2023年3月のジミーソウルラジオ
Jimmie Soul Radio、通称ジミソラジオはDJのジミーソウルさん(日本人)が"メロウ&グルーヴィー"をキーワードに素晴らしい楽曲を幅広く、心地いいお話とともに届けてくれるラジオ番組です。リラックスした雰囲気もありながら、音楽やそれにまつわるお話も盛りだくさんで私自身、毎週楽しみに聞いています。
そんな大好きな番組についてもっと知ってもらいたいのと自分用のメモを兼ねて放送内容を文字にしてみました。野暮なこととは思いますが、まだ聞いたことのない方にも興味を持ってもらえたら最高です。
こちら香川県RNC西日本放送から毎週木曜日夜11:00~11:30に放送していますが、ラジコのプレミアム会員になれば日本全国から聴くことができます。気になった方はぜひ聴いてみてください。
3月1週目(2023年3月2日)Kelly Finniganさんインタビュー後編
1.Ikebe Shakedown / Waiting For The Storm
2.Destruments / Freedom
3.Monophonics / The Shape of My Teardrops
4.Object Heavy / 10:28
この週は先週紹介したMonophonicsのリードシンガー・鍵盤奏者Kelly Finniganさんインタビュー後編をお届けです。
まずはColemineレコードの創始者のTerry Coleさんとの出会いについて聞いています。
(インタビュー音源)
先週申し上げたとおりケリーさんがMonophonicsと出会ったのが2011年頃。その頃はYouTubeがレアなレコードを聴くプラットホームとしてポピュラーだんったんだよね。スポティファイもまだなかったし例えばBetty Harrisのユニークな45・7inchを探そうとしたらYouTubeで聴くしかなかったんだとケリーさん。ある日YouTubeで古いレコードを聴いているとColemineというレーベルのIkebe Shakedownというバンドの楽曲が出てきて最初はこれは古いのか?新しいのか?と疑問に思ったそうです。7inch買っている方にはお馴染みですが7inchにはリリースの日付が書かれていることが多いそう。ですが、Ikebe Shakedown の7inchにはなかったからこれはひょっとしたら新録?新しいのじゃないかと思い、それで辿っていってColemineレコードのテリーさんにメッセージを送りました。このColemineレコードの音源が大好きだよと送ったことが彼との出会いだそうです。
ここでそんなKelly Finnigan氏が新譜かな?と分からなかったIkebe Shakedown の最近の楽曲をご紹介。
Ikebe Shakedown「Waiting For The Storm(楽曲1)」をオンエア
(インタビュー音源)
ケリーさんがMonophonicsと一緒に演奏を始めた頃はもう1つサイドプロジェクトをやっており、そちらがDestruments。Destruments自体もColemineからのリリースがあります。
MonophonicsはTerry Coleさんが出した5、6枚目の7inchレコード。当時はホントに小さいレーベルで彼はまだ生物の先生でした。彼は結婚もしていたし、レコードレーベルのColemineは完全に趣味でやっていました。そんな二人の関係には多くの共通点がありました。
テリーさんはオハイオ出身でケリーさんのお父さんMike Finnigan氏は同じオハイオの出身。同じオハイオで多くの時間を過ごしたし、同じような環境で育ちました。テリーさんのほうが大家族だそうですが同じような家族構成、アイルランド系でカトリック系で住んでいるところが中西部で同じような価値観があります。そしてクリエイティブな人間。音楽を愛する人間という共通点だけでなくそもそも同じ環境で育っているので共通点がいっぱいあって友達になったそう。そしてその友情を通じてテリーさんはMonophonicsや彼ケリーさんがやっているすべてのことに対して本当に素晴らしい動機付けと応援をしてくれました。テリーさんがColemineレコードを本当に本業としてやるというポイントではケリーさん自身もモチベータよなり、応援もしました。テリーさんがレコードビジネスをフルタイムで引き受けて本当にやっていけるかどうかという話をしたそうです。あーその時の会話も覚えてるしケリーさんがテリーさんにお前ならできるといったのを覚えているとのこと。彼は決して仕事をサボらない信念の男で彼の仕事に対する姿勢は本当に関心させられます。Colemineレコードが成功したのはそれが大きな理由だと思うとケリーさん。
ここでもテリーさんはナイスガイでしたね。
