段異性…いや同性でさえも
喋らない…これはどうしたのものか…

…その日大学からの帰宅時…

〇〇:天?どうかしたの?
なんかボーッとしてるけど。

山崎:あ、いやぁ…
最近ちょっと疲れが溜まっててさ?
(例の事で悩んでいる)

〇〇:そっかそっか。
じゃあお家帰ったら僕が肩揉みするよ!

山崎:ふふっ…//ありがと!

女性:あの、〇〇さんですよね?
(〇〇に話しかける)

〇〇:あっ…えっと……
(目の前の女性とは面識がない様子)

女性:先日は、携帯を拾ってもらい
ありがとうございました!

〇〇:あ〜!あの時の!

女性:あの時のって…(笑)
忘れてたんですか? 

〇〇:すみません…
けど、思い出しました!

女性:変なの。(笑)

山崎:……

女性:あれ?〇〇さん隣の方は?

〇〇:僕の恋人の山崎天さんs((

山崎:別に恋人でもなんでもないから…
(〇〇を置いて歩き出す)

……〇〇家にて…

ガチャ……(勢いよくドアを開ける)

〇〇:はぁはぁ……

山崎:っ……(〇〇背を向ける)

〇〇:ごめんなさい!!
僕が女性と話したからだよね!!

山崎:別に…ってかあの子は?

〇〇:女性より…天の方が大事だから!

山崎:よく言うよね……
僕のこと放置して楽しそうにお喋り
いいんじゃない?僕を捨てるんだね。

〇〇:ごめんなさい!
僕はダメダメな彼氏だけど……
それでも僕は天が好きなんだよ!
天しか好きじゃない!!
だから…許されなくてもいい……
それでもいいから…僕が捨てたなんて……
言わないでよ……

山崎:僕は言葉が欲しいわけじゃn((

ギュッ…(山崎を抱きしめる〇〇)

山崎:っ……//

〇〇:この事は一生かけて償うから…
もう少しだけ…僕と付き合ってくだs((

山崎:一生かけて償うって言っといてさ
もう少しだけって何?

〇〇:ご、ごめん……頭が混乱して…

山崎:僕と一生付き合いながら
今日のこと一生かけて償って。

〇〇:え……

山崎:なに…いやなの?

〇〇:嫌じゃないです!
その…ありがとう……(涙目で言う)

山崎:ギュッ…(抱きしめ返す)
嫌だった…すごく嫌だった……グスッ

〇〇:ごめん…もう天以外とは
喋らないからっ……ヨシヨシ
(天の頭を優しく撫でる)

山崎:ダメだよそんなのぉ…グスッ
本当に〇〇誰とも喋れらなくなるじゃん

〇〇:でも…僕はそんぐらいのことを…

山崎:じ、じゃあ…僕と一緒にいる時は
僕以外の人と喋んないで欲しい……

〇〇:ふふっ…それじゃあ僕はずっと
天以外の人と喋れないね。(笑)

山崎:どういうこと?

〇〇:だって僕は天とずっと
一緒に居るつもりだもん。!

山崎:ち、調子いいこと言うな…//
(〇〇の頬をつねる)

〇〇:いててっ……

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……あの日から数週間が経った…
あれから確実に〇〇は僕に縋っている…

だからこそ…僕は最近。
〇〇が帰り道どこに寄っていたり…
休日はどこに出かけたり……

いつどんな時も〇〇がどこにいるか
気になってしょうがない……

なので……

恋人を自分に縋らせる方法その3。
GPSつけられてんのぉ?
それほんまにいってんのぉ?

これを…発動させ。今度は確実に
僕に縋ってもらおうじゃないか!!

……〇〇家にて……

山崎:なぁ…〇〇

〇〇:ん?どうかした?

山崎:これ。(〇〇にあるものを渡す)

〇〇:これって…Air T〇g?

山崎:うん。お、重いかな…?

〇〇:全然だよ!僕のこと
信用したいって思ってくれたんでしょ?

山崎:え…GPS渡されたらさ普通。
"自分のこと疑ってる"って思わない?

〇〇:そうなの?僕は
"自分を信用したいから渡してきた"って
そう思うよ?

山崎:ふふっ…//

〇〇:天!ありがとう!
最高のプレゼントだよ!
(満面の笑み)

山崎:なっ……//
心)こやつは…本当に人間か?)
完璧だ…完璧過ぎる……)

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……だがここで学ばずに終わる
山崎天ではないっ!!ここで!

恋人を自分に組らせる方法その4。
言いたいことは本人に直接言って!!

