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ロザリオの祈り・喜びの神秘(月曜・土曜)

[十字架のしるし]

†父と、子と、聖霊の御名によって。
アーメン。

[初めの祈り]

神よ、私を力づけ、
急いで助けに来てください。
栄光は父と子と聖霊に。
初めのように。
今も、いつも世々に。
アーメン。

[使徒信条]

天地の創造主、全能の父である神を信じます。

父のひとり子、私たちの主イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によってやどり、
おとめマリアから生まれ、
ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、
十字架につけられて死に、
葬られ、
陰府に下り、
三日目に死者のうちから復活し、
天に昇って、
全能の父である神の右の座に着き、
生者と死者を裁くために来られます。

聖霊を信じ、
聖なる普遍の教会、
聖徒の交わり、
罪のゆるし、
体の復活、
永遠の命を信じます。

アーメン。

[主の祈り]

天におられるわたしたちの父よ、
御名が聖とされますように。
御国が来ますように。
御心が天に行われるとおり、地にも行われますように。
私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をお赦しください。
わたしたちも人を赦します。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

[アヴェ・マリアの祈り]×3回

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪人のために
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

[栄唱]

栄光は父と子と聖霊に。
初めのように。
今も、いつも世々に。
アーメン。

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⭐️月曜・土曜→喜び(受肉)の神秘


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第一の黙想 お告げ ルカ1:26-38

"さて、その六か月目に、御使いガブリエルが神から遣わされて、ガリラヤのナザレという町の一人の処女のところに来た。
この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリアといった。
御使いは入って来ると、マリアに言った。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」
しかし、マリアはこのことばにひどく戸惑って、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。
すると、御使いは彼女に言った。
「恐れることはありません、マリア。
あなたは神から恵みを受けたのです。
見なさい。
あなたは身ごもって、男の子を産みます。
その名をイエスとつけなさい。
その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。
また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。
彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」
マリアは御使いに言った。
「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。
私は男の人を知りませんのに。」
御使いは彼女に答えた。
「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。
それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。
見なさい。
あなたの親類のエリサベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。
不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。
神にとって不可能なことは何もありません。」
マリアは言った。
「ご覧ください。
私は主のはしためです。
どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」
すると、御使いは彼女から去って行った。"
ルカの福音書 1章26~38節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

[主の祈り]

天におられるわたしたちの父よ、
御名が聖とされますように。
御国が来ますように。
御心が天に行われるとおり、地にも行われますように。
私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をお赦しください。
わたしたちも人を赦します。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

[アヴェ・マリアの祈り]×10回

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪人のために
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

[栄唱]

栄光は父と子と聖霊に。
初めのように。
今も、いつも世々に。
アーメン。

[ファティマの祈り]

主イエス・キリスト、わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちを滅びから救い、
すべての人々、ことに御憐れみを
もっとも必要としている人々を
天国に導いてください。
アーメン。

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第二の黙想 ご訪問 ルカ1:39-56

"それから、マリアは立って、山地にあるユダの町に急いで行った。
そしてザカリヤの家に行って、エリサベツにあいさつした。
エリサベツがマリアのあいさつを聞いたとき、子が胎内で躍り、エリサベツは聖霊に満たされた。
そして大声で叫んだ。
「あなたは女の中で最も祝福された方。
あなたの胎の実も祝福されています。
私の主の母が私のところに来られるとは、どうしたことでしょう。
あなたのあいさつの声が私の耳に入った、ちょうどそのとき、私の胎内で子どもが喜んで躍りました。
主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」
マリアは言った。
「私のたましいは主をあがめ、私の霊は私の救い主である神をたたえます。
この卑しいはしために目を留めてくださったからです。
ご覧ください。
今から後、どの時代の人々も私を幸いな者と呼ぶでしょう。
力ある方が、私に大きなことをしてくださったからです。
その御名は聖なるもの、主のあわれみは、代々にわたって主を恐れる者に及びます。
主はその御腕で力強いわざを行い、心の思いの高ぶる者を追い散らされました。
権力のある者を王位から引き降ろし、低い者を高く引き上げられました。
飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせずに追い返されました。
主はあわれみを忘れずに、そのしもべイスラエルを助けてくださいました。
私たちの父祖たちに語られたとおり、アブラハムとその子孫に対するあわれみをいつまでも忘れずに。」
マリアは、三か月ほどエリサベツのもとにとどまって、家に帰った。"
ルカの福音書 1章39~56節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