先ほどケリーさんも名前を挙げておりました彼の当時のサイドプロジェクト、Destrumentsの「Freedom」(楽曲2)をオンエア。
続いてケリーさんからこの傑作アルバム『Sage Motel』の中から1曲選んでもらいました。ここでちょっと面白い展開になりました。
(インタビュー音源)
そんな訳でジミーさんから1曲選んでくださいと頼みますが「難しい!」とケリーさん。そこでケリーさんの彼女さんに頼みます。
ですが彼女さんの答えは「タフだわ...」
そんな中でKelly Finnigan氏のガールフレンドが選んでくれた楽曲が「The Shape of My Teardrops」になります。
( Monophonics「The Shape of My Teardrops」(楽曲.3)をオンエア)
続いてジミーさんから彼が最近プロヂュースしたObject Heavyについて聞きました。
(インタビュー音源)
彼らObject HeavyのジョーからアプローチしてきてケリーがやっていることMonophonicsが好きだと。Object Heavyのほうはバンドとしてどの方向に行くべきなのか指針をさがしていたと思うんだとケリーさん。
ケリーさんがObject Heavyにどんな音楽をやっているんだときいたところ、レゲエ、ジャズやファンクにロックにソウルを加えたような音楽をやっているとの答えだったそうです。ケリーさんは思いました。それは一体どんな音楽なんだろうか。ということで明確なビジョンですね。Durand Jones & Indicationsといえばソウルとファンク、Monophonicsといえばサイケデリックソウルといった明確にひとことで表すような方向性ビジョンが重要なんだということで彼らObject Heavyがどんなバンドになりたいか、どんなバンドになるべきなのかを言ってくれる人が必要だったんです。そしてケリーフィネガン氏はObject Heavyに向かってあなたたちはクラシックファンクのようなバンドになるべき、彼はキャデラックソウルという単語も言っていましたが、人を本当によい気分にさせるような、みんなの交流の場でかかっているようなレコード、音楽を作るべきだと言ったそうです。
これには完全に私も同意ですとジミーさん。70年代後半や80年代前半のバイブスを上手くアップデートして表現しているのがObject Heavyだなと思ったのでケリーさんの慧眼見出す力が凄いなと思ったそう。
ここでObject Heavyのアルバム『Love & Gravity』から1曲「10時28分」(楽曲.4)をオンエアです。
最後にケリーさんから日本のソウルミュージックファン、Monophonicsファン、Colemineファンにメッセージを頂戴しました。
(インタビュー音源)
ということで2週にわたってお送りしたKelly Finniganさんのインタビュー。このあとメッセージの募集などを行いこの週は終了となりました。
(BGMにMonophonics「Last One Standing」)
3月2週目(2023年3月9日) こも出演回
1.Danny Toeman / Feel My Soul
2.Adi Oasis / Multiply
3.Brooklyn Funk Essentials / How Happy
4.Cabopolonio / Storia Fantasy
5.showmore & Gimgigam / Taxi driver
6.Marker Starling / Out of This Mess
7.James Walsh Gypsy Band / Cuz It's You, Girl
この週は私こもの出演回でした。早速楽曲紹介からスタートです。ジミーさんは最近インスタグラムでミュージシャン、シンガーの方からメッセージをもらうことが多いそうですが1曲目に紹介する彼もそんななかのひとりです。シンガーの名前はDanny Toeman。ノースロンドンのシンガーでレーベルはイギリスのLRKレコードから昨年10月に出た楽曲です。
ここで楽曲1「Feel My Soul」をオンエア。
ここからは私(こも)が出演しジミーさんと交互に選曲を行いました。
私の1曲目はAdi Oasis「Multiply (楽曲2)」。ニューヨークのシンガー兼ベーシストで立ち姿もカッコいいです。この曲を含むアルバムがちょうど3月に配信されました。ジミーさんもこの方の曲をオンエア候補に入れていたそうです。
