この記事の目的は結論から言えば「異端に妥協してはならない理由」を述べたものである。
『教会史』の著者エウセビオスは異端者に対して「教会の中の敵」と容赦なく言い切っている。
更にエウセビオスは、使徒ヨハネが異端者ケリントスを「真理の敵」と呼んで逃げ出した出来事を、使徒ヨハネの弟子ポリュカルポスの証言から引用している。
その前に当時の教父たちが異端者ケリントスに対して、どのように語っているかを確認しよう。
教父たちの言葉を軽んじてはいけないし、このような基礎的内容も知らずにいるのは「無知の罪」であろう。正統と異端という言葉を語る資格もないはずだ。
古代からキリスト教徒たちは異端者を「教会の中の敵」だと認識していたが、私たちはどうだろうか?
以下の文章が当該箇所であり、エウセビオスはエイレナイオスの『異端駁論』を典拠にしている。