[主の祈り]

天におられるわたしたちの父よ、
御名が聖とされますように。
御国が来ますように。
御心が天に行われるとおり、地にも行われますように。
私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をお赦しください。
わたしたちも人を赦します。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

[アヴェ・マリアの祈り]×10回

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪人のために
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

[栄唱]

栄光は父と子と聖霊に。
初めのように。
今も、いつも世々に。
アーメン。

[ファティマの祈り]

主イエス・キリスト、わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちを滅びから救い、
すべての人々、ことに御憐れみを
もっとも必要としている人々を
天国に導いてください。
アーメン。

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第三の黙想 主の降誕 ルカ2:1-21

"そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストゥスから出た。
これは、キリニウスがシリアの総督であったときの、最初の住民登録であった。
人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰って行った。
ヨセフも、ダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。
ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、男子の初子を産んだ。
そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。
宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。
さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
御使いは彼らに言った。
「恐れることはありません。
見なさい。
私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。
この方こそ主キリストです。
あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。
それが、あなたがたのためのしるしです。」
すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
「いと高き所で、栄光が神にあるように。
地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。
「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、幼子の名はイエスとつけられた。
胎内に宿る前に御使いがつけた名である。"
ルカの福音書 2章1~21節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

[主の祈り]

天におられるわたしたちの父よ、
御名が聖とされますように。
御国が来ますように。
御心が天に行われるとおり、地にも行われますように。
私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をお赦しください。
わたしたちも人を赦します。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

[アヴェ・マリアの祈り]×10回

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪人のために
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

[栄唱]

栄光は父と子と聖霊に。
初めのように。
今も、いつも世々に。
アーメン。

[ファティマの祈り]

主イエス・キリスト、わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちを滅びから救い、
すべての人々、ことに御憐れみを
もっとも必要としている人々を
天国に導いてください。
アーメン。

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第四の黙想 主の奉献 ルカ2:22-38

"そして、モーセの律法による彼らのきよめの期間が満ちたとき、両親は幼子をエルサレムに連れて行った。
それは、主の律法に「最初に胎を開く男子はみな、主のために聖別された者と呼ばれる」と書いてあるとおり、幼子を主に献げるためであった。
また、主の律法に「山鳩一つがい、あるいは家鳩のひな二羽」と言われていることにしたがって、いけにえを献げるためであった。
そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。
この人は正しい、敬虔な人で、イスラエルが慰められるのを待ち望んでいた。
また、聖霊が彼の上におられた。
そして、主のキリストを見るまでは決して死を見ることはないと、聖霊によって告げられていた。
シメオンが御霊に導かれて宮に入ると、律法の慣習を守るために、両親が幼子イエスを連れて入って来た。
シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。
「主よ。
今こそあなたは、おことばどおり、しもべを安らかに去らせてくださいます。
私の目があなたの御救いを見たからです。
あなたが万民の前に備えられた救いを。
異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの栄光を。」
父と母は、幼子について語られる様々なことに驚いた。
シメオンは両親を祝福し、母マリアに言った。
「ご覧なさい。
この子は、イスラエルの多くの人が倒れたり立ち上がったりするために定められ、また、人々の反対にあうしるしとして定められています。
あなた自身の心さえも、剣が刺し貫くことになります。
それは多くの人の心のうちの思いが、あらわになるためです。」
また、アシェル族のペヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。
この人は非常に年をとっていた。
処女の時代の後、七年間夫とともに暮らしたが、やもめとなり、八十四歳になっていた。
彼女は宮を離れず、断食と祈りをもって、夜も昼も神に仕えていた。
ちょうどそのとき彼女も近寄って来て、神に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望んでいたすべての人に、この幼子のことを語った。"
ルカの福音書 2章22~38節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

[主の祈り]

天におられるわたしたちの父よ、
御名が聖とされますように。
御国が来ますように。
御心が天に行われるとおり、地にも行われますように。
私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をお赦しください。
わたしたちも人を赦します。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

[アヴェ・マリアの祈り]×10回

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪人のために
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

[栄唱]