ジミーさんの1曲目はニューヨーク繋がりでBrooklyn Funk Essentialsの「How Happy(楽曲3)」。彼らは90年代から活躍している大ベテラン。アシッドジャズシーンに対するニューヨークからの回答的な感じで様々なジャンルをミックスさせたようなアルバムをリリースしていました。最近は ボーカルにAlison Limerickさんが参加しています。私は恥ずかしながら知りませんでしたが彼女の「Make It On My Own」は荻野目洋子さん!もカバーしているそうです。
私の2曲目はCabopolonio「Storia Fantasy(楽曲4)」 イタリアのDJ のLuca Bernasconeさんがプロデュースするユニットです。
そしてジミーさんの2曲目はshowmore&Gimgigamで「Taxi driver(楽曲5)」。なんと楽曲4から楽曲5へミックスしてお届け。showmoreは根津まなみさん、井上惇志さんの2人によるユニットで、gimgigamさんはおひとりでギムギガムと読むようです。
私の3曲目Marker Starling「Out Of This Mess(楽曲6)」。こちらカナダの方で 昨年でたアルバムからですが、さわやかですが少し切なくてこの時期に合う気がして選びました。
そこからジミーさん3曲目のJames Walsh Gypsy Band「Cuz It's You, Girl(楽曲7)」へ。こちらもミックスしてお届けです! 1978年にリリースされた彼らのシングルでノーザンソウルシーンでも人気の曲だそうです。ドラムが似ている箇所があったので繋げたとのこと。パッと視界が開けるようなミックスで素晴らしいです。
このあとジミーさんがまとめを行い番組は終了となりました。
3月3週目(2023年3月16日)1人回
1.The Suffers / Could This Be Love
2.Theo Croker / Theo Says Feat. Ego Ella May
3.reina / Luxury
4.The Heavy Sounds / Midnight Sun
5.Kind & Kinky Zoo / Genki Dane
6.The Sure Fire Soul Ensemble / Burning Spear
7.Jungle Fire / Together Feat. Jamie Allensworth
この週はジミーさんの最近お気に入りのナンバーを立て続けに紹介していきます。まずは先週こもとの週で準備していた女性ボーカルものをオンエアします。1曲目はテキサス、ヒューストンのバンドThe Suffers 。昨年でたアルバム『It Starts with Love』から「Could This Be Love」(楽曲1)をオンエア。
続いても女性ボーカルを。名義としてはアメリカのトランペット奏者Theo CrokerさんのEPからの楽曲になります。タイトルが「Theo Says」。こちらにフィーチャリングされているシンガーが南ロンドン出身のEgo Ella Mayさんになっております。
Theo Croker「Theo Says Feat. Ego Ella May」(楽曲2)をオンエア
またまた女性ボーカルナンバーを続けます。今度は日本の方でreinaさん。アルバム『You Were Wrong』が最近出ました。このアルバムは素晴らしく、今回かけるのとは別の曲「Can’t Be Here」ではパーラメントとかPファンクっぽいファンクナンバーでとてもかっこいいそうです。
ここでreina「Luxury」(楽曲3)をオンエア
メロウな曲を続けます。こんどはインストにしましょうかとジミーさん。
こちらはシカゴのThe Heavy Sounds。このバンドはシカゴの伝説的なシンガーRenaldo Dominoの今のバックバンドを務めていてインスタでその様子が見られます。そんな彼らがLugnut Brandから「Midnight Sun」というナイスなインストをリリースしています。こちら7inchのリリースもアナウンスされています。
The Heavy Sounds「Midnight Sun」(楽曲4)をオンエア
「はい、えーみなさん寝てないでしょうか。大丈夫でしょうか。ちょっと番組後半に向けてアゲていきたいと思います。」
続いて紹介するのはスイスのバンド、Kind & Kinky Zoo。先ごろでたアルバム『SWAMP!』の1曲目「Genki Dane」(楽曲5)をオンエア。
どんどんアゲていきますよとジミーさん。サンディエゴのバンド、The Sure Fire Soul Ensembleの「Burning Spear」です。「Burning Spear」といえばあのS.O.U.Lの大有名曲のカバーでこちらはライブ盤になります。『LIVE AT PANAMA 66』からの「Burning Spear」になります。