実はAirT〇gを渡した後日に
"ちゃんとしたプレゼント"と言って
少し高めのペンを買ったんだが……
そこに盗聴器を仕掛けてある…

……数日後…
……休日の山崎家にて…

山崎:動いたッ!!!
この時の為に僕は〇〇と居ない時
数十秒に一度のペースで携帯を開き
〇〇のGPSを確認していたんだ。

……数分後…

山崎:ケーキ屋?
な、なんでだ?音声は……
(盗聴する)

……。

山崎:ショートケーキ!!
なっ…誰の為だ?今日は〇〇と
会う予定なんてないぞ?!

……数分後……

山崎:こ、今度は…花屋。?
音声は…(盗聴する)

……。

〇〇"あのすみません…"

店員"はい、どうかされましたか?"

〇〇"その…恋人に花束を…"

店員"誕生日か何かですか?"

〇〇"あ、いえ…その…"
"衝動的に渡したくて…"

店員"良い彼氏さんですね"

〇〇"そうだといいんですけど…"
"それでその…どんな花が良いかなって"

店員"彼女さんはどんな方ですか?"

〇〇"彼女は…いつもかっこよくて…"
"周りに気を使えて…けどちょっぴり"
"心配性な部分がめちゃくちゃ可愛くて"
"自分なんかじゃ釣り合わないって"
"わかってるけど…それでも…"
"僕が彼女を幸せにしたいって"
"そう思える…そんな女性です!"

店員"ふふっ…本当に良い彼氏さんです"

〇〇"あ、ありがとうございます"

店員"じゃあ…明るい色を基調とした"
"花束をお造りしますね?"

〇〇"お願いします!"

……。

山崎:うぅ……グスッ
ぼ、僕は何してるんだろ…こんなに
〇〇は僕を愛してくれてるのに…
"縋らせる"とか言って…本当は
僕が〇〇に縋ってるじゃないか……グスッ
もう…GPSも盗聴器も要らない…
約束も束縛も…必要ない……
〇〇が好き…それでいいんだ……

……数十分後…

ピンポーン…

ガチャ…

〇〇:サプラ〜i((…ゴホッ

……ギュッ…
(扉を開けた瞬間〇〇に抱きつく天)

山崎:〇〇…!!

〇〇:あれ?どうしたの?

山崎:ぼ、僕は…〇〇が好き!!
大好きだよ!!

〇〇:ふふっ…僕もだよ!

…この時はケーキが潰れてるなんて
思いもしなかったが…結果二人で
笑いながら食べたし結果オーライだ

…それと、〇〇に縋ってもらう作戦は
〇〇には話してない。別に話す必要も
ないだろ?盗聴器もGPSも外させて
束縛もやめた。最初は不安だったが…

〇〇の連絡先は変わらなかったし
僕の前では僕以外の人と喋らないし
本当に何も変わらない…だがそれでも
一つ変わったのは僕の〇〇への愛が
毎分毎秒増加していくことだ……

〇〇の姿、声、匂い、触ったもの
全部が僕の本能を掻き立てる……

そして五日前…僕は〇〇を襲った
今までしてきたえっちのなかで…
ずば抜けて最高だった…

そして今日、〇〇がお家に来るのだ!
楽しみだ…楽しみ過ぎる…
ち、ちゃんと…勝負下着も着た……
〇〇には大事な話をしたいって…
もしかして…"天との子供が欲しい"とか?

キャー♡

嬉しい…嬉しすぎるよぉ……
そ、それか…
"もう待ちきれない…結婚しよう!"
とかぁ!!

キャー♡

と、ともかく…落ち着いて…
いつも通りクールに!!

ピンポーン…(インターホンが鳴る)

ガチャ…(扉を開ける)

山崎:おはよ。んで、大事な話って?

〇〇:そ、その…中で話してもいい?

山崎:あぁ…それもそうだな。

わっ…//
僕ったら…早く聞きた過ぎて
玄関で〇〇に聞いちゃったよぉ…//

流石に玄関でプロポーズなんて…//
あまりにも雰囲気が無いよね…(笑)

山崎:んで?大事な話って?
(リビングの椅子に座る)

〇〇:うん…その…
山崎天さん…

山崎:っ……

キター♡
これだよこれこれっ…!!//
良いよ!言って?
僕はもう準備は出来てるよ!
印鑑もすぐに押せるように
僕のポケットの中にあるからね!!

〇〇:山崎天さん…

山崎:はい

〇〇:僕と……

『別れてください。』




山崎:はいっ!!…………え。?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
続く。

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