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想い人。年下の男子。
一月四日。午前。
▒▒高校前。
〇〇:うわ〜懐かしい。(笑)
森田:僕らの出会った場所だぁ…
ニギッ…
(お互いの手を強く握る)
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…この日俺とひかるは。
特別な許可を得て母校に訪れた。
………ひかるの教室へ。
森田:うわ〜懐かしいっ!
ここの傷とかそのままだ!
〇〇:うわ〜!
この席でお弁当食べたよな!
森田:ふふっ…あの時も〇〇先輩と
一時でも離れたくなかったですもん!
〇〇:周りの視線が辛かったよ…(苦笑)
森田:そうですか?僕は"ラッキー"って
思ってましたよ?
〇〇:な、なんで?
森田:"先輩は僕の物って示せますし!"
━━━━━━━━━━━━━━
〇〇:いつ来てもここで食べると
周りの視線痛くないか?
森田:別に?先輩は僕の物って
示せますし!
━━━━━━━━━━━━━━
〇〇:"明日は…俺の教室で食べようよ"
(〇〇はいつもの席に座り話す)
森田:ふふっ。この会話も懐かしいです!
〇〇:この席でひかるにあーんしたな(笑)
森田:家で〇〇さんからあーん
してくれてもいいんですよ?
〇〇:ど〜しよっかな。(笑)
森田:してくださいよっ!
喋りながらひかるもいつもの席に座る。
〇〇:やっぱりひかるは可愛いなっ。
ヨシヨシ…
(ひかるの頭を優しく撫でる)
森田:んぅ…//〇〇先輩…//
〇〇:どうした?
森田:あーん。してあげますっ!
〇〇:ふふっ。頼むわ
森田:はい、あーんっ。
(エアーで箸で卵を掴み〇〇の口元へ)
〇〇:あーんっ。ŧ‹”ŧ‹”
おっ!すっげぇ美味いっ!
森田:ふふっ…〇〇先輩可愛い…//
〇〇:ひかるには負けるよ//
森田:えへへ…//もう一口食べます?
〇〇:そうだな、もう一口食べよっかな!
森田:それじゃ……あーんっ。
〇〇:あーん"っ"。……カプッ
(ひかるの指を甘噛みする)
森田:あぁ!噛まれた。(笑)
〇〇:にっしし!
(少年のような笑みを浮かべる)
森田:……これは…躾してやんねぇとな。
(低く鋭い声で呟く)
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〇〇:えっ…あっ……ご、ごめん。
森田:…ごめんじゃなくて……
ごめんなさい…な?……ガシッ。
(〇〇の口を掴む)
〇〇:ご…ごめんなしゃぃっ。
森田:無理〜♪
……チュッ" (〇〇にキスする)
〇〇:んッツ…//んふっ……//
森田:んちゅ……//れろれろっ…//
〇〇:れろっ…ちゅっ……//
…激しく絡み合うキスをし…数分後。
〇〇:ぷはぁ…はぁはぁ...//
森田:〇〇先輩エッチな顔してる…//
〇〇:ひかるのバカっ…//ここ学校っ…//
森田:誰もいないから良いんですよっ。//
〇〇:だ、だからって…//
森田:もう、お家で続きしてあげますから
〇〇:なっ……//
森田:ふふっ…静かになった。(笑)
〇〇:うるさっ…//
…俺達は初めて出会った場所へ。
…屋上 前階段…。
〇〇:漏れ出す外の空気
森田:やっぱりここは寒いですね。(笑)
〇〇:静かで一人になるには丁度いい。
森田:僕らが出会った場所…
〇〇:ひかるに食べてるところを
可愛いって言われたっけ?
森田:確かあれは…可愛いと思って
口に出しかけたけど……
はっきりは言ってなかったですね。(笑)
〇〇:そうだったな(笑)
森田:っ……
(愛おしそうに二人の座った階段を見る)
〇〇:…ひかる
森田:ん?どうかしました?〇〇先輩?
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〇〇:俺、ひかると一緒に居れて
結婚も出来て…超幸せだわ!😁
(あの頃と変わらない笑顔を見せる)
森田:〇〇先輩っ……//
ギュッ…
(〇〇に抱きつくひかる)
〇〇:好きだ…大好きだ…!!//
森田:僕もですっ!
好きです!大好きです!愛してますッ!
〇〇:俺も愛してるッ…//
グッ…
(強く抱きしめ直す〇〇)
森田:〇〇先輩の匂い…好きぃ…//
〇〇:ひかる……
森田:はいっ!