栄光は父と子と聖霊に。
初めのように。
今も、いつも世々に。
アーメン。

[ファティマの祈り]

主イエス・キリスト、わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちを滅びから救い、
すべての人々、ことに御憐れみを
もっとも必要としている人々を
天国に導いてください。
アーメン。

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第五の黙想 神殿での少年イエス ルカ2:41-52

"さて、イエスの両親は、過越の祭りに毎年エルサレムに行っていた。
イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習にしたがって都へ上った。
そして祭りの期間を過ごしてから帰路についたが、少年イエスはエルサレムにとどまっておられた。
両親はそれに気づかずに、イエスが一行の中にいるものと思って、一日の道のりを進んだ。
後になって親族や知人の中を捜し回ったが、見つからなかったので、イエスを捜しながらエルサレムまで引き返した。
そして三日後になって、イエスが宮で教師たちの真ん中に座って、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
聞いていた人たちはみな、イエスの知恵と答えに驚いていた。
両親は彼を見て驚き、母は言った。
「どうしてこんなことをしたのですか。
見なさい。
お父さんも私も、心配してあなたを捜していたのです。」
すると、イエスは両親に言われた。
「どうしてわたしを捜されたのですか。
わたしが自分の父の家にいるのは当然であることを、ご存じなかったのですか。」
しかし両親には、イエスの語られたことばが理解できなかった。
それからイエスは一緒に下って行き、ナザレに帰って両親に仕えられた。
母はこれらのことをみな、心に留めておいた。
イエスは神と人とにいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていった。"
ルカの福音書 2章41~52節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

[主の祈り]

天におられるわたしたちの父よ、
御名が聖とされますように。
御国が来ますように。
御心が天に行われるとおり、地にも行われますように。
私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をお赦しください。
わたしたちも人を赦します。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

[アヴェ・マリアの祈り]×10回

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪人のために
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

[栄唱]

栄光は父と子と聖霊に。
初めのように。
今も、いつも世々に。
アーメン。

[ファティマの祈り]

主イエス・キリスト、わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちを滅びから救い、
すべての人々、ことに御憐れみを
もっとも必要としている人々を
天国に導いてください。
アーメン。

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[聖母への祈り]

神の母聖マリア、
私たちのために祈ってください。
キリストの約束にかなうものとなりますように。

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[ファティマの祈り]

主イエス・キリスト、わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちを滅びから救い、
すべての人々、ことに御憐れみを
もっとも必要としている人々を
天国に導いてください。
アーメン。

[サルベ・レジナ](Salve Regina)

元后、あわれみの母、
我らの命、喜び、希望。

旅路からあなたに叫ぶエバの子、
嘆きながら、
泣きながらも、
涙の谷にあなたを慕う。

我らのためにとりなす方、
あわれみの目を我らに注ぎ、
尊いあなたの子イエスを、
旅路の果てに示してください。

おお、
いつくしみ、恵みあふれる、喜びのおとめマリア。

[大天使ミカエルへの祈り](毎日、特に9月29日)

大天使ミカエル、
悪との戦いにおいて、
私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことができますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが
できないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、
食いつくそうと
探し回っている
サタンと他の悪霊を
神の力によって地獄に閉じ込めてください。
アーメン。

[聖母への祈り]

神の母聖マリア、
私たちのために祈ってください。
キリストの約束にかなうものとなりますように。

[カルケドン信条]

われわれはみな、教父たちに従って、心を一つにして、次のように考え、宣言する。

われわれの主イエス・キリストは唯一・同一の子である。

同じかたが神性において完全であり、この同じかたが人間性においても完全である。

同じかたが真の神であり、同時に理性的霊魂と肉体とからなる真の人間である。

同じかたが神性において父と同一本質のものであるとともに、人間性においてわれわれと同一本質のものである。

「罪のほかはすべてにおいてわれわれと同じである」

神性においては、この世の前に父から生まれたが、この同じかたが、人間性においては終わりの時代に、われわれのため、われわれの救いのために、神の母、処女マリアから生まれた。

彼は、唯一・同一のキリスト、主、ひとり子として、
二つの本性において混ぜ合わされることなく、変化することなく、分割されることなく、引き離されることなく知られるかたである。