楽曲6 The Sure Fire Soul Ensemble「Burning Spear」をオンエア
最後にもっとアゲて番組を終わりましょうとご紹介するナンバーはJungle Fire Feat. Jamie Allensworth。こちらもカバーになります。ToghetherのカバーでこちらはFaniaレコードを代表するパーカッショニスト、Ray Barrettoの楽曲になります。こちらの楽曲は聴いたことある方も多いでしょうし日本語ラップファンの方にもお馴染みだと思いますとのこと。
楽曲7 Jungle Fire「Together Feat. Jamie Allensworth」をオンエア
こちらのTogetherは2022年にバンドキャンプ上でデジタルのみで出ていましたがブラック・ライブズ・マタームーブメントの中で支持され、この度F Spotレコードから7inchレコードがリリースされることとなりました。
このあとはメールの呼びかけなどを行いこの週は終了となりました。
3月4週目(2023.3.23)茨城特集
1.Tristan / Diamonds
2.Bella Brown & The Jealous Lovers / What Will You Leave Behind
3.NOUJAZZ feat. Maki Zeniya / Night and Day
4.S.Y.F.A.(Search Yourself For Answers) / REAL SLOW
今週も時間の許す限り楽曲を紹介していきますとのこと。まず1曲目はオランダのバンドでTristan。最近Alison Limerickさんなどアシッドジャズの話をしてジミーさんの中で若干アシッドジャズ熱が来ていて、こちらはアシッドジャズに明らかにインスパイアを受けているそう。7枚目のアルバム『Seven』の音源をアーティスト本人から受け取ったので、そのリードシングルからお届けです。
本人のコメントに続いてTristan「Diamonds」(楽曲1)をオンエア。
続いても女性ボーカルのバンドをご紹介です。アメリカ西海岸のグループでBella Brown & The Jealous Lovers。レーベルは最近よく紹介しているLRKレコーズになります。タイトルは「What Will You Leave Behind」。参照元を言うのは野暮なんですけど明らかにあの有名な兄弟グループの楽曲っぽいな、でもいいなといった楽曲なんでみなさんも気に入ってもらえたら嬉しいですとジミーさん。
コメントに続いてBella Brown & The Jealous Lovers「What Will You Leave Behind」(楽曲2)をオンエア。
この後は香川の放送局で茨城特集です。脳ジャズからドラムのタカヤスさんとフェンダーローズのウツミさん、そして今回の新しい7inch「Night and Day」でフィーチャーされているシンガーのマキさん。ビートユニットS.Y.F.A.の方からタカオさんとキミさんと番組史上最多ゲストでお届けです。
まずは脳ジャズサイドのお話から。「Night and Day」はレーベルインフォ等には7年前に作られたとあるが今回録音し直したのかについてと改めてこの7inch化に至った経緯について尋ねます。
こちら撮り直しはしておらずちょっとブラッシュアップしたような形だそう。DJのヤマさんがホントに素晴らしいこだわりを持っており、今までの作品も含め7inchで統一してDJの方々に対して価値のあるような形にしたいのでレコードオンリーでやっている、脳ジャズはヤマさんのプロデュースでやっているという感じとのこと。
次に脳ジャズはいつから活動しているのか。
7、8年、「Night and Day」の製作のちょっと前くらいに始まり、こちらは活動初期に作られたオリジナル楽曲とのこと。
続いてはマキさん含め脳ジャズサイドの方々はどういう繋がりの方々なのかをきいています。
「地元の先輩後輩というかジャンルはちがうんですけど僕が最初ワガママで自分が好きなことやりたいからベースのマツモトさんを最初に誘ったんですよ。でマツモトさんがウツミさん誘ってくれたんですけどウツミさん一番年上で、僕たち一個ずつ違って僕が一番下なんですけどウツミさんちょっと怖くて最初(笑)話しかけづらくて、僕とマツモトさんで誰がウツミさん誘う?って話してたんですよね。でそこでジャンケンしてマツモトさんが負けて俺メールしてみるって、そしたらスゴイいい人だったんですよ(笑)で、もともとタカオさんとは?(聞き取り?)の関係でもうちょっと前から知り合いだったんです。そこでトラックメイクとかそいうなんか諸々含めてレコーディング関係もそうなんですけどタカオさんも一緒に巻き込んで楽しくやれたらなていうのが。」とタカヤスさん。