〇〇:俺、ひかるのこと…//
性別とか人間とかの枠を超えて…//
森田ひかるって存在が…好きだ…//
森田:僕も…僕もです!!
世界を…宇宙をひっくり返しても
僕は〇〇先輩が好きですっ!!
〇〇:ふふっ……俺もだよ…//
森田:〇〇先輩には僕しかいなくて
僕には〇〇先輩しかいない。ですよね!
〇〇:あってるよ、花丸百万点な。😁
森田:えへへ…なにそれ。//
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〇〇:俺なりの褒め方だわ……//
(恥ずかしくなりながらも笑う)
森田:ねぇ、〇〇先輩っ。//
〇〇:ん?
森田:これからも…その次の来世も
"ずっと一緒に居てください"
"僕が幸せにしますから"
〇〇:っ…………//
森田:ち、ちょっと…//
なんか言ってくださいよ…//
〇〇:ご、ごめん…けど今の言葉
ずっと昔にも聞いた記憶がある……
森田:ふふっ…きっと、前世の記憶ですよ
〇〇:それだったら…めっちゃ嬉しい…//
森田:ふふっ…〇〇先輩照れてる。//
〇〇:うるさいっ!…//
ひかるは…嬉しくないの?
森田:もちろん嬉しいですよ!
けど、昔っからそんな感じはしてたし
なんか慣れました。(笑)
〇〇:むぅ…。
俺だけはしゃいで子供みたいじゃん。
森田:ふふっ…可愛い。//
〇〇:なっ…//うるさいっ…//
森田:ふふっ…好きです…//
〇〇:…俺も……//
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俺は想い人と思い出の場所で…
二人の記憶を擦り合わせ懐かしんだ……
〇〇:ありがとうございました。
先生:明日帰るんだろ?
森田:はい!そうなんです!
先生:お前ら気をつけて帰れよ!
〇〇:ふっ…わかりました!
先生:森田さん、〇〇を頼むよ。
森田:もちろんです!
〇〇:ちょっと、◆◆先生。(笑)
先生:いいだろ?
三年間、同じ担任なんだから。(笑)
〇〇:まぁそうですけどぉ…(笑)
先生:結婚式挙げるなら呼べよ?
〇〇:わかってますよ(笑)
……高校時代の担任の話し終え
高校時代の帰り道を通る。
森田:一月で、こんな晴れてても
めちゃくちゃ寒いですね。(笑)
〇〇:わかる。俺ら高校出るまで
どうやって生きてたっけな。(笑)
森田:こうやって……。ギュッ…
(〇〇の腰に手を回し自分に引き寄せ)
(対面で抱き合う二人)
森田:二人温め合いながら…
生きてたんじゃないんですかね?😏
〇〇:ふふっ……//ひかるっ…//
森田:んぅ?
〇〇:"年上の男子じゃダメでs((
(ひかるに手で口を塞がれる)
森田:それは僕のセリフですよ?
先輩っ。?
〇〇:んっ……//ごめんなしゃい…//
(口をモゴモゴしながらも謝る)
森田:ふふっ…//(〇〇の口から手を離す)
"先輩 年下の男子じゃダメですか?"
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〇〇:ダメじゃない……
年下の男子の森田ひかるが…好きだ。//
"俺は未来永劫…"
"ひかるを絶対に離さない…"
"今世も来世も…そのつぎだってッ…"
"ひかるを愛し続ける……愛してる"
森田:〇、〇〇先輩っ。//
チュ……
…田んぼの水面には氷が貼り
土も凍り霜柱へ…そんな正月に
俺らはまた恋をした。
お互いがお互いを見るたび…
声を聞くたび…触れ合うたび……
その瞬間瞬間に恋をし続ける。
………
…
そして僕達は、正月を終え
二人の家へ帰った。
お互いの正月どう過ごしたか
そんな話をしたりした。
その日の終わり…久しぶりに
二人で布団に潜った。
〇〇:んぅ…ひかるっ…//
ギュッ…
(お互いに抱きつく)
森田:んぅ…寝れないかも。//
〇〇:わかる…//
……数分後。
〇〇:はぁはぁ……//ひかるっ…//
パンパンパンッ…//
森田:〇〇しゃんっ…//好きぃ…好きぃ…//
…………
……
昔と変わらずに愛し続けている
二人はそろそろ出会って12年目を
迎えようとしているのだ。🌱
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……終わり。