子の結合によって二つの本性の差異が取り去られるのではなく、むしろ各々の本性の特質は保持され、
唯一の位格、唯一の自立存在に共存している。

彼は二つの位格に分けられたり、分割されたりはせず、
唯一・同一のひとり子、神、ことば、イエス・キリストである。

[聖母への祈り]

神の母聖マリア、
私たちのために祈ってください。
キリストの約束にかなうものとなりますように。

[アタナシオス信条]

1.救われることを願うものはみな全てのことに優先して普遍の信仰を奉ずることが必要である。

2.この信仰を完全に汚すことなく守る者でなければ必ず永遠に滅びる。

3.普遍の信仰は次の通りである。すなわちわたしたちは三位一体の唯一の神、唯一である三位一体の神を位格を混同することなく、本質を分けることなく礼拝する。

4.なぜなら、父は一つの位格、子も他の位格、聖霊も他の位格であるからである。

5.しかし、父、子、聖霊の神性は全く一つであり、栄光は等しく、尊厳は共に永遠である。

6.このように、父は存在し、子も存在し、聖霊も存在する。

7.父は造られず、子も造られず、聖霊も造られたものではない。

8.父は測り知られず、子も測り知られず、聖霊も測り知られない。

9.父は永遠、子も永遠、聖霊も永遠である。

10.しかし、永遠の三つのものがあるのではなく、永遠のものが一つあるだけである。

11.造られないものが三つ、測り知れないものが三つあるのではなく、造られないものが一つ、測り知れないものが一つあるだけである。

12.同様に、父は全能、子も全能、聖霊も全能である。

13.しかも全能なものが三つあるのではなく、神はただ一つである。

14.それゆえ、父は神、子も神、聖霊も神である。

15.しかし、神が三つあるのではなく、神はただ一つである。

16.同様に、父は主、子も主、聖霊も主である。

17.しかし、主が三つあるのではなく、主は一つあるだけである。

18.キリスト教の真理によればそれぞれの位格は神であり、主であると信認せざるを得ない。

19.それゆえ、普遍の信仰によれば、三つの神、三つの主について語ることを禁ずる。

20.父は何ものからも作られず、創造されず、生まれたのでもない。

21.子は父のみからのもの、作られず、創造されず、生まれたものである。

22.聖霊は父と子からのもの、作られず、創造されず、生まれず、しかし、出ているのである。

23.それゆえ、一つの父であって三つの父でなく、一つの子であって三つの子でなく、一つの聖霊であって三つの聖霊ではない。

24.そして、三位には相互に前も後もなく、いずれも他よりも大、あるいは小というのではない。

25.しかし、三位はみな共に永遠であり、共に等しい。

26.このように、すべてのことにおいて、前に述べたように三位は一体において、また一体は三位において拝まれるべきである。

27.それゆえ、救われたいと願うものは三位一体の神をそのように思うべきである。

28.さらに、主イエス・キリストの受肉を正しく信ずることは永遠の救いに必要である。

29.なぜなら、正しい信仰とはわたしたちの主イエス・キリスト、神のみ子は、神であり人であると信じ、告白することだからである。

30.神であるとは父の本質から、この世に先立ってお生まれになったからであり、人であるとは母の本質から、この世にお産まれになったからである。

31.完全な神また完全な人で、理性ある魂と人間の肉体をもって存在された。

32.神性については父と等しく、人性については父に劣る。

33.神また人であるが、二つのではなく一つのキリストである。

34.一つであるのは神性が肉体に変化したのではなく、人性を神のうちにお取りになられたことによる。

35.全く一つであるのは、本質の混同によるのではなく、位格が一つであることによる。

36.理性ある魂と肉体が一つの人であるように、神と人は一つのキリストである。

37.わたしたちの救いのために苦難を受け、陰府に下り、死人のうちからよみがえり、
天に昇り、全能の神、父の右に座し、そこから生きている人と死んだ人を裁くために来られる。

38.主が来られるとき、すべての人はその肉体をもってよみがえり、おのおの自分の行いについて申し開きをするであろう。

39.善を行ったものは永遠の命に入り、悪を行ったものは永遠の火に入る。

40.これが普遍の信仰であり、これを心から忠実に信じなければ救われることはありえない。

[聖母への祈り]

神の母聖マリア、
私たちのために祈ってください。
キリストの約束にかなうものとなりますように。

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