タカオさんがなさっているお店ポレポレ堂さんが土浦にあるということで皆さんほぼそのエリアの方になるそうです。いま土浦がアツいです。またタカオさんはいろんなことやる人で知り合いの方も横の繋がりも多く、その中でマキさんと出会ったそう。
「私はタカオさんと元々楽曲製作とかをしていてタカオさんのトラックで歌ったりとかしていたのでそういう繋がりで脳ジャズとも出会いました。」とマキさん。
タカオさんはかなりキーパーソンですね。タカオさんのお店ポレポレ堂さんではライブやDJイベントを時々やっているそうです。
ここでマキさんからのご紹介で、脳ジャズ「Night and Day(楽曲3)」がオンエアされました。
続いてはS.Y.F.A.のご紹介。まずはS.Y.F.A.のおふたりのユニットはいつからされてるかを聞きます。
「僕いま実は茨城にはいないんですよ僕自身は。いま私は静岡に住んでてタカオさんと知り合っときには実際には茨城のつくば市、土浦のすぐ隣の市にいてでそこで仕事とかもしてたんで3年ぐらいですかね。つくばに住んで。でそこでタカオさんが入っていたレコードレーベルみたいのがラップ中心にリリースしているレコードレーベルがあって僕もそこ知り合い通じて縁で参加させてもらったりトラック提供したりレコーディングでホームスタジオですけどお手伝いさせてもらったりていうプロセスがあってタカオさんと近くなってって、まぁ僕もずっとアメリカにいたりとか人とのコミュニケーションとかですね苦手というか、そういうタイプではなかったのでタカオちゃんと会って、で明日ビート作んないみたいな。で次の日いきなり来る。そこぐらいからちょこちょこ作り出してっていつかやろうねって明確にS.Y.F.A.ができたのその1年2年ぐらいっすかね。だからまぁ2010年くらいじゃないですかね。僕がまぁそこでソロアルバム出させてもらったのが2010年で、そのタイミングぐらいで同時進行でやってたしソロでも二人の楽曲っていうのが実はあったりとかしてでまぁこのバイブスだったらいけるよねっていうところが根本にはあったんです。まぁ活動としてはそれぐらいだと思いますね。明確にS.Y.F.A.ってやりだしたのは2010年、2011年ぐらいかなと思いますけど。じゃあそのあいだ何か出したっていうと実際ないんですけど(笑)。まぁ性格上やろうやろうねって言っても楽曲がめちゃめちゃあるんですけどリリースまで至ってないので。
でそれも脳ジャズと一緒でキーパーソンはDJヤマっていうところになってきて、ヤマ君にタカオさん経由で僕らが作っている曲とか聞いてもらったりとか、長野でカッティングマシン持ってる人で、実はテストカッティングとかこのS.Y.F.A.の楽曲とか実はタカオさんのほうでしてくれててそれをヤマ君が聴いてたりもして、でヤマ君のアツい猛プッシュが『なんで出さないの』みたいなところもあって、じゃあやる?みたいな。実はそんな裏があって。」とキミさん。
やっぱヤマさんですね~。ヤマさん私はまだ直接正直お会いしたことないですけど本当メールのやりとりだけ、SNSのふるまいひとつとってもイヤなとこがひとつもないですね。すごいっすよねとジミーさん。
次はこの「REAL SLOW」、「OVER」について。このフィーチャリングシンガーの U-Gene(ユージーン)さんについて。こちらのオランダのシンガーの方とどう繋がって楽曲をつくることになったかを質問しています。
「僕らそのさっきお話した通りずっと楽曲は作ってたのは作ってたんですね。でいまざっくり数えても30曲以上ストックがあるんすね。その中でまぁいつかだそうねアルバムもやろうねでラッパーとかも色々構想に入れながらでもまず、僕らいま結婚して子供もいてお互いそういう環境ではあるんですけどもぼくらがその活動しだして楽曲だしたいねって二人とも彼女もいない結婚もしてないみたいなそういう独身のフリーな状態だったんですよね。で下心結構あってDJ始めるきっかけとかもDJやってるとモテるよねってところもあったりするじゃないですか正直。なんかそういった中で僕ら楽曲作るうえでちょっとモテる曲やらないみたいな(笑)。そもそもそれまで本当にゴリゴリのヒップホップとかそういうサグノリみたいなところもあったのでなんかあんまり女の子に聴いてかっこいいねみたいなそういう楽曲少なかったんですよね。でまぁもともと二人ともR&Bとか歌モノも好きだったし、そういったなかでそういう曲つくりたいよねってところがそもそもだったんですよね。でそれだったらやれるやれないもあるんで、R&Bっぽい曲やりたいよねっていうところが発進でそこで常にトラックは作って、じゃあシンガー誰にするって僕はいつも楽曲作るプロセスで、だいたいいつも僕がネタ振ってタカオちゃんがビート組んでそれをもう一回組み直して組み直してみたいなやり取りをいつもやっている中で僕が結構提案型みたいな形でやらせてもらうことが多いんですよね。でそん中でシンガーっていうの僕、今このシンガーとやりたいんだよ、実はアメリカにひとりいて最初、でそのひとに僕連絡してみるわて言ったところ結構大型の契約結んじゃってドクタードレとかそういったところとやりだすようなシンガーになっちゃってちょっとそれもういまさら言えないよねって言ってその話をいっぺん白紙にして。でもちょっと誰かシンガーフィーチャリングしてやりたい、しかも海外の英語で歌ってくれる子誰かいないかなってずーと家ディグとかずっとしていた中でこのシンガーそういえば好きだったなみたいのが U-Geneだったんですよね。元々彼を知ったのがLiquid Spiritsっていう作品をU-Geneが出しててその作品僕持っててずーと好きで聴いてたんですよね。それがたまたまipodでシャッフルして聴いてたときに流れてきて、あっ!こいついた!みたいのが思い出してでタカオちゃんにU-Geneどう?って言ったらいいね!って言ってでもそん時連絡先も知らないしどうしようみたいな中でもう現代っ子なのでグーグルで調べて(笑)フェイスブックで繋がるみたいな。でダメ元で連絡してったら返事くれて。なので僕も実際楽曲まで出さしてもらいましたけU-Geneとは対面では会ってないんですよ。」とキミさん。そして U-Geneのメールはいつも温かくてすごいハートフルでこの人間違いないなってところがあって絶対製作、リリースまでこぎつけたいと思ったそうです。
ここでキミさんからS.Y.F.A.フィーチャリング U-Geneで「Real Slow」をご紹介。
このあと皆さんの今後の予定をお聞きし、その後メール募集の呼びかけを行い番組は終了となりました。
3月5週目(2023年3月30日)DALAレコードインタビュー
1.The Flying Star of Brooklyn NY / MY God Has A Telephone
2.The Rugged Nuggets / Yo Todo Tu Yo
3.Bobby Harden & The Soulful Saints / Feels So Good
4.Bobby Harden & The Soulful Saints / One Night of The Week
5.Y La Bamba / Dibujos De Mi Alma
6.The Roots feat.Biral / It Ain't Fair
この週は2022年度最後の放送。前回登場した茨城のビートメーカーユニットS.Y.F.A.のキミさんはアメリカにいたこともあるとお話していましたが、あのColemineレコードとも交流があるそうです。タカオさんが経営しているポレポレ堂でもColemineレコードを取り扱っています。
先週の番外編としてキミさんとコールマインの関係についてきいています。
ジミーさん:えーなんでもS.Y.F.A.のキミさんがあのColemineレコード、オハイオを代表するColemineレコードと交流がある、とかないとか。
キミさん:そうですね。元々あの僕が大学のときにアメリカに留学していたっていう経緯がありまして、まぁその時にアメリカのアメリカ人の友達とかもできて、で僕もDJとか楽曲製作とかしててやっぱり音楽仲間って自然と増えていって、でそのなかのひとりでまぁ実際ColemineでRugged Nuggetsってのをやっているのがジャットっていうんですけど、ジャットのお兄ちゃんと僕がめちゃめちゃ仲良くて、でその一家は結構音楽家族で。でまぁそこマックダニエルっていう家族なんですけどそのお父さんもミュージシャンで自分でベースとか作ったりとかしてる人でお兄ちゃんのほうは色々音楽大好きでそれこそ僕もヒップホップ作るけど奴からもヒップホップぽい?(聞き取り?)のとかジャズ、ファンク、ソウルとか凄いディグってレコードとかは買ってないですけどね。聴くのは大好きで人が作るのを聴くのも好な奴で、で家にドラムとかベースとかキターとか常にあってお酒飲みながら音楽やってるするなかで結構つねに交流あって弟も実はやってんだよねってとこで知り合い仲良くなって。である日こんどジャットがレコード出すんだよって言ってきてえ、いきなりレコードしかも!みたいな話でどっから出すの?で知ったのがColemineなんですよね。
ジミーさん:へー面白い。
キミさん:だからそん時僕いま持ってるんですけどこの「Tsunami」とか「Yo Todo Tu Yo」とかはホントにそんとき出した出すよって前から聴いてて出たら買うわなんて言っててでも他の楽曲どうなのって聴いてってそれこそジャットも最初Jungle Fireってバンドしてて。
ジミーさん:おぉ!
キミさん:そうなんですよ。タイミングタイミングではJungle Fireでベース弾いたりもしてるんですけどね。
ジミーさん:じゃああれですか西海岸に留学されてたんですか。
キミさん:僕はサンディエゴっていう
ジミーさん:はい
キミさん:にいて。ジャットのお兄ちゃんもサンディエゴで。ジャットはいまLAでそういう中でColemineって知ってていうなかで他の楽曲聴いても何コレって僕もけっこう衝撃食らっちゃって。この時代にこのテイストで音太いし全部ファンクだしみたいなそういうのに食らっちゃって。そのタイミングでタカオちゃんもポレポレ堂やるなんて言っててレコード、Colemine引いたらよくないってことでタカオちゃんに僕が話して、それじゃあやれるんならって言って僕Colemineと直接やってたんですけど、Colemineはだから僕直でいろいろディストリビューターからオーダーもらってたりしてたんですけど、でももう今は違う所で一貫でやってもらうんで今はそことやり取りをしてるんですけど。なのでそういった形でColemineとディストリビューターってかたちでやらせてもらっている感じまでいまいってて。?(聞き取り?)仕事のほうでオハイオへ行く機会があってColemineの方実際に行ってちょっと話したりもしましたね。まぁ向こうもねそういうディストリビューターいっぱいいるんで誰だっけみたいな感覚ではありましたが。?(聞き取り?)
ジミーさん:凄いですね。凄い。イヤー面白いお話ありがとうございます。あとその土浦グルーヴもいつかColemineからのリリースもあるんじゃないんですか。(笑)脳ジャズさん、S.Y.F.A.さん。
キミさん:それやばいっすね。それあったら結構アツいっすね。
ジミーさん:私もちょっと少しでも繋げるようにねなんかしたいですね。ではですねキミさんのフェイバリットColemineチューンをご紹介いただけますか。
キミさん:じゃあThe Rugged Nuggetsで「Yo Todo Tu Yo」(楽曲2)
はいそんな訳で意外というか驚きのエピソードでしたねとジミーさん。
キミさんは2曲を挙げ、お話のBGMとしてAaron Frazerさんの別名義The Flying Star of Brooklyn NY「MY God Has A Telephone」が使われていました。
このあとはニューヨークの新進気鋭のレーベルDALAレコードのファウンダー創始者、Billy Aukstikさんに行ったZOOMインタビューをお届けです。
(インタビュー音源 自己紹介)
まずはDALAレコードの由来についてきいています。
(インタビュー音源)
DALAレコード、DALAレコードは彼のご両親のイニシャルからとったそうです。デニス・オクスティックさんとローリー・オクスティックさんのイニシャルを掛け合わせたものだそう。これはスタックスレコードがジム・スチュワートさんのSTとエステル・アクストンさんのAXから来ていることのオマージュのような組み合わせとのこと。
ジミーさんが2022年に出た新譜の中で確実に最高・大好きな1曲がこのDALAレコードから出たBobby Harden & The Soulful Saintsの「Feels So Good」だそう。ここでその楽曲3をオンエア。
ここでこちらのシンガーBobby Hardenさんについて質問。
(インタビュー音源)
彼ビリーさんとボビーさんは共通の友人を通じて知り合ったそう。彼はDJをしていたそうでブルックリンのフェイスラジオというDJのカーティス・パワーという人が彼らを引き合わせました。ブルックリンで行われたDaptoneレコードのドキュメンタリー映画『Living On Soul』のプレミアで彼らは出会ったそうです。Billy AukstikさんはなんとDaptoneレコードのCharles Bradleyさんと出演もしています。そのときにちょうどBobby Hardenさんはブルースブラザーズバンドのツアーミュージシャンであり彼自身のプロジェクトもしていたそうです。当時ビリーさんがブルックリンにレコーディングスタジオを新しく作ったばっかりで60年代や70年代の古い機材を使いアナログレコーディングにちょうど挑戦し始めた頃でした。そんなタイミングでBobby Hardenさんも新しいコラボレーターを探しているときに出会い、「正に完璧なセレンディピティの瞬間だった」と言っています。そしてスタジオで会って一緒に曲を始めることにしたんだとのこと。その作業は上手くいき自然にスムーズな流れで作曲ができて2018年頃からコラボレーションはスタートしました。この楽曲「Feels So Good」は彼らが目指していたサウンドをついに見つけたという感じでちょっと古いソウルであるけどクリアでハイファイな方法でそれが新しいソウル楽曲として表現されて今日世界中のラジオ局で流れて人々を正にFeels So Goodな気分にさせるよな楽曲が出来たと思う。彼ら自身も最も誇りに思うレコードのひとつだとお話されていました。
(インタビュー音源)
そんな訳でBobby Hardenさんのエピソードをこんなに深く聞けているのは我々だけだということで私達はラッキーだと伝えるジミーさん。ここで私達と言ったのはこのZOOMインタビューにインターンシップ的な方が加わってくれていたからだそう。
またこのBobby Harden & The Soulful Saintsのアルバムリリースがアナウンスされました。
(インタビュー音源)
ジミーさんからこのアルバムのレコーディング自体ももう終わったのかと質問すると、去年のうちに終わったとのこと。レコードってレコーディングしてからがレコードのプレスだったりプロモーションだったりと時間がかかるので去年からリリースの計画を立てていてそうです。彼の家にはもうアルバムがあるそうで5月12日にリリースされ全世界で発売されます。彼自身のDALAレコードのwebストアではもちろん海外に数社のパートナーがいて海外の注文にも対応します。みんながこのアルバムを気に入ってくれることを願っていますとのこと。彼ら自身2018年に出会ってそこからレコーディングをずっと始めてきて最初はアルバムを作るために何曲レコーディングするといったかたちではなく自然な流れで曲をストックしていってプロジェクトが形になってきたのでアルバムとしてついに完成したんだと話しています。
ここでアルバムからのリード曲「One Night of The Week(楽曲4)」をオンエア。
Billy Aukstikさんはトランぺッターとして凄く色々なレコーディングに参加されています。今回ジミーさんも驚いたそうなのですが先ほど彼自身が挙げていたCharles Bradleyのライブメンバーでツアーもしているそうです。あとSharon Jonesともいっしょにやっています。いまだとColemineレコードのGhost Funk Orchestraのアルバムにも参加しています。いくつか参加した楽曲を紹介してもらいましたがその中からこちら。
こちらの方はメキシコのシンガーになります。Y La Bamba「Dibujos De Mi Alma」(楽曲5)をオンエア。
「はい、この楽曲いいですよね。私は本当に好きです。それでですねまぁジミーソウルラジオ今日でなんと5年目が終了ということなんですけど、5年前の番組放送開始当初2018年4月からやってる番組なんですけども2017年に観ましたあのキャサリン・ビグロー監督の映画『デトロイト』に私大変感銘を受けまして番組最初のオープニングテーマはその劇中で印象的に使われるDramaticsの『If You Haven't Got Love』っていう楽曲で始めたんですけどもですねSportってレーベルの楽曲なんですけど、こう映画デトロイトのいわば主題歌はあのヒップホップグループThe Rootsがですね、シンガーのBiralをフィーチャーして『It Ain't Fair』っていう楽曲をこの映画のために提供しているわけなんですけどもなんとですよこのBilly Aukstikさんこの楽曲でトランペットを吹いています。あのーこうまぁ勝手に私の中のストーリーですけど5年たって自分がホントに憧れていたカルチャーの中の人に直接話を聞くことができたのが個人的には凄い感動いたしました。それではジミーソウルラジオ5年目最後を飾るナンバーとしてご紹介させてください。The Roots feat.Biralで『It Ain't Fair』(楽曲6)になります。」
インタビューの後半は次週の放送でお届けすることを伝え番組は終了となりました。
3月のプレイリスト
放送でオンエアされた曲をまとめてみました。見つけられなかった曲や放送時と違うバージョンもありますが、ご了承ください。
アップルミュージックが調子悪いようなのでスポティファイでも作ってみました。
・アップルミュージック
・スポティファイ
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